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2006年12月26日 (火)

加藤訓子コンサート in 白寿ホール

 12月26日。
 白寿ホールで開催された、パーカッショニスト・加藤訓子さんのコンサートを聴きました。
 いや、聴いたというよりも、観た、体験したというべきかもしれない。演奏と呼ぶより、パフォーマンスと呼んだほうがいいステージでした。

 そもそも加藤訓子さんに注目したのは、5月にオペラシティで開催された武満徹メモリアル・コンサートを聴いたときです。加藤さんは武満の打楽器コンチェルト「カシオペア」を演奏。その演奏ぶりが実に演劇的でかっこよかったのですね。
 で、この日コンサートがあるというのでさっそく聴きにいったわけです。

 3日連続公演の初日。
 演目は次の4曲。26日と28日が同じ演目で、27日は一部異なります。

・ヤニス・クセナキス「ルボン [a.b]」
・J.S.バッハ/権代敦彦編「いと尊きイエスよ、我らここに集いて」
・ジェームズ・ウッド「ロゴサンティ」
・ハヴィエル・アルバレズ「テマスカル」

 打楽器というのは、管楽器や弦楽器などと比べると、肉体的な楽器です。叩く、打つ、ぶつける。加藤訓子さんは、それを全身で表現する。演奏するというよりも、ステージ全体、ホール全体を鳴らすようなプレイなのです。しかも、演奏しながら、表情や手足もなにかを表現している。それが、演劇的たるゆえんです。
 今回のコンサートは舞台演出家の宮城聰氏が演出を手がけています。宮城氏も、加藤さんの演劇性に着目したに違いないと思うのですね。コンサートというより、芝居のようでした。
 開演前、ステージいっぱいの打楽器の陰にすでに加藤さんがスタンバイしています。腰を下ろしてストレッチをしている。おもむろに起き上がって、ドラやマリンバを指で叩いて響きを確かめたりする。ウォーミングアップか?と思っていると、いつのまにか演奏が始まっているのですよ。
 そして、曲が終わりに近づくと、舞台に2人の男性(役者)が登場して、不要になった打楽器をステージから運び出します。演奏しているあいだに、少しずつ楽器が減っていく。加藤訓子は、最後に残ったグランカッサ(大太鼓)を別の打楽器群のほうへ運んで、次の演奏を始める。
 こんなふうに、曲と曲とが途切れることなく、パフォーマンスでつながって演奏されていくのです。最後は、やはり楽器が一つずつ運びさられ、何も叩くものがなくなり、自分の身体を叩いて演奏を続け、手を一つ叩いて終わり。暗転。
 これが3曲目まで。最後の「テマスカル」という曲は、録音された電子音楽と2本のマラカスとの競演。再生される電子音源とマラカスがからみ合う現代音楽です。このときも、加藤訓子はマラカスを振りながら客席を通って登場するという、演劇的なパフォーマンスを披露していました。

 登場した打楽器は、マリンバ、ドラ、グランカッサ、グロッケンシュピール、ボンゴ、コンガ、トムトム、スチールパン、日本の平太鼓、うちわ太鼓、などなど。パーカッション好きにはたまりません。1月27日には<ミューザ川崎シンフォニーホール>でもコンサートがあります。これはスポンサーつきで、S席2000円という格安料金なので、お近くの方はぜひ足を運んでみてください。

 ☆加藤訓子 Official Site

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