Soundtrack Pub

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

« あにまーとないとVol.1 うちやえゆかライブ | トップページ | 夏のドラマをふりかえる »

2006年11月25日 (土)

池野成メモリアル・コンサート

 11月23日。第一生命ホールで開催された「池野成メモリアル・コンサート」を聴きました。
 第一生命ホールは東京晴海トリトンスクエアにある楕円(オーバル)型のホールです。席数は767席余り。
 一昨年亡くなった作曲家・池野成を偲ぶイベントでした。

 池野成は200と数10本におよぶ映画音楽を書いた作家です。代表作は『夜の蝶』『雁の寺』『白い巨塔』など。SF特撮映画ファンには『『電送人間』と『妖怪大戦争』が著名です。
 『電送人間』の音楽をレコードではじめて聴いたときは、その鋭利なサウンドに陶然としました。メロディアスな方向に向かう作曲家が多い中、池野成の音楽は、ひとつひとつの音がとぎすまされ、音の塊でガツンと打たれるような印象があります。

 この日の演奏曲は以下のとおり。

<第一部>
・池野成への追悼「ゲッセマネの夜に」より (松村禎三 作曲)
・池野成への追悼「陪臚」(初演) (今井重幸 作曲)

・「妖怪大戦争」(初演) (藤田崇文 構成・編曲)
・「映画的交響組曲」第一番(初演) (今井重幸 構成・編曲)
 1.山河への前奏曲
 2.フーガの変容
 3.白い巨塔
 4.ポエマ
 5.メロディア
 6.狂詩的終曲「赤い水」

<第二部>
・DIVERTIMENTO (ディベルティメント)
・FRAGMENTOS ANTIGUOS (古代的断章)
・TIMPANATA (ティンパナータ)
・EVOCATION (エヴォケイション)

 一部が短い追悼曲と映画音楽、二部が純音楽作品、という内容でした。
 映画音楽は『妖怪大戦争』と『傷だらけの山河』『白い巨塔』『赤い水』からとられています。曲の構成やオーケストラ編成は原曲とかなり異なる、コンサートヴァージョンです。
 二部の純音楽作品はいずれもパーカッションを大胆に使った作品。池野成の打楽器への傾倒がうかがえる作品群です。

 こうした内容だと、一部と二部とで印象が変わるものですが、このコンサートではまったく変わりませんでした。つまり、前半の映画音楽も非常に現代音楽的であり、後半の純音楽作品も非常に映画的なのです。
 幻惑されるようなパーカッションの激しい響き。土俗的な荒々しさは師匠の伊福部昭先生ゆずりでしょうか。
 演奏もすばらしかったです。ずらりと並んだパーカッションが圧巻でした。
 ティンパニ、トムトム、スチールドラム、コンガ、グランカッサといった太鼓系、マリンバ、グロッケン、ビブラフォンな どの鍵盤系、ギロ、カウベル、キハーダなどのラテンパーカッション系。ステージいっぱいのパーカッションと少人数のオケが加わって のアンサンブルです。コンサートホールでキハーダ(ほんもの)が鳴らされるのをはじめて見ました。キハーダってロバのあごの骨ですよ。白と赤にペイントしたキハーダを女性パーカッショ ニストが鳴らしているのです。「うわぁ」と思いました。 音だけ聴くよりも、こうして生演奏を見るほうが、何倍も面白い。
 映画音楽ファン、パーカッション好きにはたまらないコンサートでした。このコンサート実現のために努力された実行委員のみなさん、すばらしい演奏を披露してくれたオーケストラのみなさんにありがとうと言いたいです。

 今回演奏された映画音楽作品のコンサートヴァージョン、くり返し聴きたいですね。ぜひCD化してほしいです。

■池野成の映画音楽(CD4枚組)
 通信販売のお申し込みはこちら
 Ikenosei

電送人間 オリジナルサウンドトラック
 残念ながら在庫切れ。

 : 電送人間 オリジナルサウンドトラック

大怪獣伝説 ~東宝特撮映画メインテーマ大全集~
 『電送人間』タイトル曲を収録。

 : 大怪獣伝説 ~東宝特撮映画メインテーマ大全集~

 そのほか、いくつかの映画音楽作品がコンピレーションに収録されたことがありますが、いずれも、現在は入手できないようです。

« あにまーとないとVol.1 うちやえゆかライブ | トップページ | 夏のドラマをふりかえる »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 池野成メモリアル・コンサート:

« あにまーとないとVol.1 うちやえゆかライブ | トップページ | 夏のドラマをふりかえる »