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2007年6月23日 (土)

ロボ!出動だ!! 「セクシーボイス アンド ロボ」

 4月期のドラマで一番面白かったのは『セクシーボイス アンド ロボ』!

 中学生の少女・ニコとロボットおたくの青年・ロボがスパイとなって活躍する!という設定だけ聞くと、コメディか際ものか、と思ってしまいますが、予想以上の快作でした。「ジャンルや枠にはまりきらないドラマを作ろう!!」という思いが伝わってくる意欲作でした。毎回面白かった。これは、久しぶりにDVD買ってしまうかも~(放送されなかった第7話が観たいものね)。

 コミック原作のドラマには、キャラクターの風貌から小ネタまで、忠実に再現するものと(最近の成功作は『のだめカンタービレ』ね)、原作の設定を借りて、独自の世界を作り上げていくものと2種類あるんですが、『セクシーボイス アンド ロボ』は後者。キャラクター設定や配置は原作ベースですが、ドラマ展開はオリジナルといっていい作品になってます。

 おたく青年と中学生少女のコンビながら、ドラマに「萌え」的要素がないのがいいんですね。アニメだときっと、こうはならない。二人の関係が絶妙です。ふつう思いつくのは、夢見る少女を守っておたく青年が戦う、って図式だと思うんですけど、逆なんですよね。ロボのほうがピュアで、現実的なニコのほうがロボの心性にあこがれていく。筋立てはぶっとんでるんですが、心情がリアルに伝わってくる、ふしぎなドラマでした。リアルとファンタジーのあいだの、ぎりぎりのところでゆらいでいるような心地よさがありました。

 脇とゲストもユニークです。ニコの両親が塚本晋也と片桐はいり。ニコとロボに指令を出す骨董屋<地蔵堂>の女主人が浅丘ルリ子。その配下に岡田義徳。各話ゲストが中村獅童、香椎由宇、白石加代子、小林聡美、もたいまさこら、個性的な人がそろっていました。
 でも、なによりよかったのは、やはり主役二人。ニコの大後寿々花は、とてもリアル中学生とは思えない女優ぶり。ロボの松山ケンイチも、『デスノート』のLとはうってかわった役柄を楽しそうに演じていて、イメージが変わりましたね。
 最終回は、ちょっとしんみりしちゃいました。二人のコンビのその後が観たいよ。

 音楽は中塚武。サントラ盤はバップから発売されています。池田秀一によるOPナレーションのバックにかかるメインテーマや、劇中のロボットアニメ『マックスロボ』のテーマなんかが、派手でキャッチーで聴きものです。でも、それ以上に、ふつうの劇中曲がいいんですよ。毎回、ニコやロボの心情を盛り上げていたハートウォーミングな曲は「Nico」。「ニコのテーマだったんだー!?」とびっくり。フィルム・ノワールを思わせる「プロフェッショナルよっちゃん」にはニヤリ。エキゾチックな「地蔵堂主人」は浅丘ルリ子のテーマ。そして、最終回、三日坊主との別れの場面に流れた「Nico's Lullaby」。名曲です。

 中塚武さんは本格的な映像音楽の仕事は、たぶんはじめて? ユニットやソロでミュージシャンとして活躍してきた人ですね。

 エンディング主題歌は、みつきの「ひとつだけ」。この歌が流れることで、ドラマの余韻がじんわりと胸にしみてきます。

セクシーボイス アンド ロボ オリジナル・サウンドトラック

 : セクシーボイス アンド ロボ オリジナル・サウンドトラック

大切なもの/ひとつだけ/青い風 (みつき)

 : 大切なもの

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コメント

仕事の関係で ほとんど観る事ができなかったのが
残念です。原作は 「茄子」の黒田硫黄さん だし。 
腹巻猫さま が推奨されるなら
一度、聴く必要がありそうですね。

>伊賀電さん
未見とは残念…。DVDが出たら、ぜひご覧ください。やっぱり作品あってのサントラなので…。

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