Soundtrack Pub

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

« 田中公平の新たな挑戦 ココロネ 1stライブ@STB139 | トップページ | エスパー少女隊出動!「絶対可憐チルドレン」 »

2008年7月23日 (水)

図書館に自由はあるか!?「図書館戦争」

 7月から放映が始まった『鉄腕バーディ DECODE』。冒頭を観ただけで、菅野祐悟の音楽のよさに期待がふくらみます。

 その菅野祐悟氏が4月クールで音楽を担当していた作品が、有川浩原作の『図書館戦争』です。

 図書の検閲を行なう政府機関に対抗して、図書館が武装化した防衛隊を組織し、両者の間で火器を使用した衝突がたびたび起きている世界の物語。ふだんは図書館職員として働いている図書隊員は、検閲隊が襲撃して来ると、銃を持って戦闘モードに入るのです。
 説明するとややこしそうな設定の話を、アニメ版は自然な日常描写を重視して映像化。「こういう世界もありだな」と思わせてしまう秀作でした。『墓場鬼太郎』を放送していたフジテレビ系のノイタミネ枠で放映されました。

 菅野祐悟氏は、『アテンションプリーズ』『ハケンの品格』『エンジン』などの実写ドラマ作品が多く、SFものは珍しい(『銀色のオリンシス』という、あまり知られてない作品がありますが)。特に、武装した組織が衝突するような本格的な戦闘ものってなかったんですよね。
 でも、『SP』のアクション音楽を聴いて、「特撮番組でもやってくれたら、きっとすごい音楽を書いてくれるだろう」と期待していました。だから、特撮ものっぽい設定の本作品への登板にはわくわくしていたのです。

 1曲目の「図書館戦争 メインテーマ」はオーケストラが奏でる大らかな主題曲。図書隊のテーマというわけでなく、「図書館戦争」という作品を象徴する音楽です。菅野祐悟は「図書を守る」=「歴史を/夢を守る」という解釈で挑んだことが感じられる。大河ドラマの主題曲風に展開する雄大な曲調が聴きもの。
 2曲目「堂上戦闘」はアップテンポのアクションチューン。これもメインテーマにしてもおかしくないような魅力ある曲です。こういう菅野祐悟が聴きたかったのよ!
 続く「王子様」は主人公・都の初恋の人のテーマ。曲名通り、ディズニー映画が似合いそうな夢見る曲調の1曲。
 ジェリー・ゴールドスミス風のサスペンス曲「図書館危機」もいい。

 菅野作品としては「変化球」の多いアルバムですが、ほかの作品では聞けないスケール豊かな曲、アクション曲、サスペンス曲が詰まった挑戦的なサントラに仕上がっています。

 惜しむらくは、ライナーが4ページしかないこと。表1表4と見開きだけですよ。載っているのは音楽スタッフとCD製作スタッフだけで、CDをパッケージとして買ったファンにはちょっと不親切な作りで残念。
 ライナーって、文庫本の「解説」と同じだと思うのです。『図書館戦争』がどんな作品なのか、菅野祐悟ってどんな人なのか、どんな意図で音楽が書かれたのか。そういうことを知ったほうが、より音楽が楽しめる。2度、3度と聴きたくなるし、同じ作家のほかの作品も聴いてみたくなるでしょ。
 メーカー担当者のみなさま、ご一考を。

 と苦言を呈してしまいましたが、アルバムは聴いて損なしです。ドラマ音楽とは一味違う菅野祐悟の世界をお楽しみください。

図書館戦争 オリジナル・サウンドトラック

 : 図書館戦争 オリジナル・サウンドトラック

おせん オリジナル・サウンドトラック
 『図書館戦争』と同クールに放映された、老舗料亭の女将・おせん(蒼井優)を主人公にしたドラマ。品よく、勇気がわいてくるような曲が並ぶ、菅野祐悟らしい作品。7分に及ぶメインテーマは聴きごたえたっぷり。

 : おせん オリジナル・サウンドトラック

« 田中公平の新たな挑戦 ココロネ 1stライブ@STB139 | トップページ | エスパー少女隊出動!「絶対可憐チルドレン」 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 図書館に自由はあるか!?「図書館戦争」:

« 田中公平の新たな挑戦 ココロネ 1stライブ@STB139 | トップページ | エスパー少女隊出動!「絶対可憐チルドレン」 »