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2007年6月24日 (日)

30年目のガンバロン

 ちょっと紹介のタイミングが遅くなりましたが、『小さなスーパーマン ガンバロン』のアルバムが復刻発売中です!

 1977年放映の特撮ヒーローもの。巨大ロボットが活躍する『レッドバロン』『マッハバロン』に続く、「バロンシリーズ」第3作と紹介されることが多いですが、実はまったく路線の違う作品なのです。『ビーファイター カブト』の次が『カブタック』になったくらいの。

 主人公・天道輝は小学5年生。「少年タイムス」の仲間たちとともに、ワルワル博士の悪事を追って今日もゆく。そして、ピンチがおとずれるとバロンスーツを身につけ、小さなスーパーマン・ガンバロンに変身するのだ!

 みたいな、少年探偵団+スーパーヒーローものなんですよ。
 ウルトラシリーズや仮面ライダーが好きな正統派特撮ヒーローファンには軽視されていますが、放映当時から大好きでした。輝のサポートをする執事にハヤタ隊員の黒部進、ワルワル博士は死神博士の天本英世と、特撮ファン的にも注目すべきところのある作品なんです。ですが、私はそんなことより、少年ドラマシリーズみたいな作品全体の雰囲気が好きだったんですね。少年探偵ものに弱いんです。『ゴワッパー5ゴーダム』とか、『おもいっきり探偵団 覇悪怒組』とか。『少年探偵団』(BD7のほう)はあんまり好きじゃないんだけど…。ケストナーの『エミールと探偵たち』なんかが大好きなので、その影響と思うんですね。

 音楽はゴダイゴのミッキー吉野。この作品のあとに『西遊記』を手がけ、『ガンバロン』の音楽もたくさん流用されています。主題歌「ガンバロン'77」はスピード感のある傑作。エンディング「友達のガンバロン」も、“友情ソング”のベスト3に上げたい名曲で、聴くたびにじーんとしてしまう。

 この『ガンバロン』のアルバム、放映当時ビクターから発売されてましたが、長らく復刻の機会がなく、幻のアルバムとなっていました。
 私はアナログで入手して、繰り返し聴いてました。正直、コロムビアが作ってきたような正統派アニメ・特撮ソングを期待する向きには期待はずれというか、「なんかヘンな歌」と思われると思うんですね。
 が、しかし!
 私は70年代特撮アルバムの5指に入る傑作アルバムと思っとるのですよ。
 とにかく、サウンドが斬新でした。コロムビアの音とは、明らかに志向の異なるサウンド。ミッキー吉野によるメロディとアレンジは、いわゆる「燃える歌」とは違うし、覚えやすくもない。が、聴けば聴くほど味が出てくる、ふしぎな味わいのあるサウンドでした。

 アルバムの構成も独特です。1曲目の主題歌に続き、2曲目が「ガンバロン剣の舞」。ハチャトリアンの「剣の舞」をミッキー吉野がアレンジして自演したインストナンバー。アクションBGMみたいですが、劇中で使われたのかなぁ…? 記憶がないです。3曲目が「ちっちゃなひみつ」。輝を慕う女の子の心情を歌った、「小さな恋のメロディ」みたいな歌。でもいい。胸キュン(死語)ものです。4曲目が石川進歌う「ごくろうさん」。劇中で石川進が演じている西郷大造のキャラクターソングです。石川進の歌い方が、「オバケのQ太郎」や「ど根性ガエル」なんかとはまた違うフィーリングで、実にいいんですな。そして、5曲目になってようやく「レッツゴー!ダイバロン」が登場。唯一のアクション挿入歌。でも、あんまり燃えないのね。今回、ライナーを読んで冒頭のシャウトがミッキー吉野本人によるものと知り、びっくりしました。
 B面は(CDだと続いてますが、アナログ盤だと6曲目からがB面です)、名曲「友達のガンバロン」で幕開けです。続いて、これも名曲「ドワルキン・ブルース」。このメロディのアレンジがワルワル博士やドワルキンのテーマとして劇中たびたび使われています。B面3曲目の「輝け!少年タイムス」のみミッキー吉野曲ではない。まぁ、これはいいやね。4曲目が「おまかせゴエモン」。ゴエモンとは輝のサポートをするコンピュータの名前で、猫の名ではありません。ヘンな歌(笑)。これも、まぁ、いいや。ラストの曲は、アルバム2曲目のインストナンバー「サイボーグ・ファイト」。主題歌の後奏や、「レッツゴー!ダイバロン」の間奏にも使われ、劇中ではアクションシーンのBGMとしてたびたび使われた曲です。これが、ミッキー吉野流のバトル曲だったんでしょう。変わってます。メロディらしいメロディも格段の展開もない。でも、やっぱり聴くほどに味が出て、ずーっと聴いていたくなってしまう。

 そう、『ガンバロン』ってこういう世界なんですよ。子どもたちの世界。日常からちょっとずれたところにあるファンタジー。生死をかけたバトルや世界を救う大使命もないけれど、正義と勇気と友情で守られた世界。そこにミッキー吉野が提供した、ロックやR&Bのテイストをまぶした音楽は、「少年時代の夢」を顕現していたと思うんです。

 復刻CDは紙ジャケ仕様。ミッキー吉野に取材した丁寧な解説がついています。

小さなスーパーマン ガンバロン

 : 小さなスーパーマン ガンバロン

 『ガンバロン』は不幸な作品で、スポンサーの倒産により、最終回のないまま打ち切りになってしまいました。でも、その魅力的なキャラクターと世界観は、30年を経た今もファンの胸に生き続けています。

小さなスーパーマン ガンバロン DVD-BOX

 : 小さなスーパーマン ガンバロン

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コメント

発売前から通販予約していましたが、
あるサイトの通販なら、豪華特典が付く事を
後で知りガックリ・・・。
開封して聴いたら、そんな思いも吹き飛びました。
今後も「ゴダイゴ」関連の復刻計画があるらしい
ので、要チェックですね。

>伊賀電さん
私もゴダイゴ復刻計画、楽しみです。あのドラマやあのドラマのBGMなんかも…。期待しちゃいます。

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