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2006年12月25日 (月)

『シルバー假面』初日

 12月23日、渋谷ユーロスペースへ『シルバー假面』を観に行きました。この日が初日です。
 ご存知のとおり、この作品が実相寺昭雄監督の遺作になりました。ストーリーのラフを、今年2月24日に亡くなった脚本家・佐々木守さんが書かれていたそうです。佐々木氏にとっても遺作になりました。

 本来はDVD用に企画・制作された作品です。前評判が高いこともあり、ユーロスペースでのレイトショー公開(21:00~23:10)が実現したものです。会場は満席で、立ち見(通路座り見)が出る盛況。この日はキャスト・スタッフの舞台あいさつがあり、プレスも入っていたので、よけいギューギューの状態でした。実相寺監督の最新作を見届けようというファンがこれだけ集まったということが、ちょっとうれしかったです。

 作品は3話構成。実相寺監督が撮ったのは第1話だけです(第2話は北村嗣巳、第3話は服部光則が監督)。もう開巻から、どこをどう切っても実相寺です。舞台は大正時代の東京。SFというより、夢ともうつつともつかない幻想譚という雰囲気です。今回シルバー假面は女性なので、よけいファンタジーぽい印象があります。まるで 「帝都物語」プラス魔法少女もの?
 そう、シルバー假面が女性!なのです。1971年のオリジナル版を知っているファンが一番驚くところでしょう。これは、実に実相寺的というか、監督が好みそうな設定だと思うのですね。衣装デザイナーの竹田団吾と造形家・原口智生が共同で作り上げたデザインとスーツもいい。スーツアクトレスMiWaさんのプロポーションも抜群で、ちょっと倒錯したエロスがあります。銀の甲冑に身を包んだ救世主。ジャンヌ=ダルクのようなイメージですね。
 音楽は冬木透先生。今回作曲したのは、わずか4曲。「假面のマーチ」「月と太陽のコンコルド」「ザビーネのワルツ」「指輪のテーマ」とタイトルがつ けられています。どれも一聴して「冬木先生の音だ!」と思わせる音楽です。原点回帰とでもいうか、60年代、70年代の音に返った印象があります。実際、「假面のマーチ」は、実相寺監督がかつて手がけたTVドラマ「でっかく生きろ!」(1964)の音楽を復活させたものです。各曲は2分程度。演奏時間が短いのでアルバム1枚にするには足りず、サントラ発売が危ぶまれていま す。しかし、DVDに収録などではなく、MAXIシングルでいいから、ちゃんとCDで発売してほしいのですよ。
 1971版とは対照的にあたたかい映画になったと思います。終了後、会場から自然に拍手が沸きました。実相寺監督と佐々木守さんをしのびながら帰りました。

 舞台あいさつの言葉をいくつか紹介します。

○シルバー假面スーツアクトレス:MiWaさん
「初のスーツアクトレス体験でしたが、人間味と女性らしさを強調するようにしました」

○明瀬総督役:嶋田久作さん
「実相寺監督とは映画デビューとなった『帝都物語』以来のおつきあいでした。18年間、楽しい時間をすごさせてもらいました」

○弁士役:寺田農さん
「こんなに大勢の方に観にきていただいて、実相寺もよろこんでいると思います。ぜひ、1人10人ずつ口コミで宣伝してください。なんといっても最後の作品です。実相寺の世界をお楽しみいただければと思います」

○コスチューム制作:竹田団吾さん
「本業は舞台衣装です。子どものころブラウン管で観ていたヒーローを自分の手で再生することができて、感無量です」

 来年1月12日まで上映中です。

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