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2008年7月 9日 (水)

仮面ライダーサウンドの原点 「明智小五郎」

 映画好きが高じて映画音楽作曲家になった菊池俊輔先生。60年代には、東映や大映の怪奇映画をたくさん手掛けています。

 その延長上にあるのが本作品。怪奇テイストに満ちたサウンドは『仮面ライダー』や『超人バロム・1』『変身忍者 嵐』などのサスペンス音楽につながる。初期東映変身ヒーローもののファンにも聴き逃せない1枚ですよ。

江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎 ミュージックファイル

 『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎』は、1970年にテレビ東京系で放映された東映製作のテレビ映画。タイトルどおり、江戸川乱歩の作品を原作に、1話1時間で構成された番組です。原作として取り上げられたのは、『蜘蛛男』『黄金仮面』『黒蜥蜴』『吸血鬼』『白髪鬼』など、乱歩好きならたまらんラインナップ。と言いつつ、実は私、未見なのです。見たいよ!!

 本作品の音楽は、これまでテーマ曲のみコンピ盤に収録されたことがありますが、単独アルバムははじめて。アルバムには、現存するほとんどの音源が収録されています。

 サウンドの特徴は、エコーの効いた硬質な金属弦の音。解説書の音楽リストには「チェレスタ」と書かれてますが、チェンバロかハンマー・ダルシマー でしょうね。そして、歌唱者不詳の女声コーラス(スキャット)。この2種類の音が、単に怪奇なだけでない、耽美的な雰囲気をかもしだしていて、そこがいかにも「江戸川乱歩」っぽい。

 また、第1回録音のM-20-1、M-33-1などで聞こえる不思議な音は、おそらく「特殊楽器の名人」渡辺順氏の演奏。キハーダやミュージックソウをはじめ、自作のテルミンやマリンブラといった特殊楽器を操り、60~70年代の映像音楽において「変わった音」を一手に引き受けた人です。『ウルトラQ』タイトル音楽の「キュ~~~ ガシャン』という印象的な音も渡辺さんの作。

 そして、アップテンポのリズムセクションの上にオルガン、ブラスが重なるアクション曲のカッコよさ! これが、『仮面ライダー』のアクションBGMに受け継がれていく。

 怪奇とアクション、方向性の異なる音楽が同居して独特の“怪奇ロマン”の世界を作り上げている『明智小五郎』。本作品は、『キイハンター』(1968)、『タイガーマスク』(1969)を経て『仮面ライダー』(1971)にいたる菊池アクション音楽のミッシングリンクなのですよ。

 第1回録音のM-10-1はショッカーのテーマの原型のようだし、同じくM-15-1やM-25-2,M-26-1は怪人の活動テーマのよう。M-1-1は「ライダー対怪人!」というイメージのアクション曲。ホントは「明智対二十面相!」なんでしょうけど。
 この音なくして『仮面ライダー』はなかった。と言っても過言ではないと思います。

 昨年の『超人バロム・1』から、菊池サウンドの発掘・リリースが続いています。この勢いに便乗して、『タイガーマスク』『ゲッターロボ』の完全版も出してくれないかなぁ。

江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎ミュージックファイル

 : 明智小五郎ミュージックファイル

★★★ こちらも注目! ★★★

刑事くん[第1シリーズ]ミュージックファイル
 『仮面ライダー』と同時期の放映で、音楽も連続したセッションで録ったりしている。第4シリーズまで完全リリース!

 : 刑事くん[第1シリーズ]ミュージックファイル

刑事くん[第2シリーズ]ミュージックファイル
刑事くん[第3シリーズ]ミュージックファイル
刑事くん[第4シリーズ]ミュージックファイル

超人バロム・1 MUSIC COLLECTION

 : 超人バロム・1 MUSIC COLLECTION

変身忍者 嵐 MUSIC COLLECTION

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