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2008年2月18日 (月)

バカラック!バカラック!

 2月17日。バート・バカラックの来日公演に足を運びました。

 会場は東京国際フォーラムのホールA。マチネということで、当日券も出ていましたが、S席はほぼ満席の盛況でした。

 日本の職業作曲家の大半に影響を与えたとも言われるバカラック。筒美京平や大野雄二のように明らかにバカラックの音を感じさせる作家はもちろん、川井憲次のように作風はまるで違うのに「いちばん好きな作曲家はバカラック」と答える人もいる。特に70年代の歌謡曲や映画音楽の音に与えた影響は絶大です。

 今回は、バカラックの80歳を記念したメモリアル・コンサート。まだまだ現役で活躍中というのがすごい。

 編成は、バカラック自身のバンドにオーケストラとヴォーカルを交えた50人以上。オケは東京ニューシティ管弦楽団です。バンドはドラムス、キーボード、ベース、サックス(&フルート)、トランペット(フリューゲルホルン)各1の5人。ヴォーカルは、男性×1(ジョン・パガーノ)、女性×2(ドナ・テイラー、ジョシー・ジェームス)。ゲストにバカラックの秘蔵っ子の女性シンガー、トレインチャが登場しました。
 トレインチャはオランダ出身のヴォーカリストで、ジャズシンガーとしても活躍。バカラックのソングアルバムを2枚出し、4月には東京でのライブも予定されています。
 ヴォーカル3人も実力派ぞろい。3人がコーラスで歌う場面ではみごとなハーモニーを、ソロで歌う場面では表情豊かな歌唱を聴かせてくれて、まさにプロの仕事でした。
 (オケの編成は、ヴァイオリン×18、ヴィオラ×6、チェロ×5、フルート×2、クラリネット×2、オーボエ×2、トランペット×2、ホルン×2、トロンボーン×3、チューバ×1、パーカッション×3。←lovecelloさんのブログを参考にさせていただきました)

 2時間を休憩なしに一気に聴かせるステージ。バカラックは指揮をピアノと弾き語りで活躍。メドレーでは、7~8曲を指揮し、ピアノを弾きながら切れ目なしに聴かせるなど、超人的ですよ。出てくる音は、まさに「バカラックの音」! もう、1曲目から感動です。
 バカラックのサウンドは、イージーリスニングほど甘くなく、ジャズほどエッジが立っているわけでもない。でも、「おしゃれ」の一言で片付けたくはない。あえていうなら、「ダンディ」とでも言うか、品のある、ちょっと気取った遊び心が感じられるサウンドと思うんです。それでいて、実は緻密でアイデアに満ちている。

 選曲は、60年代の作品から今年発表された最新曲まで。バカラックの音楽ヒストリーが一望できる内容です。演奏された曲数はなんと40曲!
 サントラファンとしては、映画音楽メドレーに泣きました。また初期楽曲メドレーで『マックイーンの絶対の危機』の主題歌が聴けたのもうれしい驚き。

 ラストは2曲のアンコールが終わっても拍手が鳴り止まず、バカラックは笑いながら、「ご一緒にどうぞ」と「雨にぬれても」を弾き始めました。客席が拍手と合唱で応じて、大喝采のうちに幕。
 最後まで、粋なコンサートでしたね。


<set list>

  1. 世界は愛を求めている/What The World Needs Now Is Love (1965)

    メドレー1 (1963~1968年頃の楽曲メドレー)
  2. ドント・メイク・ミー・オーヴァー/Don't Make Me Over (1964)
  3. ウォーク・オン・バイ/Walk On By (1964)
  4. ジス・デイ/This Guy's In Love With You (1968)
  5. 小さな願い/I Say A Little Praye (1967)
  6. 汽車と船と飛行機/Train & Boats (1967)
  7. ウィッシン・アンド・ホーピン/Wishin' & Hopin' (1964)
  8. 恋のウェイト・リフティング/(There's) Always Something There To Remind Me (1965)

    メドレー2 (1962~1970年頃の楽曲メドレー)
  9. 悲しみは鐘の音とともに/One Less Bell To Answer (1970)
  10. 恋よ、さようなら/I'll Never Fall In Love Again (1969)
  11. 恋の痛手/Only Love Can Break A Heart (1962)
  12. サン・ホセへの道/Do You Know The Way To San Jose (1968)


  13. 恋するハート/Anyone Who Had A Heart (1964)
  14. ハート・ライト/Heart Light (1982)
  15. ゴッド・ギブ・ミー・ストレングス/God Give Me Strength (1996)

    ビギニング・メドレー (作家デビュー当時の初期楽曲メドレー)
  16. マジック・モーメント/Magic Moment (1958)
  17. ストーリー・オブ・マイ・ライフ/Story Of My Life (1957)
  18. ザ・ブロッブ/The Blob (1968 映画『マックイーンの絶対の危機』より)
  19. タワー・オブ・ストレングス/Tower Of Strength (1961)


  20. ゴー・アスク・シェイクスピア/Go Ask Shakespear (2005)
  21. イン・アワ・タイム/In Our Time (2005)
  22. 遥かなる影/(They Long To Be) Close To You (1970)
  23. フォー・ザ・チルドレン/For The Children (新曲 2008)



    トレインチャによる2曲
  24. フォーリング・アウト・オブ・ラヴ/Folling Out Of Love (2003)
  25. フール・スピーク・フォー・ラブ/Who'll Speak For Love (2008)

    映画音楽メドレー
  26. 恋の面影/The Look Of Love (1967『007カジノ・ロワイヤル』)
  27. ニューヨーク・シティ・セレナーデ/Arthur's Theme (1981『ミスター・アーサー』)
  28. 何かいいことないか子猫チャン/What's New Pussy Cat (1965 同名映画)
  29. 地球は丸い/The World Is A Circle (1973『失はれた地平線』)
  30. エイプリル・フール/April fools (1969『幸せはパリで』)
  31. 雨にぬれても/Raindrops Keep Fallin' On My Head (1969『明日に向かって撃て!』)
  32. リバティ・バランスを射った男/The Man Who Shot Liverty Valance (1962 同名映画にインスパイアされた曲)
  33. メイキング・ラヴ/Making Love (1982 同名映画)
  34. 素晴らしき恋人たち/Wives & Lovers (1961 同名映画のために作曲されたが不採用)
  35. アルフィー/Alfie (1966 同名映画)
  36. ハウス・イズ・ナット・ホーム/A House Is Not A Home (1964『禁じられた家』)

  37. 愛のハーモニー/That's What Friends Are For (1986)

    アンコール
  38. エニィ・デイ・ナウ/Any Day Now (1962)
  39. 世界は愛を求めている/What The World Needs Now Is Love (1965)
  40. 雨にぬれても/Raindrops Keep Fallin' On My Head  (1969) --会場と一緒に合唱

 バカラックのCDはたくさん発売されてますが、私は'99年に出た以下の輸入盤を愛聴してます。バカラックの映画音楽を集めたコンピレーションです。残念ながら、もう生産はされてないようです。

The Reel Burt Bacharach (Soundtrack Anthology)

 : The Reel Burt Bacharach

 

007/カジノ・ロワイヤル オリジナルサウンドトラック
 こちらは、バカラックの映画音楽の最高傑作にも数えられる1枚。

 : 007/カジノ・ロワイヤル オリジナルサウンドトラック

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バカラック・ベスト~生誕80年記念スペシャル
 今回の公演に合わせて発売されたベスト盤(2枚組)。

 : バカラック・ベスト

世界は愛を求めてる~バート・バカラック・ベスト
 代表曲を手軽に入手したい人はこちらを。

 : 世界は愛を求めてる~バート・バカラック・ベスト

フール・スピーク・フォー・ラヴ ~バート・バカラック・ソングブック2~
 今回のスペシャルゲスト、トレインチャのアルバム。

 : フール・スピーク・フォー・ラヴ

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コメント

 こんばんは。

 バカラックさんのコンサート、かなり充実していたみたいで、羨ましい限りです。私は、気が付くのが遅くて手に入れられませんでした...。ご本人の年齢を考えると、日本公演はこれで最後かもしれないのに...。

 どの曲も好きですけど、サントラということでは、下記の2枚も気に入っています。

・Promises, Promises
・失われた地平線(Lost Horizon,1973)

 今、手に入るのは、輸入盤だけだったかもしれません。
 ではまた。

DONさま
『失はれた地平線』もいいですね。
80歳のバカラック、あと10年くらい現役で活躍してほしいものです…(^^;

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