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2008年8月 7日 (木)

1200人のオケが「ナウシカ」を奏でる~久石譲 宮崎アニメコンサート in 武道館

 8月5日、武道館で開催されたコンサート「久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~」に足を運びました。

 久石譲が、1200人近いオケを率いて、宮崎アニメの音楽を演奏するコンサート。
 オケが約200人、コーラスが800人、そして、マーチングバンドが160人という規模。
 指揮とピアノは久石さん自身です。

 雨もよいの天気でしたが、最終公演とあって武道館は満員。ステージにぎっしりとオーケストラ、うしろに少年少女合唱団、混声コーラスは左右の客席に配置されていました。

 編成は、客席から私が数えた数なので正確ではないですが、

  • 金管:トランペットx8、トロンボーンx8、ホルンx8、チューバx1
  • 木管:オーボエx5、フルートx5、クラリネットx5、ピッコロx1、ファゴットx4、コントラファゴットx1、サックスx3
  • パーカッションx8 (ティンパニx10、マリンバ、チューブラーベル、グランカッサ、和太鼓、ドラムセット、シンバルなど)
  • ピアノx2(1台は久石譲)、チェレスタx1、ハープx2
  • 弦がおそらく32型(約120人)

こんなところであったと思います。

 久石譲といえば、80年代初期に数々のアニメ主題歌や劇伴でキレのよいアレンジをしていたのが印象的です。『ハロー!サンディベル』や『機動戦士ガンダムII 哀・戦士』『銀河疾風サスライガー』などの仕事がことに印象に残っています。この頃は、「センスのいいしゃれたロックを書く人」というイメージだったのですね。

 そんな久石譲が、『風の谷のナウシカ』との出会いを機に、じっくり聴かせる叙情的な音楽を書く人に変身したのはちょっとした驚きでした。

 以来、宮崎アニメの音楽を一手に引き受けて25年。
 その集大成となるコンサートです。

 ステージ後方に設けられた巨大スクリーンにアニメの映像を映し出しながらの演奏は、圧巻でした。

 前半は『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『魔女の宅急便』をそれぞれ組曲形式で演奏。コーラスが重厚な『ナウシカ』、和太鼓の入った『もののけ姫』、ヴァイオリン・ソロ(豊嶋泰嗣)がリリカルな『魔女宅』と、飽きない構成です。

 つづく『崖の上のポニョ』ではゲスト・ヴォーカリストが登場。ソプラノの林正子さん、藤岡藤巻ユニット、久石氏の娘・麻衣さん、そして大人気・大橋のぞみちゃんが歌を披露。「ぽーにょ ぽにょ」のかわいい振り付けには会場も喝采でした。

 『ポニョ』のあと、管弦楽メンバはいったん退場。代わりに、中高生からなるマーチングバンドが客席に登場し、『天空の城ラピュタ』を演奏しました。
 会場の子どもたちを飽きさせない、楽しい演出だったと思います。
 ああ、でも、せっかく「シンフォニー編」というアルバムもある『ラピュタ』だけに、ちゃんとしたオケでも聴きたかったなぁ。

 そのあとの『紅の豚』は、久石譲のピアノと7人のホーン(トランペットx2、トロンボーンx2、サックスx2、ホルンx1)とドラムスだけで、「帰らざる日々」を演奏。これがジャジーでなかなかよかった。

 休憩が入る代わりに、スクリーンに宮崎駿監督のメッセージがビデオで登場。久石さんは、ステージ脇で聴いて、しっかりと一礼。

 後半は『ハウルの動く城』『千と千尋の神隠し』。『千尋』でゲストに平原綾香が登場し、「いのちの名前」とこの日のために歌詞をつけたというエンディング曲「ふたたび」の2曲を歌ってくれました。
 実は、前回武道館に来たのが平原綾香コンサートだったのですよ。ここで再会できるとはびっくり。このサプライズには感激しました。

 最後は『となりのトトロ』。大人の混声合唱と少年少女合唱団が「さんぽ」を歌い継ぐ演出。やはり子どもコーラスのほうがしっくりきます。主題歌「となりのトトロ」はゲストが全員ステージに上がって、コーラスと一緒に合唱。盛り上がりました。

 ここで、宮崎駿監督が花束を持ってステージに向かい、久石さんに贈呈するサプライズがあり、満場の拍手。
 アンコールは、『紅の豚』と『もののけ姫』から1曲ずつ。

 夏休みの1日にふさわしい、ぜいたくな夢のコンサートでしたね。

 あえて不満を言えば…、よくも悪くも映画の「名場面集」になってしまったかなぁ。フルコースの料理がぜんぶメインディッシュだったみたいなお腹いっぱい感で、個々の曲の印象が薄まった感じ。1200人のオーケストラをもっと生かした構成とアレンジがあったのではないかな、というのが欲張りな感想でした。


<SET LIST>
『風の谷のナウシカ』(1984)より組曲
 ・オープニング「風の伝説」
 ・レクイエム~メーヴェとコルベットの戦い
 ・遠い日々
 ・風の人

『もののけ姫』(1997)より組曲
 ・アシタカ聶記
 ・タタリ神
 ・もののけ姫 (林正子)

『魔女の宅急便』(1989)より組曲
 ・海の見える街
 ・傷心のキキ
 ・かあさんのホウキ

『崖の上のポニョ』(2008)より
 ・深海牧場~海のお母さん (林正子)
 ・波の魚のポニョ~フジモトのテーマ (藤岡藤巻)
 ・ひまわりの家の輪舞曲 (麻衣)
 ・母の愛~いもうとたちの活躍~母と海の賛歌
 ・崖の上のポニョ (藤岡藤巻と大橋のぞみ)

『天空の城ラピュタ』(1986)より(マーチングバンドと合唱団の演奏)
 ・ハトと少年
 ・君をのせて
 ・大樹

『紅の豚』(1992)より(ピアノとホーン7人の演奏)
 ・帰らざる日々

『ハウルの動く城』(2004)より
 ・Syphonic Varietion "Merry-go-round"~Cave of Mind

『千と千尋の神隠し』(2001)より
 ・あの夏へ vocal version 「いのちの名前」 (平原綾香)
 ・ふたたび (平原綾香)

『となりのトトロ』(1988)より組曲
 ・風のとおり道
 ・さんぽ
 ・となりのトトロ

アンコール:
 ・『紅の豚』より「MADDNES」
 ・『もののけ姫』より「アシタカとサン」

 作曲・指揮・ピアノ:久石譲
 管弦楽:新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ
 合唱:栗友会合唱団、東京少年少女合唱団、一般公募合唱団
 ゲストヴォーカリスト:藤岡藤巻と大橋のぞみ、林正子、麻衣、平原綾香


崖の上のポニョ オリジナル・サウンドトラック
 あの歌が耳を離れない(笑)。

 : 崖の上のポニョ オリジナル・サウンドトラック

天空の城ラピュタ シンフォニー 大樹
 やはり『ラピュタ』はこっちで聴きたい。

 : 天空の城ラピュタ シンフォニー 大樹

晩夏(ひとりの季節)/いのちの名前 (平原綾香)
 平原綾香歌う「いのちの名前」はこちら。アルバム「From To」にも収録。

 : 晩夏(ひとりの季節)/いのちの名前

アニメ・ミュージック・カプセル「はじめ人間ギャートルズ」
 最近話題の久石譲アルバムといえば、これですよ。久石譲が藤沢守名義で担当した初アニメ作品。同じ藤沢名義の『ろぼっ子ビートン』も出してほしい。

 : アニメ・ミュージック・カプセル「はじめ人間ギャートルズ」

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