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2006年12月27日 (水)

ゲゲゲの鬼太郎ミュージックファイル その1

 12月6日、構成と解説を担当した『ゲゲゲの鬼太郎 60's & 70'sミュージックファイル』が発売されました。同日発売の『ゲゲゲの鬼太郎 1968 DVD-BOX』『ゲゲゲの鬼太郎 1971 DVD-BOX』のブックレットにも寄稿しています。

ゲゲゲの鬼太郎 60's & 70's ミュージックファイル

 : アルバムジャケット

 光栄な仕事でした。正直、感無量です。
 というのは、あまり人前でしゃべったり、文章にしたりしたことはないんですが、水木しげる作品のファンなのですね。いや、ファンと意識したのは実はこの仕事をもらってからで、気がつけば、空気のように自然に、身近に水木作品があったのですよ。

 出会いは1960年代に週間少年マガジンに掲載された『墓場の鬼太郎』です。私はリアルタイムに読んでいます。『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』の連載と同時期だったので、印象に残っているのです。
 それからほどなく、鬼太郎ものではない幻想短編に出会い、夢中になりました。たぶん再認識したのは、文庫版の幻想短編集『丸い輪の世界』。以後、朝日ソノラマのサンコミックスやサンワイドを集め、講談社の幻想短編集、中央公論の愛蔵版など、出るたびに買ってました。80年代から90年代に中野書店や青林堂が発売したマニア向け復刻本などにも手を出しました。もちろん、妖怪画集も集めてます。

 気がついたら、「うちにあるマンガ書籍では水木しげるの本が一番多いんじゃないか?」という状態になっていたのですね。そのことに気がついたのが、つい最近。このCDとDVDの仕事をもらってからです。「水木マンガが好き」とか「鬼太郎の仕事がしたい」とか口にしたことはないのに、仕事のほうから見つけて寄ってきてくれた感じです。

   
※わが家の水木しげる本と鬼太郎本の一部。鮮明でないのはパラフィン紙がかかっているから。同じタイトルの作品が何種類もあるよ…(-_-;

   
※妖怪画集と復刻本。 箱入りの画集はお気に入り。貸本時代の作品の多くは、いまではぐっと安価に読めるようになりました。

 余談ですが、講談社から最初に発売された『ゲゲゲの鬼太郎』と後年刊行された『鬼太郎』とでは、同じ作品でも絵づらが大きく異なっています。原稿には全ページにわたってアミ指定(印刷でスクリーントーンのような効果を出す指定)がされており、初刊行時は、ねずみ男の衣装などはグレーぽく印刷されています。後年の印刷ではこのアミが全部落ちてしまって、全体に白っぽい絵になってしまっているのですね。これは1996年に発売された「KCコミックス完全復刻版」も同様で、ファンには残念なことです。本当はもっと暗い絵づらの作品だったのです。

 本はけっこう持ってますが、水木マニアではないと思っています。水木しげるマニアというのは、ほんとうにすごい人がいっぱいいて、とても私など足元にも及ばない…。
 それから、こうやって振り返ってもわかるように、「鬼太郎ファン」というわけではないのですね。あくまで水木しげる幻想作品のファン。『鬼太郎』がいいのは『少年マガジン』までです。長編では『河童の三平』が好きです。

河童の三平 (筑摩文庫)

貸本版 河童の三平 (上)
貸本版 河童の三平 (下)

 

 とはいえ、今回の『ゲゲゲの鬼太郎』の仕事をいただいたときは、素直にうれしかったです。「自分のための仕事だ!」と思いました。『鬼太郎』の原作はもちろん、1971シリーズのエピソードに使用された『鬼太郎』以外の幻想短編も、全部読んでましたから。
 原作と対比しながら本編をチェックしていきました。モノクロ版の面白さ、魅力を再認識し、カラー版の毒にくらくらしたりしながら鬼太郎三昧の時間をすごしました。仕事であることを忘れてしまいそうでしたね。
 アニメ版の鬼太郎は、原作とは趣が違います。原作もしだいにキャラクターが変わっています。初期のダークなキャラクターから、正義の味方へと。アニメ版は「子ども」の面が強調されています。解説書に「鬼太郎は永遠の子ども」という意味の文を書きましたが、あれはモノクロ版鬼太郎の印象なのです。

 長くなってしまったので、次回に続きます。

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