Soundtrack Pub

2018年6月
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【イベント情報】

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次回イベントは未定です。決まり次第お知らせします。

2018年6月11日 (月)

「高畑勲サントラBOX」のこと

 : アルバム・ジャケット

 6月10日の「Soundtrack Pub【Mission#35】」での高畑勲監督追悼コーナーでは『太陽の王子ホルスの大冒険』と『パンダコパンダ』のサントラCD音源は「スタジオジブリ 高畑勲サントラBOX」のものを使用しました。

 「高畑勲サントラBOX」は10枚組。『ほたるの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『ホーホケキョ となりの山田くん』『かぐや姫の物語』『太陽の王子ホルスの大冒険』『パンダコパンダ』『じゃりン子チエ』の8作品のサントラに特典ディスクの「サントラ未収録曲集」を加えた構成です(『山田くん』のみ2枚組)。

 基本的には既発のサントラCDをまとめたもので、スタジオジブリ作品のサントラは徳間ジャパン盤と同じ、『ホルスの大冒険』は1996年に発売された「東映動画長編アニメ音楽全集」の1枚の復刻、『パンダコパンダ』は2008年発売の東京ムービーレコード盤の復刻です。

 大きな売りは劇場版『じゃりン子チエ』の初CD化と特典DISCのサントラ未収録曲集の2枚。

 既発盤をすでに持っている人は2枚のために1万円もするBOXを買うのか…と躊躇してしまうところですが…。

 実は本BOXの『ホルス』と『パンコパ』は既発盤とは異なる仕様になっているのでした。

 『ホルス』は「東映動画長編アニメ全集」版ではボーナストラックが5曲を1トラックにまとめられていたのに対し、高畑BOX版は1曲ごとにトラックを切って分けてある。
 構成された中嶋紳介さんの解説が読めないのは痛いけれど…。

 太陽の王子ホルスの大冒険 サントラ ジャケット

 『パンコパ』は、なんとジャケットとライナーが1982年にキングレコードから発売されたドラマ盤の復刻(帯も再現)でディスクは東京ムービーレコードの「サウンドトラック完全盤」の復刻というハイブリッド仕様。ライナーは高畑勲、宮崎駿らの貴重なコメントやフィルムストーリーも復刻されています。東京ムービーレコード盤のジャケットとライナーの内容にもやもやしていたファンにはうれしい仕様です。CD自体もHQCDにアップグレードされてます。

 パンダコパンダ サントラ ジャケット

 これは既発盤を持っていても買って損はないかも…と思わせる、なかなかファンの心理をついた商品です。

スタジオジブリ 高畑勲サントラBOX

 : アルバム・ジャケット

Soundtrack Pub【Mission#35】終了しました!

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 6月10日(日)開催「Soundtrack Pub【Mission#35】80年代アニメサントラ群雄割拠時代~キャニオン編(前編)&追悼特集」終了しました。
 雨の中、たくさんのご来場、応援、ありがとうございました!

 「サントラ最前線コーナー」、「追悼特集~井上堯之・木下忠司・東海林修」、幕間DJ「高畑勲監督追悼」、そしてメイン特集の「80年代アニメサントラ群雄割拠時代~キャニオン編(前編)」という内容でお送りしました。

 追悼特集がけっこうなボリュームになったこともあって、キャニオン編(前編)は70年代から1982年までしかたどりつけませんでした…。この続きは次回で。

 次回開催は9月を予定しています。

↓告知文(記録として残しています)

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2018年5月14日 (月)

木下忠司さん、東海林修さん、井上堯之さんの訃報

 木下忠司さん、東海林修さん、井上堯之さんの訃報を続けて聞きました。
 残念です。心より哀悼の意を表します。

 4月30日に102歳で永眠した木下忠司さんは日本を代表する映画音楽作家のひとり。『二十四の瞳』『野菊のごとき君なりき』『喜びも悲しみも幾年月』『衝動殺人、息子よ』など実兄・木下恵介監督と組んだ数々の作品や東映の「トラック野郎シリーズ」などで活躍しました。木下恵介監督とのコンビではTBSのドラマシリーズ「木下恵介アワー」の音楽も手がけています。もっとも親しまれたのは、『水戸黄門』、『特捜最前線』というテレビの2大長寿シリーズの音楽でしょう。
 特撮・アニメファンとしては映画『ガメラ対バルゴン』『ちびっ子レミと名犬カピ』、TVアニメ『カリメロ』の音楽が好きでした。東映動画の初の長編アニメ映画『白蛇伝』の音楽も木下忠司さん。アニメ音楽にとっても重要な人です。日本人好みの旋律の中にバイタリティを感じさせる人生の応援歌とも呼べる音楽が忘れられません。

音楽家・木下忠司さん死去 (朝日新聞)

 4月30日に85歳で亡くなった東海林修さんはNHK『ステージ101』の音楽監督でも活躍したポップス界の名アレンジャー。60~70年代には沢田研二「危険な二人」、中尾ミエ「可愛いベイビー」などの歌謡曲のアレンジで日本のポップス・サウンドを先導しました。アニメファンとしてはやはり劇場版『コブラ』と『さよなら銀河鉄道999』、TVアニメ『THE かぼちゃワイン』、OVA『ブラックジャック』の音楽が心に残ります。TVアニメ『まんが偉人物語』の主題歌でかまやつひろしが歌った「つづけ青春たちよ」「ありの大統領」の作・編曲も東海林さんでした。シンセサイザー音楽の第一人者でもあり、コロムビアの「デジタル・トリップ」シリーズはアニメ音楽の楽しみ方を広げたアルバムとして再評価が待たれます。

作曲・編曲家の東海林修さん死去 (朝日新聞)

 5月2日に77歳で亡くなった井上堯之さんは言わずと知れたザ・スパイダーズのギタリスト。大野克夫さんとともに井上堯之バンドで『太陽にほえろ!』『傷だらけの天使』『寺内貫太郎一家』『前略、おふくろ様』などの音楽を手がけ、日本のTVドラマに新しいサウンドをもたらしました。ロックのアルバムみたいに聴けるドラマサントラの登場はドラマ音楽を聴く新しいファンを開拓したと思います。作曲家として映画『雨のアムステルダム』『傷だらけの天使』等の音楽も担当。忘れられないのはジュリーが主演した『太陽を盗んだ男』です。サントラもカッコよかった。

「ザ・スパイダース」ギタリストの井上堯之さん死去 (朝日新聞)

 すばらしい作品をありがとうございました。どうぞやすらかに。

2018年4月15日 (日)

大野雄二「角川映画シネマコンサート」

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 4月14日(土)、東京国際フォーラム ホールAで開催された「角川映画シネマコンサート」に足を運びました。13、14日の2日間2回公演の2日目。

 第1部が『犬神家の一族』の名場面を上映しながらのコンサート約90分。そのあと石坂浩二さん×大野雄二さんのトークショー。15分の休憩が入って、この時点で開演からほぼ2時間。
 第2部は『人間の証明』と『野生の証明』の名場面を上映しながらコンサート、合わせて約90分。最後に映画中では聴けない「人間の証明のテーマ」と「戦士の休息」のフルコーラス歌唱。
 アンコールを含めて、全3時間40分のボリュームです。
 (前日の第1回公演に行った人の噂を聞いていた私は覚悟していたので長さも含めて楽しみました)
 ダイジェストとはいえ濃い映画を3本も観てぐったり、となりそうなところですが、心地よい興奮と充実感が残りました。

 演奏は大野雄二さんとこのコンサートのために集められたオーケストラ(名づけて“SUKE-KIYO”オーケストラ)。
 公演オフィシャルページにメンバーが載っていますが、サントラ録音の現場でも活躍する名だたるミュージシャンたちです。
http://kadokawaeiga-concert.com/about.html

 オリジナルスコアは残ってなく、オリジナル音源も一部を除いて聴けない状況で、大野先生、耳コピしながら膨大なスコアを起こしたそうですが、セリフやSEでよく聴こえないところは「新しく書いちゃった」とか。それだけでなく、「昔の音をそのまま再現するのは性分ではない」ということで、全体的に現代の大野雄二の音にアップデートされてます。オリジナルより音楽がゴージャスに聴こえる。

 名場面上映の間に、スクリーンが暗くなって演奏だけをたっぷり聴かせるコーナーが何ヶ所か挟まれる。
 純粋なシネマコンサートではなく、シンクロ上映+コンサートという趣向。
 むしろ、コンサートの比率の方が大きい。
 しかし、それがよかった。
 純粋なシネマコンサートであれば、なるべくオリジナル・サウンドトラックを再現したアレンジと演奏が求められるところですが、本公演に限っては、「オリジナルに忠実にやってほしかった」というファンはいないでしょう。
 作曲家本人が音楽監督と演奏を務めるコンサートならではの醍醐味です。
 みんな、大野雄二のサウンドを聴きに来ているんだから。
 その期待を裏切らない、すばらしい内容でした。

 1部と2部、それぞれのラストに演奏された「愛のバラード」の大胆なアレンジ・ヴァージョンも実によかった。商品化希望です。

(記録として演奏メンバーを公演サイトからコピペしておきます)
大野雄二と“SUKE-KIYO”オーケストラ
 大野雄二(音楽監督・ピアノ、フェンダーローズ) 市原 康(ドラム) ミッチー長岡(ベース) 松島啓之(トランペット) 鈴木央紹(テナーサックス) 和泉聡志(ギター) 宮川純(オルガン) Fujikochans[佐々木久美、Lyn、佐々木詩織](ボーカル・コーラス) 梶原順(ギター) 宮本一(シンセサイザー) 川瀬正人(パーカッション) 小竹満里(ティンパニー) 平原まこと(アルトサックス) 近藤和彦(バリトンサックス) エリック・ミヤシロ、鈴木正則、奥村晶(トランペット) 中川英二郎、半田信英、野々下與一(トロンボーン) 中川昌三、大澤明子(フルート) 庄司知史(オーボエ) 藤田乙比古、和田博史(ホルン) 小寺里奈 グループ(ストリングス) 斎藤葉(ハープ) 長須与佳(琵琶) MiMi(ハンマーダルシマー)

指揮:西谷 亮
ゲストボーカル:
 松崎しげる(「戦士の休息」)
 ダイアモンド☆ユカイ(「人間の証明のテーマ」)

2018年4月 8日 (日)

高畑勲監督やすらかに

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   4月5日、高畑勲監督が亡くなりました。
 残念です。
 心より、哀悼の意を表します。

 少年時代に出会った『母をたずねて三千里』と『赤毛のアン』には大きな感銘を受けました。特に『赤毛のアン』は人生観を左右するほどの影響を受けた作品です。

 『アルプスの少女ハイジ』は放送当時は(『宇宙戦艦ヤマト』に夢中だったこともあり)熱心に観ておらず、後年通して観て心をゆさぶられました。

 まだビデオソフトもない時代、地元の大学の学園祭で上映された『太陽の王子ホルスの大冒険』を友人たちと観に行ったのも忘れられない思い出です。

 『ハイジ』同様、あとでまとめて観て大好きになったのが『じゃりン子チエ』。『パンダコパンダ』に通じるユーモア演出が最高で、なんど観ても楽しめる味わい深い作品です。

 高畑監督作品といえば、こだわりぬいた画作りと演出が語られることが多いですが、高畑監督は音楽にも造詣が深い人でした。どの作品も、定型的なアニメ音楽から離れた、純度の高い音楽が印象に残ります。
 『ホルスの大冒険』『セロ弾きのゴーシュ』『柳川堀割物語』『火垂るの墓』の間宮芳生、『パンダコパンダ』の佐藤允彦、『母をたずねて三千里』の坂田晃一、『赤毛のアン』の三善晃と毛利蔵人、映画『じゃりン子チエ』『おもひでぽろぽろ』の星勝、『ホーホケキョ となりの山田くん』の矢野顕子ら、アニメの音楽をほとんど手がけていない作曲家が高畑作品の音楽を担当していることからも、音楽へのこだわりが感じられます。『アルプスの少女ハイジ』の渡辺岳夫も、流れ作業のように作られるテレビの音楽に疑問を感じていた時期に『ハイジ』に出会い、自らの作風とアニメ音楽への取り組み方を大きく変えることになりました。

 私自身は、仕事で『赤毛のアン』『母をたずねて三千里』『じゃりン子チエ』(DVD/BD同梱)のサウンドトラック・アルバムを作る機会を得ました。『アルプスの少女ハイジ』はオリジナル版ではありませんが、2巻構成で作られた総集編のサントラ(DVD同梱)と冬木透編曲・構成の「管弦楽と室内楽による組曲 アルプスの少女ハイジ」のCD化を手がけることができました。どれも大好きな作品ゆえ、精魂をこめて作りました。
 残念ながら生前の高畑監督にお話をうかがうことはできませんでしたが、高畑作品の音楽商品に関わることができて、光栄でしたし、幸せでした。

 すばらしい作品をありがとうございました。
 どうぞ、やすらかに。

2018年3月22日 (木)

Soundtrack Pub【Mission#34】終了しました!

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 3月17日(土)開催、「Soundtrack Pub【Mission#34】2017年劇伴大賞 他」、無事終了しました。

 たくさんのご来場、応援、ありがとうございました。

 特集「ギンガイザー&マシーンブラスター」では、今年になって相次いで発売された『超合体魔術ロボ ギンガイザー』と『ブロッカー軍団IV マシーンブラスター』のオリジナル・サウンドトラックについて、それぞれの構成・解説を担当した腹巻猫と不破了三さんから、構成秘話と聴きどころを紹介。

 私は横山菁児先生の思い出を中心にお話しました。

 驚いたのは、イタリアから来日中のアニメファンの方が会場にいらして、声をかけてくれたこと。『マシーンブラスター』が結ぶ縁と言いましょうか。情報を聞いて参加してくれたそうです。スマートフォンでイタリア版『ギンガイザー』『ダイアポロン』『マシーンブラスター』などの主題歌を次々再生してくれ、かの地での日本製アニメの人気を実感しました。Soundtrack Pubもついに国際的なイベントに!

 特集「2017劇伴大賞」では、参加者が推薦する2017年のベストサウンドトラックの紹介。音源を持参し、紹介してくださったみなさま、ありがとうございます。今年は推薦作品持参の方が少なかったので、来年はぜひたくさんの方の参加をお願いします!

 オープニングと休憩時間には、深井歪さんが提唱する「フジサンケイグルーヴ」の予告編DJをお送りしました。

 次回の開催は6月頃を予定しています。お楽しみに!

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↓告知文(記録として残しています)

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