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2006年7月

2006年7月27日 (木)

きらめくパーカッション ~ minimums ライブ

 上松美香さんのステージでパーカッションを叩いている山下由紀子さん。ひそかにファンですと前回のブログに書いたんですが、その山下さんが参加しているユニットminimumsのライブが25日、<南青山MANDARA>でありました。
 minimumsは、国立音楽大学を卒業した女性3人のパーカッション奏者のユニットです。メンバは木次谷紀子、樋口 花、山下由紀子。1997年に結成されました。パーカッションだけという珍しいユニットで、ライブや演奏活動を行っています。
 ライブにはずーーっと行きたい!と思っていたのですが、3月に開催された六本木スイートベイジルのライブはチケット完売で行けず。涙をのみました。今回は早々とチケットを確保して望んだのですよー。やはり公演1週間前には完売になってました。

 ステージに登場した3人、みなさん小柄です。なんでも、平均身長153cmなので“minimums”とつけたらしいです。しかし、演奏は迫力満点。2台のマリンバとパーカッションが作り出す、パワフルで高揚感たっぷりの音空間に引き込まれました。
 「叩く」音って心臓の鼓動にも似ているし、森に住む鳥や動物たちがたてる音にも似ていますよね。原初的な音の記憶や、肉体の自然のリズムを呼び起こすような気がするんです。
 でも、minimumsの演奏はパワフルなだけではない。水の流れを思わせる砂の音や空気中にきらりと光が飛ぶような金属音など、さまざまな音を操って聴く人の心を解きほぐす繊細さを持っています。
 この夜はオリジナル曲から、チック・コリアの曲、THE BOOMの「島唄」など、バラエティに富んだ曲を演奏。主にパーカッションを担当する山下由紀子さんは、さまざまな楽器を自在に操り、まるで空間をパレットに絵を描いていくようです。かっこいいなー。パーカッションって、聴くだけでなく、観るのも楽しいんですよね。
 2時間余りがあっという間。実は同じテーブルに偶然、上松美香さんが同席していて、少しお話することができました。ここ<南青山MANDARA>で山下さんの演奏を聴いて、「ぜひ一緒に演奏したい」と思って声をかけたのだそうです。思い出の場所だったのですね。

 2006年3月に、minimumsのファーストアルバム『minimums』が発売されました。パーカッション好きにはたまりません。ぜひ聴いてみてください。
 「My Favorite Things」「African Christmas」「Black Bird」「Spain」「Amazing Grace」など7曲を収録。
 HMV、タワーレコードなどでも入手できます(DECD-0009:税込¥2,500)。

 : minimums

minimums オフィシャルサイト

2006年7月25日 (火)

アニパの風 ~上松美香 アニメを弾く

 アニメ音楽制作の人にぜひお願いしたいのです。
「上松美香にアニメサントラを作らせて!」
と。

 上松美香はアルパ奏者。アルパとはパラグアイの楽器で、小ぶりのハープです。彼女はアルパ奏者である母親からアルパを習い、10代からプロとして活動してきました。
 5年くらい前、小さいホールで演奏していた頃から彼女のアルパを聴いてきたのですが、当時から「アニメの音楽に向いているなぁ」と思っていたのです。ときにはキラキラと輝くような、ときには哀愁をたたえたような、さまざまに表情を変える音。渡辺岳夫が劇音楽に好んで用いたマンドリンやチェンバロの音を思わせるのですね。そしてアレンジやオリジナル曲の作曲までこなす彼女の才能。どれも親しみやすく、映像が目に浮かぶようなくっきりした輪郭の曲です。
 また、ここ数年はパーカッションとギターとのバンドトリオで演奏することが多く、とりわけラテンパーカッションの多彩な音色が表現の幅を大きく広げています。

 この6月に上松美香がリリースした最新アルバム『ANIPA アニパ』は、彼女の8枚目のソロアルバムであり、全曲アニメのテーマ曲をカバーしたアルバムです。

ANIPA アニパ
 アルパでアニメを演奏するから「アニパ」だとか…
 : ANIPA アニパ

 「ついにやってくれたー!!」とこの企画を聞いたときは感激しました。
 曲目は「風の谷のナウシカ」「魔女の宅急便」といった宮崎アニメから、「銀河鉄道999(TV)」「ルパン三世のテーマ」といったアニメファンにもおなじみの曲。そして、「フランダースの犬」「キャンディキャンディ」「キューティーハニー」と渡辺岳夫曲をフィーチャー。ほらね! やっぱり渡辺岳夫とアルパは合うんですよ!
 今回はいままでのアルバムよりもバリエーションに富んだ曲調になっています。低音で汽車の音を表現した「銀河鉄道999」、ウッドベースを入れてジャジーな雰囲気の「ルパン三世のテーマ」「キューティーハニー」、ボサノバ調の「キャンディキャンディ」。上松美香にとっても、新境地を拓いたアルバムだと思います。

 7月23日に原宿クエストホールで開催された上松美香のコンサートに足を運びました。毎年このホールでやっている音と香りと映像で立体的に楽しむSEASON CONCERT夏の部。昨年も同じ時期に聴きました。
 いつも思うのは、彼女がほんとに楽しそうに演奏するなぁということ。こんなにキラキラした笑顔で演奏するミュージシャンてあんまり見ませんよ。「アルパが好きで好きでたまらない!」という気持ちが伝わってきます。そして、ギターとパーカッションとのアンサンブルで音空間が生まれてくる、生ならではの醍醐味。これはCDで聴いていただけでは味わえない楽しさなんですね。特に、さまざまな民族楽器を自在に操るパーカッションの山下由紀子さんがすばらしい! ひそかにファンです。

 で、最初の文に戻るんですが、自身もアニメ好きという上松美香ちゃんに、アニメサントラはぴったりだと思うのです。アルパだけだと心もとないですが、ギターとパーカッションの加わったバンドサウンドなら、十分いけますよ。少しでも心が動いた関係者の方、彼女のアルバムを聴いて考えてみてください!

<おすすめアルバム>

mika AGEMATSU
 2005年リリース。2年間の活動休止後に発表された、新生・上松美香の旅立ちを伝えるアルバム。ギター・藤間仁、パーカッション・山下由紀子の現在のコンサートツアーのメンバで録音されてます。心に沁みる1枚。

 : mika AGEMATSU

TESORITO テソリート
 2002年リリース。映画音楽をカバーしたサントラファンにも親しみやすいアルバム。モリコーネ、ニーノ・ロータ、マンシーニ、バカラックと、誰もが知っている名曲ぞろい。オリジナル曲「テソリート」をラストに収録。

 : TESORITO テソリート

PASION パッション
 2001年リリース。メキシコ録音を行った、ラテン風味満載のあつーいアルバム。アルパってラテンアメリカの楽器なんだ!と改めて確認させられる曲ばかり。夏を乗り切るのに格好の1枚。

 : PASION パッション

クリスマス・イブ
 2001年リリース。クリスマスソング3曲を収録したマキシシングル仕様のミニアルバム。クリスマスのことを考えるにはちょっと早いですが、気の利いたプレゼントに最適な1枚。大事な人とすごすBGMにもね。

 : クリスマス・イブ

上松美香オフィシャル・サイト

2006年7月21日 (金)

Reunion - GONZOコンピレーション(その2)

間が空いてしまいましたが、7月5日に発売されたGONZOコンピレーション紹介のつづきです。

●聴きどころと音楽あれこれ(DISC2)

・『戦闘妖精雪風』
 SF作家・神林長平の原作をアニメ化した意欲作。正体不明の異星生命体と人間との戦いを描くハードな作品です。第1巻発売から3年かけて全5話が完結しました。
 音楽担当は三柴理と塩野道玄のユニット“ザ・蟹”。オリジナルサウンドトラック盤はVol.1が出たきりVol.2が出ないなぁと思っていたら、DVD第5巻「戦闘妖精雪風 OPERATION5」の初回限定特典という形でリリース。CD単独では買えませんでした。そのVol.2からメインテーマ「Engage」を収録しています。BGMももっと収録したかった。エンディングはムッシュかまやつの「RTB」。歌は軽快な青春フォークという感じで悪くないんですが、作品には合ってない感じ…。

戦闘妖精雪風 オリジナルサウンドトラック Vol.1

 : 戦闘妖精雪風 オリジナルサウンドトラック Vol.1

・『超重神グラヴィオン』
 オリジナル原作によるSFロボットアニメ。オープニング「嘆きのロザリオ」は影山ヒロノブが作曲、影山率いるユニット:JAM Project(featuring 遠藤正明)が歌ってます。本編音楽は『鉄甲機ミカヅキ』『ギャラクシーエンジェル』の七瀬光が担当。王道ロボットアニメ路線の燃える音楽です。

超重神グラヴィオン オリジナルサウンドトラック

 : 超重神グラヴィオン オリジナルサウンドトラック

・『最終兵器彼女』
 これは切ない原作なんですねー。当時17歳だったシンガー・ソングライター谷戸由李亜(やとゆりあ)のオリジナル曲「サヨナラ」が、作品イメージにぴったりということからエンディング主題歌に採用されました。オープニング「恋スル気持チ」は谷戸由李亜が本作のために書き下ろした曲です。劇中音楽は『アイドル防衛隊 ハミングバード』の見良津健雄(みらつたけお)が担当。

最終兵器彼女 Original Soundtrack Image Album SHE, THE ULTIMATE WEAPON

 : 最終兵器彼女 Original Soundtrack Image Album SHE, THE ULTIMATE WEAPON

・『カレイドスター』

 佐藤順一原案・監督による少女向けアニメ。GONZO作品の中でも、もっとも多くの人に愛された作品ではないでしょうか。「カレイドステージ」というサーカスとミュージカルが合体したようなエンタテインメントショーのスターを夢見てがんばる、少女そらの物語。華やかなショーの世界を舞台に、恋や友情やスターの座をめぐってのあれやこれやが描かれます。
 今回収録した主題歌「TAKE IT SHAKE IT」「real identity」の2曲は、本アルバムの目玉ともいえる楽曲です。というのも、この2曲が収録されたミニアルバムは発売後まもなく廃盤になり、長らく手に入らなくなっていたのです。韓国の4人組ヴォーカルグループ“Sugar”が日本正式デビュー前に歌った曲です。この2曲が収録できたのは快挙でした。
 劇中音楽は窪田ミナが担当。本作のサントラ盤もDVD-BOXの特典という罪なリリース形態でした(一部のBGMはミニアルバムに収録)。ですので、当初は、代表的なBGM数曲を収録する構成を考えていました。

カレイドスター ~2枚目の すごい ミニアルバム~

 : カレイドスター ~2枚目の すごい ミニアルバム~

カレイドスター キャラクターヴォーカルアルバム ~みんなのすごいキャラソン~

 : カレイドスター キャラクターヴォーカルアルバム ~みんなのすごいキャラソン~

・『LAST EXILE ラストエグザイル』

 産業革命時代のヨーロッパを思わせる世界を舞台にレトロ感あふれるデザインの飛行艇や空中戦艦が活躍する、GONZO設立10周年記念作品。雰囲気は『天空の城ラピュタ』+『キャプテンハーロック』という感じ。CGを生かした雲や飛行描写が秀逸です。
 沖野俊太郎が手がけたオープニング「Cloud Age Symphony」は凝ったサウンドメイクで本作のイメージを伝えるすばらしい曲。聴いていると空に浮かんでいるような心地よい感覚にひたれます。本編音楽は、エンディングテーマの作詞・作曲・歌を担当した黒石ひとみと、藤原麻紀、山本由紀の3人で構成された音楽家ユニット“Dolce Triade”が担当。本作だけの活動だったようです。いにしえのヨーロッパ音楽を思わせるサウンドで、繊細な情感曲からダイナミックな戦闘曲まで、丹精を凝らした音楽。当初は、O.S.T 2に収録された「Fleet of Littleships」という曲を収録したいと思っていました。

LAST EXILE O.S.T.

 : LAST EXILE O.S.T.

LAST EXILE O.S.T. 2

 : LAST EXILE O.S.T. 2

・『GADGUARD ガドガード』

 一風変わったSFロボットもの。鉄鋼人と呼ばれる人型ロボットを操る少年少女たちの群像劇です。鉄鋼人は、マシンや兵器というより、主人から呼び出される魔神みたいな雰囲気。
 本作の劇中音楽は主に田中公平が担当していますが、オープニング、エンディングは、“PE'Z”というジャム・バンドの曲が使われました。「Boomerang Boogie~南風堂の叔父さん~」「Song For My Buffalo」の2曲です。シングル発売もサントラ盤への収録もなく、PE'Zのアルバム(それもOP・EDそれぞれ別のアルバム)に収録という形でのリリースだったため、アニメ主題歌を集めている音源ファンにはちょっと負担でしたね。今回のGONZOコンピには、その2曲を収録できました。これも目玉の1つです。

ガドガード オリジナル・サウンドトラック

 : ガドガード オリジナル・サウンドトラック

 

2006年7月19日 (水)

ザ・サード~蒼い瞳の少女~

 大橋恵さんは、私が今もっとも注目している作曲家のひとりです。

 東京音楽大学の作曲科芸術音楽コースで池辺晋一郎氏に師事。大学院の修士課程を終えて、卒業後は佐橋俊彦氏のアシスタントを務めたという経歴の持ち主。『爆竜戦隊アバレンジャー』の作曲チーム<ヘルシーウィングス>に参加して劇伴デビュー。はじめて単独で音楽を担当した『機動戦士ガンダム MS-IGLOO』ではダイナミックな音楽でファンの度肝をぬきました。鎌倉が舞台のリリカルな少女もの『うた∽かた』をはさんで担当した『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』も、パワフルで勇壮な音楽が鳴りわたる超燃えの作品。サントラファンのツボをつく音楽作りをしてくれる人なのです。

 はじめてお会いしたのは2005年の春ごろ。『機動戦士ガンダム MS-IGLOO』の音楽を聴いて、一度お話を聞きたいと思ったのでした。待ち合わせの場所に現れた大橋さんは、楚楚としたきゃしゃな女性で、「こんな人があの曲を!」と驚いたものです。

 そんな大橋さんが手がけた最新作が『ザ・サード~蒼い瞳の少女~』。富士見ファンタジア文庫刊のライトノベルの人気シリーズを原作に、毎週木曜深夜、WOWOWノンスクランブル枠で放送中の作品です。眼の大きな少女が主人公ということで「萌え」系かと思いきや、がっつりしたSF作品です。大戦争のあとの荒廃した世界を舞台に、不思議な力を持つ少女と機械知性体、そしてなぞの青年が旅を続けるという、まるで故・R・ゼラズニィが書きそうな物語。お遊びは最小限に抑え、ハードな物語が展開しています。

 その『ザ・サード』のサウンドトラックCDが7月19日発売されました。構成とブックレットは私が担当(クレジットは「インタビュー原稿」となっていますが、楽曲構成と解説も私です)。もう、作っているときからマスターテープを聴きながら感動してましたよ。生オーケストラを存分に使った曲の数々が聴きものです。これまで大橋さんが担当してきた作品の中でも、もっとも大きい編成のオケで録ったそうです。生オケならではのセッションの緊張感や、演奏者の息づかいが伝わるような繊細な音を感じてほしいです。

 解説書には大橋さんのインタビューと曲解説を掲載。曲解説では1曲ごとに大橋さんのコメントをいただきました。

 楽曲構成にも気を配り、主題歌に続くBGM1曲目から、「これぞ大橋恵サウンド!」というべき聴きごたえのある曲を配置してますから、CDの頭からテンションを上げてお聴きください。

ザ・サード ~蒼い瞳の少女~ オリジナル・サウンドトラック

 第1回録音から主要曲31曲を収録。オススメは、Track2「砂漠の海原へ」とTrack30「火乃香―ソード・ダンサー」。

 : ザ・サード ~蒼い瞳の少女~ オリジナル・サウンドトラック

 今回の仕事で久しぶりにお会いした大橋さんは、あいかわらず可憐な風情。でも作曲家として自信がついてきたかなという印象でした。5年後10年後の日本サントラ界をしょって立つ人と期待しています!

☆★☆

 大橋恵の音楽をもっと!という方は以下もどうぞ。

機動戦士ガンダム MS-IGLOO オリジナル・サウンドトラック

 バンダイミュージアムで上映されていたフルCGアニメ。1stシリーズの時代の戦争秘話という設定で作られている。監督と意見を交わしながら仕上げたというメインテーマ「「603」のボレロ」が聴きもの。

 : 機動戦士ガンダム MS-IGLOO オリジナル・サウンドトラック

うた∽かた 鎌倉女子学園 SOUND MEMORY 一夏 SIDE

 小編成のやさしい曲中心。「本当はこういう作品のほうが得意」なのだとか。アニメの舞台となった鎌倉は大橋さんにとっても想い出の土地で、劇中に見慣れた風景が登場するのが懐かしかったそうです。

 : うた∽かた 鎌倉女子学園 SOUND MEMORY 一夏 SIDE

うた∽かた 鎌倉女子学園 SOUND MEMORY 舞夏 SIDE

 : うた∽かた 鎌倉女子学園 SOUND MEMORY 舞夏 SIDE

 

トランスフォーマー ギャラクシーフォース サウンドパック 1

 わかりやすい音楽を心がけたそうです。ロボット生命体の勇壮な音楽と人間の少年たちのやさしい曲との対比があざやか。冒頭の「総員出動!」「勇気のテーマ」から心躍ります。

 : トランスフォーマー ギャラクシーフォース サウンドパック 1

トランスフォーマー ギャラクシーフォース サウンドパック 2

 : トランスフォーマー ギャラクシーフォース サウンドパック 2

2006年7月17日 (月)

祝!『特捜戦隊デカレンジャー』星雲賞受賞

 第45回SF大会ずんこんのトピックスといえば、『特捜戦隊デカレンジャー』が星雲賞を取ったことですよ。星雲賞というのは、SF大会に参加したSFファンの投票で選ぶ年間ベスト作品賞みたいなもので、毎年SF大会で発表、受賞式が行われています。長編小説部門や短編小説部門などに分かれ、『デカレンジャー』はメディア部門(映画やテレビ作品などが対象)で受賞。いやー、めでたいめでたい。

 『デカレンジャー』は、私も大好きだったのです。戦隊シリーズでは久しぶりに本放送で全話録画して保存してますもの(『ジェットマン』以来!)。5人のキャラクターのバランスが絶妙でした。久しぶりのダブルヒロインとなり、クールなのにときどきオヤジのような言葉遣いで笑わせるジャスミンと、お気楽な現代っ娘のように見えて実は熱いがんばりやのウメコという2人がそれぞれに魅力的でした。当時、友人の女性ライターさんに「選ぶならどっち?」と聞かれて、う~んと悩んだ末、「昼はウメコ、夜はジャスミン」とわけのわからない答えをした記憶が。
 音楽的にも話題豊かでした。サイキックラバーの歌う主題歌「特捜戦隊デカレンジャー」はオリコンをにぎわしました。エンディングを歌うのは『ジャッカー電撃隊』以来戦隊シリーズに登板したささきいさお! ドラムを村上ポンタ秀一が叩いています。本編の音楽は、『タイムレンジャー』でもクールな音楽を聴かせてくれた亀山耕一郎が担当。今回は「特捜」ということで、70年代刑事ドラマ風のサウンドをまぶしてます。

特捜戦隊デカレンジャー 特捜サウンドファイル1
 第1回録音の主要曲を収録したサントラ第1弾。なんといってもサックスがうなる亀山版デカレンジャーのテーマがかっこいいのです。

 : 特捜戦隊デカレンジャー 特捜サウンドファイル1

特捜戦隊デカレンジャー 特捜サウンドファイル2 ソングコレクション
 主題歌・挿入歌10曲とエンディングのショートサイズ・ヴァージョンを収録したソングアルバム。ウメコとジャスミンが歌う「girls In Trouble! Dekaranger」はこちらに収録。

 : 特捜戦隊デカレンジャー 特捜サウンドファイル2 ソングコレクション

 さて、『デカレンジャー』といえば、サイキックラバーの歌った主題歌も大ヒット。初登場でオリコンチャート20位にランクインする快挙を果しました。サイラバも本作品によって一気に名が知られるようになり、以来、アニメ・特撮作品の主題歌を中心に快進撃を続けます。そんなサイキックラバーの初のベスト盤が6月に発売されました。タイトルもずばり「サイキックラバー」!

サイキックラバー
 ライブで必ず歌われるサイラバのテーマ「とんでもねぇヤツらがやって来た!」をはじめ、『トランスフォーマー マイクロン伝説』『兜王ビートル』『リングにかけろ!』『ガイキング』などから主題歌(OPまたはED)を収録、サイキックラバーのロック魂を感じさせる1枚となりました。本人たちの選曲と構成によるこだわりのアルバムです。ブックレットには、『デカレンジャー』以来サイラバを取材し続けてきた日本で一番サイラバに詳しいライター・和田谷洋子さんの熱~い解説入り(洋子さん、宣伝しておいたよ!)。

 : サイキックラバー

 また、戦隊シリーズゆかりのキャスト・スタッフが集結した、アナザー戦隊ワールドともいうべき特撮オリジナルビデオ作品が6月にDVDで発売されました。東映太秦映画村30周年記念作品『超忍者隊イナズマ!』です。戦隊シリーズのスタッフ・キャストが多数参加したSF時代劇アクション。デカピンク・ウメコ=菊地美香 とマジブルー・麗=甲斐麻美が共演ていうだけでも観たくなるでしょ。あと私としては『マジレンジャー』に出たナイとメアのナイ役・ホラン千秋ちゃんが出てるのがツボ。音楽は『マジレンジャー』のみごとなオーケストレーションが話題になった山下康介さん。主題歌を歌うは水木一郎。サントラ盤も発売中です。

超忍者隊イナズマ! オリジナル・サウンドトラック

 この手のビデオオリジナル作品のサントラはあとあと手に入りにくくなることが多いので、特撮ファン・戦隊ファンは早めにGETしてね! 主題歌フルサイズとカラオケも収録。ブックレットでは、戦隊シリーズのExtra音楽や夏公開予定の映画「バトルキャッツ!」の主題歌・音楽で作曲家としても活躍中のまついえつこさんが、音楽家らしい細部に行き届いた解説を書いてます。まついさんはエンディング「Thank You!」のコーラスアレンジとコーラスも担当しているんですよ~!

 : 超忍者隊イナズマ! オリジナル・サウンドトラック

2006年7月16日 (日)

SF大会ずんこん報告

第45回SF大会ずんこん内の企画「空想音楽大作戦2006」無事終了しました。
大勢のみなさまにお越しいただき、ありがとうございました!

 空想音楽大作戦2006

 2006年7月8日(土) 17:00~18:30
 出演:氷川竜介、早川優、腹巻猫

当日紹介した曲を公開できる範囲でご紹介します。

■伊福部昭追悼コーナー

伊福部昭作品集 イタリアライブ
 イタリアで開催された珍しいコンサートのライブ録音から伊福部先生の肉声あいさつと、耳コピによる「ゴジラのテーマ」の演奏を紹介。

 : 伊福部昭作品集 イタリアライブ

緯度0大作戦 オリジナル・サウンドトラック完全盤
 最近DVDも発売されたホットな作品。早川さんの企画で2枚組の完全版サントラが東宝ミュージックからリリースされました。1枚は海外公開版サントラ、もう1枚は国内公開版サントラ。この作品、海外版と国内版で編集が異なるため(国内版のほうが短い)、音楽のつけ方も違うのです。東宝ミュージックのサイトの通販か渋谷のサントラ専門ショップ「すみや」であつかっています。

 : 緯度0大作戦 オリジナル・サウンドトラック完全盤

◎わんぱく王子の大蛇退治
 東芝/ユーメックスからリリースされていた「完全収録 伊福部昭 映画音楽 東映動画編」より、伊福部昭唯一のアニメ作品で、伊福部節の宝庫とも言われる「わんぱく王子の大蛇退治」の音楽を紹介。現在この作品の音楽は交響組曲に編曲されて、「伊福部昭の芸術(7)  幻」(キングレコード)で聴くことができます。

 : 伊福部昭の芸術(7)  幻

◎「キングコング対ゴジラ」ステレオ版
 東宝ミュージックからリリース中の「ゴジラ・サウンドトラック・パーフェクト・コレクション [BOX1]」から、「キンゴジ」のステレオ音源を紹介。これも早川さんの仕事。東宝ミュージックの通販か「すみや」で扱っています。

 : ゴジラ・サウンドトラック・パーフェクト・コレクション [BOX1]

 このあと、伊福部先生の映画音楽録音風景を上映しました。

■山下毅雄追悼コーナー

◎ルパン三世 主題歌1
 オープニングは、おなじみチャーリーコーセーが歌う初代ルパンの主題歌をTVサイズで。「ルパン三世 THE 1st SERIES ANTHOLOGY - MUSIC by TAKEO YAMASHITA」ほかに収録。

 : ルパン三世 THE 1st SERIES ANTHOLOGY - MUSIC by TAKEO YAMASHITA

◎プレイガール
 続いて、ヤマタケ再評価の象徴ともなったこの曲。和製モンドミュージックとしていたるところで取り上げられました。テーマとアレンジを「プレイガール&プレイガールQ ミュージックファイル」にたっぷり収録。

 : プレイガール&プレイガールQ ミュージックファイル

◎佐武と市捕物控
 キングレコードで氷川さんがアナログLPを構成した想い出の作品でもあります。「ヤマタケTVヒッツ」に収録されたテイチクレコード・ヴァージョンを紹介。山下毅雄の口笛と伊集加代子さんのスキャットがフィーチャーされた名演奏です。

 : ヤマタケTVヒッツ

◎大岡越前
 「佐武と市」の流れを汲む名曲。サントラ盤が4枚リリースされましたが、まだ未収録曲がたくさんあります。初代テーマ曲は「大岡越前オリジナル・サウンド・トラック 暗闘編」に収録。

 : 大岡越前オリジナル・サウンド・トラック 暗闘編

◎バレーボール応援歌
 ヤマタケマニアの間では伝説になっていた曲。なんせサビのメロディに「ジャイアントロボ」を大胆に流用しているという…。「ヤマタケ フォーエバー」で初CD化されました。

 : ヤマタケ フォーエバー

 参考⇒「ジャイアントロボ ミュージックファイル

  : ジャイアントロボ ミュージックファイル

黒猫/黒い足音
 笑いをとったところで、ダークでアバンギャルドなヤマタケの世界へ。スリラー音楽です。怖いこわい。

 : 黒猫/黒い足音

 最後に五反田ゆうぽうとで開催された「山下毅雄グランドステージ」の録画映像からラテン風「大岡越前」を紹介して、ヤマタケコーナーは終わりました。

このあと、有澤孝紀、曽我町子追悼で曲を紹介する予定でしたが時間が押してカット。

■宮川泰追悼コーナー

◎シャボン玉ホリデーのテーマ
 ある世代にとっては忘れられないこのテーマ曲で宮川コーナー開幕。ザ・ピーナッツの美しいデュエットにきゅんとなります。「ザ・ピーナッツ レア・コレクション」に収録。このCDには「モスラの歌」や宮川先生作曲の小美人の歌「幸せを呼ぼう」も収録されてます。

 : ザ・ピーナッツ レア・コレクション

◎ゲバゲバ90分!
 宮川先生の人柄そのもののような陽性でバイタリティあふれるマーチ。覚えやすく楽しい曲調のゆえか、CMでたびたび使われています。最近ではキリンビール「のどごし生」で使用。オリジナル音源は「ゲバゲバ90分! ミュージックファイル」で聴けます。

 : ゲバゲバ90分! ミュージックファイル

◎宇宙戦艦ヤマト BGM
 ここからは「ヤマトBGM談義」。特に第1作のBGMをネタに話題はつきませんでした。「ヤマト」のBGMは「ETERNAL EDITION 宇宙戦艦ヤマト FILE No.0&1」(交響組曲「新 宇宙戦艦ヤマト」)でほぼ全曲聴くことができます。今回は、録音時の宮川先生の声が入った秘蔵テープで紹介しました。

 : TERNAL EDITION 宇宙戦艦ヤマト FILE No.0&1(交響組曲「新 宇宙戦艦ヤマト」)

◎メーテルリンクの青い鳥
 『ヤマト』の、それも『さらば宇宙戦艦ヤマト』のパロディをやっている驚きのエピソード(第12話)を紹介。プロデューサーは『ヤマト』の西崎義展、音楽は宮川先生のコンビなんですが、ワルノリです。DVD-BOXに収録。

 : メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行

 最後に、NHK BS2で放送された「音楽の料理人たち」から宮川先生が「宇宙戦艦ヤマト組曲」を演奏している映像を紹介。「大いなる愛」を聴いていただきました。
 追悼ばかりでなんなので、ほんとはこのあと、最新映画のサントラ紹介などする予定でしたが、時間いっぱいとなり終了。お疲れさまでした。ありがとうございました。

2006年7月15日 (土)

佐藤直紀氏の新作は恐竜!

『ふたりはプリキュア』の、というよりも『三丁目の夕日』『海猿』の作曲家・佐藤直紀さんが音楽を担当したNHKスペシャル『恐竜vsほ乳類 1億5千万年の戦い』が、16日と17日の夜、放映されます。

NHK総合
 第1集 7月16日 21:00-21:50
 第2集 7月17日 19:30-20:45

番組URLは下記。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/060716.html
http://www.nhk.or.jp/special/onair/060717.html

佐藤さんにとっては、初の本格的なNHK進出だそうです! 恐竜が題材ということで、これまでにない音楽が聴けるのではないかと楽しみ。ご本人にうかがったところ、「わかりやすい音楽にしてほしい」とのリクエストがあったとか。また、ナレーションによる説明よりも絵に合わせて音楽をつけていったそうです。ビクターからサントラも発売されますよー(7月21日発売)。

NHKスペシャル「恐竜VSほ乳類 1億5千万年の戦い」オリジナル・サウンドトラック

 : NHKスペシャル「恐竜VSほ乳類 1億5千万年の戦い」オリジナル・サウンドトラック

しかし、去年からの佐藤さんの活躍ぶりはすさまじいです。『ローレライ』『三丁目の夕日』『エウレカセブン』『シンプソンズ』など話題作を次々手がけ、春には『三丁目の夕日』で日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。今年も『LIMIT OF LOVE 海猿』が大ヒット。秋以降も音楽を担当した映画の公開が予定されています。

そんな佐藤さんの初のベストアルバム『SYMBIONT』が6月7日にユニバーサルミュージックから発売されました。
映画・ドラマのメインテーマを中心に選曲されたアルバム。ご本人による選曲ではないそうですが、佐藤直紀の代表作をまとめて聴くにはお奨めの1枚です。特に『マンハッタン ラブストーリー』『恋愛小説』の曲はこれが初商品化! さらにこのアルバム用の新曲2曲も入って、ファンにとってもうれしい1枚となりました。

SYMBIONT-佐藤直紀 BEST TRACKS-

 : SYMBIONT-佐藤直紀 BEST TRACKS-

で、佐藤さんに、「ご自分で選曲するならどんな曲を選びますか?」と聞いてみたところ、「みんなが「佐藤直紀の曲」に期待するような曲ではないもの。“佐藤直紀ってこんな曲も書くんだ”といい意味で聴く人を裏切るような曲を選びたい」との答えが。たしかに『海猿』や『ウォーターボーイズ(TV)』『三丁目の夕日』などの感動系の音楽ばかりが注目されますが、けっこうロック系の曲やエスニック風の音楽も書いているんですね。もともとCM音楽で活躍していた人なので音楽の引き出しはすごく多いんです。このベスト盤を聴いたあとは、気になった作品のサントラをまるごと聴いてみて、佐藤さんの音楽の幅広さにも触れてほしいです。

最後に、宣伝になりますが、『ふたりはプリキュア スプラッシュ☆スター』のサントラ、ようやく構成とブックレットの作業が終わり、8月25日に発売になります。こちらもよろしくです!

ふたりはプリキュア SplashStar オリジナルサウンドトラック 1

 : ふたりはプリキュア SplashStar オリジナルサウンドトラック 1

ソングアルバムは7月21日発売。うちやえゆかさん作詩・作曲の曲も入ってます。こちらは間もなくリリースなので、発売日にはDISCショップへね!

ふたりはプリキュア SplashStar VocalアルバムⅠ ~Yes!プリキュアスマイル♪~

 : ふたりはプリキュア SplashStar VocalアルバムⅠ ~Yes!プリキュアスマイル♪~

2006年7月11日 (火)

天使の歌声で ~ 飯島真理 Live

7月10日。渋谷クラブクアトロの飯島真理ライブに行ってきましたよー。

この秋発売予定のアルバムからの新曲2曲でスタート。大人びた雰囲気でほのかにセクシー。「飯島真理ってこんなだっけ!?」とちょっととまどいました。
しかし、ピアノ弾き語りの3曲目からは聴き覚えている飯島真理の歌! ハイトーンのエンジェルヴォイスも健在です。それにしても、真理ちゃんは私と年がそう変わらないのだが、相変わらずキュート。ひとまわりは若く見える。でもしっかりと年を重ねた自信と落ち着きがあるのですね。こんな人がいたら、若い子はコロリとだまされるかも…。

さておき、今回のライブは特別な意味があるのです。というのは、今年、アメリカで『超時空要塞マクロス』を全話英語で吹替えして放送するという企画があり、リン・ミンメイ役を24年ぶりに飯島真理が演じているのですよ。『マクロス』とミンメイについては複雑な思いがあることを語ったりしていた真理ちゃんですが、昨年、心境の変化もあってこの役を引き受けた、とステージで気持ちを話してくれました。全36話の吹替えを無事やりとげて、今夜のライブとなったわけです。はじめは思うようにいかなかった吹替えも、最終話ではミンメイになりきって演じることができたとか。この夜は、ふだんほとんど歌わないという『マクロス』からの2曲を披露。「私の彼はパイロット」と「愛・おぼえていますか」です。まさか聴けるとは思ってなかったので(いや、ほんとはちょっと期待していたので)これには大感動。

実は私は飯島真理の熱烈なファンというわけではないのです。もちろん『マクロス』は観ていたが、特にミンメイファンではなかったし、飯島真理のオリジナルアルバムも、「ROSE」「blanche」「Midori」を発売当時聴いた記憶があるくらい。それから20年余り、ほとんど聴きかえす機会はありませんでした。
ところが、ステージで真理ちゃんがこれらのアルバムに収録されていた初期の歌を歌い始めたら、「あ、この歌知ってる」「これも覚えてる」と、次々と思い出してしまったのですよ。自分でも驚きました。斉藤由貴もそうだけど、青春の一時期に聴いた曲って意識してなくてもしっかり覚えているのだなぁ。もちろん、飯島真理のソングライターとしての才能の故、ということもあるのだけれど。そして、あらためて聴いてみて、「こんな切ない歌だったんだ」と、はじめて気がついてみたり。アニメファンとして聴いていた当時はわからなかった詩の想いが、今になってわかるわけです。

NYに移り住み、今でもNYでスターになる夢をあきらめていないという真理ちゃん。「夢をあきらめない強さ」が、歌を聴く人の胸に勇気を与えてくれるような気がします。少々わがままでも夢を貫きたいというまっすぐな思いが、劇場版のミンメイの姿に重なるのだなぁ。この思いがアメリカの音楽ファンにも届いてほしい。そんなふうに思ったステージでした。

MARI IIJIMA sings LYNN MINMAY
 2002年発売。『マクロス』放映20周年を記念して制作されたセルフカバーアルバム。飯島真理がミンメイの歌を新録音することで話題になりました。「私の彼はパイロット」「愛は流れる」「天使の絵の具」「愛・おぼえていますか」など6曲に、飯島真理書き下ろしの新曲1曲を収録。プロデュースとアレンジも飯島真理の手によるもので、彼女の現在の音楽性が強く出たアルバムです。10日のライブで歌った「私の彼はパイロット」と「愛・おぼえていますか」は本アルバムのアレンジヴァージョン。

 : MARI IIJIMA sings LYNN MINMAY

Mari’s Picks“The Ultimate Collection”(1983-1985)
 デビューアルバム「ROSE」から始まるビクター時代の曲を中心に飯島真理自身が選んだベスト盤。この場合の「デビュー」にはTV版のミンメイの歌は含まれてないわけです。

 : Mari’s Picks“The Ultimate Collection”(1983-1985)

マクロス・ザ・コンプリート
 『超時空要塞マクロス』の1stTVシリーズと劇場版『愛・おぼえていますか』から主題歌・挿入歌とBGMを網羅した完全版。初商品化曲やカラオケも収録。初々しいミンメイ=飯島真理の歌と絶好調の羽田健太郎の音楽がたっぷり楽しめるお買い得盤です。

 : マクロス・ザ・コンプリート

飯島真理オフィシャル・サイト

2006年7月 5日 (水)

【告知】SF大会「空想音楽大作戦2006」

GONZOコンピレーションの紹介の途中ですが、イベントのお知らせです。

7月8日~9日に宮城県松島で開催される日本SF大会ずんこんで自主企画を開催します。

SF大会の参加申し込みはすでに締め切られていますが、参加される方はぜひおいでくださいませ。

7月8日(土)17:00~18:30(2コマめ)
「空想音楽大作戦2006」
 @カラオケコーナー はまなす
 出演:腹巻猫(劇伴倶楽部)、氷川竜介、早川優

SFに関連する映画・TVドラマ・アニメなどの音楽(歌と劇中曲)をトークと音源で紹介する企画です。1999年よりほぼ毎年開催しています。
今年は、最近物故した3人の偉大な劇音楽作家・伊福部昭(『ゴジラ』)、山下毅雄(『ルパン三世[第1作]』)、宮川泰(『宇宙戦艦ヤマト』)の追悼特集として、エピソードや名曲・秘蔵曲を紹介します。
夕食前のひととき、ゆったりお楽しみください!

2006年7月 3日 (月)

Reunion - GONZOコンピレーション(その1)

GONZO作品の主題歌(オープニング、エンディング)を集めた3枚組CDアルバム「Reunion - GONZO compilation 1998~2005 -」が7月5日に発売されます。
1998年のGONZO第1作『青の6号』から2005年の『トリニティブラッド』まで、27作品より52曲を収録しています(収録時間約3時間40分)。

Reunion - GONZO compilation 1998~2005 -VICL-61899~901/税込\3,980

 : Reunion - GONZO compilation 1998~2005 -

 ※収録曲はこちら(ビクターエンタテインメントの商品紹介)

GONZOは『サムライ7』『巌窟王』などを手がけたアニメーション制作会社。3DCGを駆使した質の高い映像で知られています。この夏公開の映画『ブレイブストーリー』(宮部みゆき原作)もGONZOの作品です。

このアルバムには企画段階から参加していました。実はこの商品、メーカー(ビクター)主導ではなく、GONZOが立ち上げた企画なのです。2005年の春からGONZOの音楽制作を主に担当するグループ会社・フューチャービジョンミュージックで打ち合わせを重ね、実に1年越しの仕事になりました。作品と楽曲のリストアップに始まり、各曲のアーチスト・発売メーカー・収録CDの調査、構成案作成、解説執筆などを担当しました。当初はBGMも収録しようと考えていましたが、最終的には主題歌集というスタイルに落ち着きました。

以下、このアルバムの魅力と聴きどころについて、また、収録作品の音楽について、何回かに分けて書いてみたいと思います。

●パッケージ
Reunion01  ジャケットは『青の6号』(キャラクターデザイン)、『LAXT EXILE』(キャラクター原案)でGONZO作品に関わったイラストレーター・村田蓮爾氏の描き下ろし。裏は目を閉じた絵です。
 透明ケースに入ってます。

Reunion02  スリーブケースを開いたところ。右側に藤田純二氏(スターチャイルド、ユーメックスを経て、現在・フューチャービジョンミュージック代表取締役)のメッセージ。

Reunion03  さらに下に開くとCDが3枚現れる。凝った作りです。色使いがおしゃれ。




●2度と集まらないかもしれない音源が一同に!
 「Reunion」には、メーカーの 枠を超えてオリジナル音源が集められています。音源を提供したメーカーは、東芝EMI、コロムビアミュージックエンタテインメント、ポニーキャ ニオン、メディアファクトリー、ミュージックマイン、エイベックス、ランティス、トイズファクトリー、キングレコード、そして発売元のビクターエンタテ インメント(順不同)。3枚組のコンピレーションに10社ものメーカーの音源が集まるのは異例といえるのではないでしょうか。GONZO作品の主題歌はアーチスト系の歌手やバンドの作品が多かったため、許諾を得られなかった曲もありました。これだけの曲が集まったのは藤田氏やビクターの担当者の努力があったからです。

●高いコストパフォーマンス!
 3枚組で\4,000を切る思いきった価格設定。税抜きにすると1枚あたり\1,260! この価格は、「1人でも多くの人に手にとってもらいたい、聴いてもらいたい」との希望により実現した、無理を押しての良心価格なのです。買ってね!

●聴きどころと音楽あれこれ(DISC1)

・『青の6号』
 現在は入手困難な"THE THRILL"によるテーマ曲とエンディング主題歌を収録しています。オープニングテーマがインストというのも斬新でした。

青の6号 オリジナル・サウンドトラック

 : 青の6号 オリジナル・サウンドトラック

青の6号 オリジナル・サウンドトラック Vol.2

 : 青の6号 オリジナル・サウンドトラック Vol.2

・『メルティ・ランサー』
 この作品はBGMも入れたかったのです。音楽は『ジャイアントロボ THE ANIMATION:地球が静止する日』の天野正道さん。

メルティランサー ― The Animation オリジナル・サウンドトラック Vol.1

 : メルティランサー ― The Animation オリジナル・サウンドトラック Vol.1

メルティランサー ― The Animation オリジナル・サウンドトラック Vol.2

 : メルティランサー ― The Animation オリジナル・サウンドトラック Vol.2

・『ゲートキーパーズ』
 主題歌は監督の佐藤順一(詞)と田中公平(曲)の作。本作も田中公平によるBGMが秀逸で、「ウルトラ旋風斬り」のテーマなどぜひ収録したかったところです。

ゲートキーパーズ TV ― オリジナルサウンドトラック Vol.1

 : ゲートキーパーズ TV ― オリジナルサウンドトラック Vol.1

ゲートキーパーズ TV ― オリジナルサウンドトラック Vol.2

 : ゲートキーパーズ TV ― オリジナルサウンドトラック Vol.2

・『FF:U ~ファイナルファンタジー:アンリミテッド~』
 残念ながらOP主題歌「Over the Fantasy」は収録できませんでした。いい曲だったんですけど…。MAXIはまだ買えるようなので、聴きたい方、補完したい方は注文してみてください。代わりにFAIRY FOREが演奏するED「VIVID」を収録しました。

Over the Fantasy[MAXI] (植田佳奈)

 : Over the Fantasy[MAXI]

・『SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール』
 主題歌は売野雅勇&筒美京平のヒットメーカーコンビの作。アイドルポップスですね。安田毅の劇中音楽もなかなかかっこいいです。

SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール オリジナルサウンドトラック

 SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール オリジナルサウンドトラック

・『i -wish you were here-』
 円谷一の娘・円谷一美が作詞・作曲し、自らのユニット"en avant"で歌った主題歌「Lunatic Trance~静かなる絶叫~」を収録。劇中音楽は川井憲次。本作には決まったオープニングがなく、エンディングのみ歌が入る変則的な構成でした(『怪奇大作戦』みたい)。そのためシングルCDには主題歌とカップリングで川井憲次のBGMが収録されています。そのBGMも入れたかったのですが、収録時間の都合もあって断念しました。サントラは川井憲次がプログレッシブ・ロックに挑戦した意欲作です。

i -wish you were here- オリジナルサウンドトラック

 : i -wish you were here- オリジナルサウンドトラック

i -wish you were here- オリジナルサウンドトラック2

 : i -wish you were here- オリジナルサウンドトラック2

・『フルメタルパニック!』
 OP,EDはアイドルグループ「チェキッ娘」出身の下川みくにが作詞・作曲、自ら歌ってます。劇中音楽は『機動戦士ガンダムSEED』『ウルトラマンメビウス』の佐橋俊彦が担当。期待にたがわぬ燃え燃えの音楽です。アルバムの最初の構想では重厚なBGM「嵐の前」「任務遂行指令」の2曲を収録しようと思ってました。

フルメタルパニック! オリジナルサウンドトラック

 : フルメタルパニック! オリジナルサウンドトラック

フルメタルパニック! オリジナルサウンドトラック2

 : フルメタルパニック! オリジナルサウンドトラック2

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