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2008年10月

2008年10月28日 (火)

ついに登場!「相棒」正規盤

 劇場版公開、そして10月22日よりSeason7が放映開始、とまだまだ盛り上がるドラマ『相棒』。サントラ盤は一度インディーズで発売されたものの、権利関係の問題ですぐに廃盤となって中古市場で高値を呼んでいました。今回、ファン待望の正規盤がついに登場!

 今回は、劇場版サントラも出したエイベックスからの発売。作曲の池頼広さん自身の選曲で過去のシリーズから代表的な曲を収録。決定版と呼べる内容になっています。2002年のSeason1から毎回少しずつ音楽を追加しているので、膨大な量の曲を聴いて選曲したそうです。

 発売日にはオリコン・デイリーランキング7位を獲得! ドラマサントラとしては異例のヒットですよ。

 聴いてみると、初期の音楽は最近の池さんの音楽とはテイストが違う。刑事ものにありがちなジャズファンクやロック調の曲ではなく、ちょっとクラブ風の音楽になっています。それが、だんだんと弦やブラスを多く使った音楽に変わっていくさまがこの1枚でよくわかる。池頼広ヒストリーとともに『相棒』ありですね。ぜひ、第2弾も!


<収録曲>

  1. 相棒シーズン1 オープニングテーマ ロングバージョン
  2. 追跡
  3. 暴かれた罪
  4. 悲しい結末
  5. 終わりの始まり
  6. 終焉
  7. 真実の翼
  8. 帰還
  9. 別れの予兆
  10. 迷宮の扉
  11. 気配
  12. 疑惑
  13. 沸騰
  14. 花の里ブルース
  15. 疑念
  16. 推理
  17. 相棒シーズン2 オープニングテーマ ショートバージョン
  18. 相棒シーズン2 オープニングテーマ ロングバージョン
  19. 暗躍
  20. 暗雲
  21. 疾走
  22. 臨場
  23. 躍動
  24. 相棒シーズン3 オープニングテーマ ロングバージョン
  25. 鼓動
  26. 相棒シーズン4 オープニングテーマ
  27. 正義の行方
  28. 緊急事態
  29. 光と影
  30. 黄昏

相棒 オリジナル・サウンドトラック [Limited Edition]
 初回限定1万枚はシリアルナンバー入り。サントラで1万枚は大ヒットで、とても「限定」とは呼べない枚数ですが、すでに通常版に切り替わってます。おそるべし。インナーにはスタッフ・キャストのコメント掲載。
 上が限定版、下が通常版ジャケット。

 相棒 オリジナル・サウンドトラック

 : 相棒 オリジナル・サウンドトラック

◆12月には↓こんなアルバムも!

相棒 Classical Collection ~杉下右京 愛好クラシック作品集~
 12月24日発売予定。劇中で使われたクラシック曲を集めたコンピレーションアルバムです。が、それだけではなく、テーマ曲の吹奏楽ヴァージョンとピアノ・ヴァージョンも収録とあっては、ファンなら買わざるをえません。

 相棒 Classical Collection

2008年10月22日 (水)

大橋恵の「ガンダム」ふたたび!! 「機動戦士ガンダムMS IGLOO 2 重力戦線」

 大橋恵さんの出世作とも言える『機動戦士ガンダムMS IGLOO』の新作、『機動戦士ガンダムMS IGLOO2 重力戦線』のサントラ盤が10月24日に発売されます。

 なんと限定特装版は1作目のサントラ盤をカップリングした2枚組! 1作目のサントラは現在品切れで入手困難になっているので、持ってない人にはうれしい再発です。

 私は第1作の重厚かつ繊細な音楽を聴いて、「大橋恵」の名を心に刻みつけたのでした。大橋さんにとっても、1本の作品の音楽をまるごと担当するはじめての仕事で、気合入ってます。その後、『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』『ザ・サード ~蒼い瞳の少女~』『ブルードラゴン』『炎神戦隊ゴーオンジャー』と続く大橋さんの活躍ぶりはご存じのとおり。第1作から4年分のキャリアを積んだ大橋さんの音楽がどう進化しているのか、大いに楽しみにしています。

 また、第1作はジオン軍側の視点から1年戦争の秘められたエピソードを描く趣向でしたが、『MS IGLOO2』は地球連邦軍の一般兵士の視点で描かれる物語に変わっています。その違いが大橋さんの音楽にどう反映されているのかも興味深いところですね。

 ただ、すでに1作目のサントラを持っている人は、11月19日発売の第2作サントラ単品を待たなければいけないわけで、これは、1作目も単品で別々に出してくれたほうがうれしかったかも。たはは…。

機動戦士ガンダムMS IGLOO 2 重力戦線 O.S.T.特装盤 [Limited Edition]

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◆単品版はこちら↓(11月19日発売)

機動戦士ガンダムMS IGLOO 2 重力戦線 O.S.T.

 機動戦士ガンダムMS IGLOO 2 重力戦線 O.S.T.

2008年10月19日 (日)

幻の名盤復活!「機甲界ガリアン」

 DVD-BOXの発売に合わせて、『機甲界ガリアン』のサントラ盤が復刻されます。10月24日、Vol.1、Vol.2同時発売です。

 『機甲界ガリアン』(1984)は、『装甲騎兵ボトムズ』の高橋良輔監督によるSFロボットアニメ。異世界ファンタジー風の舞台設定が魅力で、独特の雰囲気を持った作品でした。

 注目は、音楽をウルトラシリーズでおなじみの冬木透先生が担当していること。高橋監督の作品では『太陽の牙 ダグラム』で重厚な音楽を聴かせてくれました。本作でも、中世ヨーロッパの香りがする作品世界にクラシカルな冬木透の音楽がこの上なくハマっています。

 サントラ盤の当時の発売元はワーナーパイオニア。ワーナーがアニメ音楽から撤退して、復刻は絶望かと思われていただけに、今回のリリースはうれしい驚きです。『小さなスーパーマン ガンバロン』の復刻で注目を集めたディスクユニオンからの発売。ディスクユニオンで購入すると、初回限定特典として当時の関係者インタビューを収録した24P特製ブックレットがつくそうなので、これから手に入れようという方はチェックしてみてください。
 ⇒ディスクユニオンの商品紹介ページ

機甲界ガリアン 音楽集 VOL.1
 塩山紀生氏によるファンタジー画風ジャケットがシブい。

 : 機甲界ガリアン 音楽集 VOL.1

機甲界ガリアン 音楽集 VOL.2
 Vol.2ジャケットは戦車や軍艦などのメカニックイラストで有名な高荷義之氏。

 : 機甲界ガリアン 音楽集 VOL.2

↓DVDはこちら。

機甲界ガリアン メモリアルボックス ANNIVERSARY EDITION【初回限定生産】

 : 機甲界ガリアン メモリアルボックス

2008年10月18日 (土)

心地よい驚きに出会える企画「歌鬼~阿久悠トリビュート」

 作詞家の阿久悠氏が亡くなって1年。追悼アルバムもたくさん発売されましたが、この「歌鬼(Ga-Ki)~阿久悠トリビュート」は心地よい驚きに出会えるなかなかの好企画です。

 阿久悠作詞の名曲をアーチストがカヴァーした、トリビュート・アルバム。
 こうした企画の場合、オリジナルを再現するのか? はたまた、オリジナルを超えようとするのか? アプローチが重要になってくる。しかし、相手は日本歌謡曲史に名を残す名曲ばかり。生半可なアプローチではよれよれの出来になってオリジナルに負けてしまうことは必至。

 このアルバムがいいのは、アーチストの力量だけに頼らず、アレンジや、曲とアーチストの組み合わせの妙で勝負したところ。

 曲目は次のとおり。


  1. ジョニイへの伝言(鈴木雅之)
  2. 白い蝶のサンバ(一青窈)
  3. 思秋期(森山直太朗)
  4. たそがれマイ・ラブ(中西圭三)
  5. 熱き心に(元ちとせ)
  6. ペッパー警部(Mizrock)
  7. 恋のダイヤル6700(音速ライン)
  8. 時の過ぎゆくままに(工藤静香 feat. 押尾コータロー)
  9. 朝まで待てない(甲斐よしひろ)
  10. ざんげの値打ちもない(山崎ハコ)
  11. ひまわり娘(杏里)

 この人がこの曲を!? という意外性のある組み合わせが多いでしょ。

 聴いてみたら、これがなかなか、いい。

 とりわけ感動したのは、まず一青窈が歌う「白い蝶のサンバ」。あの独特の節回しの一青窈が、早口言葉にも似た「白い蝶のサンバ」を歌う。どう考えてもアンマッチと思うでしょ? ところが、なんとも味がある、いい歌になっています。武部聡志の現代的なアレンジもいい。

 そして、元ちとせの「熱き心に」。こちらはあえて小林旭の原曲の雰囲気を残したアレンジで、あの男っぽい歌を元ちとせが歌うというミスマッチに挑戦しています(アレンジは羽毛田丈史)。これがまた、女性が歌うことで微妙に歌詞の持つニュアンスも変わったりして、新しい歌に生まれ変わっている。

 森山直太朗の「思秋期」は、岩崎宏美の曲を男性が歌うという点が聴きどころではありますが、あまり意外性はない。これはありだろうなぁと思うとおりの仕上がりです(悪いという意味ではないよ)。

 Mizrockの「ペッパー警部」、音速ラインの「恋のダイヤル6700」なんかも同様で、カッコいいけど新鮮な驚きという点では物足りないかな。

 山崎ハコの歌う「ざんげの値打ちもない」。これは意外性はないですよね。「きっとぴったりだろう」と私も思う。でも、聴いて感動です。ハマりすぎて、まるではじめから山崎ハコが歌っていたかのように違和感がない。予想を超えた驚きでした。

 でも、私が一番感動したのは、ラストの杏里が歌う「ひまわり娘」ですよ。原曲は伊藤咲子の名曲。彼女は70年代にアイドル歌手として活躍したものの、芸能界を引退し、この歌もあまり歌われる機会がなくなってしまったのです(最近復帰されました)。70年アイドル歌謡らしいリリカルな恋の歌。私も大好きでした。この歌を「CAT'S EYE」などのポップなチューンが似合う杏里が歌う、というところが意外性抜群。仕上がりは……?
 いやぁ、いいですよ。すごく新鮮だけど懐かしい。杏里にこういう歌が合うなんて、意外です。CDショップの試聴機で聴いて、思わずプレイバックしてしまいました。

 そういう心地よい驚きに出会えるのが、このアルバムの魅力です。

 付録に「阿久悠作品歴代Top50」やオリコン縮小版、生前のINTERVIEWなどの貴重なデータが掲載されたブックレット「阿久悠 オリコン・データブック」が付いてるのも見逃せません。オリコン縮小版には阿久作品以外の当時のヒット曲のデータも掲載されているので、これを眺めながらつらつらと日本歌謡史を振り返ってみるのも楽しいです。

歌鬼(Ga-Ki) ~阿久悠トリビュート~
 ジャケットは上村一夫のイラスト。昭和っぽさムンムンです。

 : 歌鬼(Ga-Ki) ~阿久悠トリビュート~

▼こんなのも出ました。

続・人間万葉歌 ~阿久悠 作詞集
 ヒットした「人間万葉歌」の続編。2008年9月27日発売。レア音源も収録!

 : 続・人間万葉歌

阿久ちゃんねる ~阿久悠作詞のTVテーマ・CMソング集
 2008年3月発売。テレビっ子世代向けの阿久悠作品集。「デビルマン」「宇宙戦艦ヤマト」「ママとあそぼう ピンポンパン」「時間ですよ」などをフォロー。感涙です。

 : 阿久ちゃんねる

2008年10月16日 (木)

菅野祐悟がSFアクションに挑む「鉄腕バーディー DECODE」

 菅野祐悟さんの『鉄腕バーディー DECODE』オリジナルサウンドトラックについて『月刊Newtype』で書かせていただきました。

 リアルな実写ドラマ作品が多い菅野さん、これまで『図書館戦争』のようなSFチックな作品も手がけていますが、本格的なSFアクションアニメははじめてです。期待に胸をふくらませながら第1話を見始めて、冒頭のチェイスシーンに流れる音楽から「これは!!」と思わず身を乗り出してしまいました。

 今回は宇宙的規模のスケールとスピード感を出すために、オーケストラによるシンフォニックなサウンドにデジタルなシンセの音を重ねて、広がりと疾走感のある音楽を構築。これまでの菅野祐悟作品にない音が生まれました。「メインテーマ -SIDE BIRDY-」などにその成果を聴くことができます。特にオケはこれまでの仕事の中でも最大規模のスケール。長い曲になると、1曲でスコアが40ページにもおよぶものがあったそうです。

 サントラ盤は一挙2枚組!のボリューム。DISC1が「SIDE BIRDY」、DISC2が「SIDE TSUTOMU」と題され、それぞれテーマの異なる内容になっている。ニクイ構成です。

 『Newtype』の記事にも書きましたが、聴きどころのひとつは、SAYAKAとリュンカのテーマ。そして、その2つのモチーフを絡めた楽曲。しだいにリュンカに侵食されていくSAYAKAを音楽で表現しています。

 アニメは第1シリーズが終了。第2シリーズが予定されていますが、音楽は新たに録音するそうです。つまり、1クールの作品にこれだけの音楽を用意したわけで、なんともぜいたくなつくりですよ。聴き応えのあるアルバムに仕上がりました。12月のコンサートではどの曲が演奏されるのか、今から楽しみです。

鉄腕バーディー DECODE オリジナル・サウンドトラック
 ジャケットはキャラクターデザイン・総作画監督:りょーちも の絵を使ったPOPな雰囲気。インナーにも線画がたっぷりあしらわれています。

 : 鉄腕バーディー DECODE オリジナル・サウンドトラック

映画「容疑者Xの献身」オリジナル・サウンドトラック
 こちらは、TV版の未収録曲も収録した『ガリレオ』の映画サントラ。TV用の曲とは肌合いの違う劇場版の音楽に注目です。

 : 映画「容疑者Xの献身」オリジナル・サウンドトラック

2008年10月14日 (火)

菅野祐悟クリスマスコンサート開催!

 『ハケンの品格』『SP』『ガリレオ』などの音楽で活躍する作曲家・菅野祐悟さんのコンサートが12月に開催されます。


 菅野祐悟クリスマスコンサート 2008

 2008年12月17日(水)
 18:30 開場/19:00 開演
 めぐろパーシモンホール 大ホール

 〒152-0023 目黒区八雲1-1-1
 TEL 03(5701)2924

 チケット:全席指定 \4,500 (発売中)


 昨年の1stコンサートのようすはBLOGに書きました。フレッシュで意欲的なステージでした。

 今回はアニメ『鉄腕バーディー DECODE』の曲も曲目に入ってるそうなので、その点も期待ですよ!

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 菅野さんの事務所・フラッグシップの告知ページ

2008年10月 6日 (月)

春風のように 「テレパシー少女 蘭」

 NHK教育テレビで放映中のテレビアニメ『テレパシー少女 蘭』のオリジナル・サウンドトラックが発売されました。私は構成・解説を担当しています。

 原作は、あさのあつこの「テレパシー少女 蘭の事件簿」シリーズ(講談社 青い鳥文庫)。『バッテリー』のヒットが記憶に新しいあさのあつこには、SF・ファンタジーに分類される作品がいくつかあり、このシリーズもその一つです。でも、SF的な設定よりも、少年少女たちのテンポよい会話や行動が面白い! そこがあさのあつこらしいですね。

 アニメ版もそれを踏襲しており、蘭と翠のイキイキした会話が見どころ(聴きどころ)。二人の超能力少女の活躍を彩る池頼広さんの音楽が、またいいのです。アクションやサスペンスは抑え目に、春風のようなさわやかな楽曲中心です。

 オーケストラ録音は2回行なわれており、今回は第1回録音の曲中心に構成しました。ほんとはOP、EDのテレビサイズを入れる予定だったのですが、諸事情により見送りに。2枚目に期待してください。

 聴きどころは、主人公二人のテーマとなる「蘭のテーマ」と「翠のテーマ」。2曲目に置いた「世界は驚異で満ちている」はサブタイトルの元になった曲です。終盤に登場する「留衣のテーマ」は蘭のボーイフレンドをイメージしたやさしい楽曲。全体に木管とピアノの響きを生かしたあたたかい曲が多いです。『COBRA The Animation』や『ケータイ捜査官7』など、最近アクションものが多い池さんですが、こういうおだやかな曲もしみじみいいのですね。


<収録曲リスト>

  1. 蘭のテーマ (M01)
  2. 世界は驚異に満ちている (M14)
  3. 家族の絆 (M19)
  4. 胸さわぎ (M02)
  5. 見えないものの影 (M30)
  6. 出会い (M11)
  7. 翠のテーマ (M08A#2)
  8. せつなくて (M05)
  9. 心のとげ (M22)
  10. キショー&テンケツ (M06 slow)
  11. 磯崎家 (M17)
  12. 何かが道をやってくる (M23)
  13. 襲撃 (M26)
  14. 蘭、跳ぶ! (M03A)
  15. 友情 (M34)
  16. 二人は最高!? (M10)
  17. 夕焼け (M37)
  18. 悲しい過去 (M21)
  19. エスパー探偵が行く (M29)
  20. 絶体絶命! (M24)
  21. サイキック・バトル (M32)
  22. 留衣のテーマ (M12)
  23. 蘭と留衣 (M13#1)
  24. 春風 (M01 Flute Pf)

テレパシー少女蘭 オリジナル・サウンドトラック
 背景好きの池さんがよろこびそうなジャケットデザインです。

 : テレパシー少女蘭 オリジナル・サウンドトラック

2008年10月 1日 (水)

特撮ナイト 第2夜 終了しました!

 9月27日の特撮オンリーDJイベント「特撮ナイト 第二夜 ~百億の正義と千億の悪」、無事終了しました。
 総勢8人のDJが特撮にちなむ曲をかけまくるというイベント。足を運んでくださったみなさま、ありがとうございます。おかげさまで盛況のうちに終わりました。

 私のセットリストです。


1.『クローバーフィールド』~"ROAR!"(マイケル・ジアッチーノ)+『ゴジラ』~足音と鳴き声(MIX用素材)

 序盤は「特撮2008」というテーマで今年の特撮映画にちなんだ曲を。

 『クローバーフィールド』は特撮ファンの間では「真のUSAゴジラ?」と評判になった映画ですが、音楽も話題でした。本編にいっさい音楽はなく(手持ちカメラのドキュメンタリー映像という設定だから、そりゃそうだ)、唯一、エンディングにマイケル・ジアッチーノの音楽がかかる。このエンディング曲が伊福部昭の『ゴジラ』メインタイトルへのオマージュに満ちた曲で、「サントラは出ないのか?」とサントラファンの間でも騒然となりましたですよ。
 しかし、音楽が1曲しかないんじゃサントラ盤なんか出るわけない。「マイケル・ジアッチーノ BEST」なんてアルバムが出れば入るんだろうけど…、と思っていたら、iTunesのみの販売で配信されたのです。それが、"ROAR!"。しかも12分のロングヴァージョン。

 会場では、それを映画のエンディング・サイズに編集したものに、1954年版『ゴジラ』のメインタイトルに重ねて流れていたゴジラの足音と鳴き声をMIXしてみました。つまり、この1曲で、50年の時を隔てて呼び合う日米特撮魂の響きを聴いてもらおうという壮大な企画で……。いや、単に笑ってもらえればうれしかったんですけど(^_^;

2.『鹿男あをによし』~メインタイトル&エンディングテーマ (佐橋俊彦)

 今年の特撮ファンタジードラマの収穫の1本。佐橋俊彦の音楽がまるで「ウルトラマン」のようで楽しい。エンディングは海外ドラマのテーマ音楽のようなノリのよい曲です。

3.『宇宙大怪獣ギララ』~月と星のバラード (倍賞千恵子)

 『ギララの逆襲』へのリスペクトとしてオリジナル版からいずみたく先生の名曲。

4.『隠し砦の三悪人』のジャケで
 『スターウォーズ ep.IV』~二つの夕日(ジョン・ウィリアムズ) & 『キングコング対ゴジラ』~メインタイトル(伊福部昭)

 映画をご覧になった方ならわかっていただけるかと。樋口監督は音楽にこだわる方で、佐藤直紀さんは『ローレライ』でも監督の注文に応えるべく苦心されていました。
 この映画でも、『隠し砦の三悪人』(黒澤版)にインスパイアされた『スターウォーズ』へのオマージュ、さらには『キングコング対ゴジラ』へのオマージュが音楽から聴き取れます。

 会場では、『スターウォーズ ep.IV』(公開第1作)で印象深い「二つの夕日」のベン・ケノビのモチーフから、火祭りの踊りで引用された『キングコング対ゴジラ』のメインタイトル(ファロ島の踊りの歌)へとつなげてみました。つまり、この2曲で、海を越えて呼応する日米映画魂の響きを聴いていただこうという壮大な企画で……。いや、笑ってもらえればうれしかったんですけど。ちょっと凝りすぎてすべりましたね(^_^;

5.『スピードレーサー』~Speed Racer(マイケル・ジアッチーノ) & 『マッハGoGoGo』~マッハ・ゴー・ゴー・ゴー主題歌(ボーカルショップ)

 ウォシャウスキー兄弟の映画でも堂々「Nobuyoshi Koshibe」とクレジットされている越部信義先生の名曲。会場では、ジアッチーノがアレンジしたエンディング・クレジットからオリジナルへとつなぎました。

6.『炎神戦隊ゴーオンジャー』~炎神戦隊ゴーオンジャー (高橋秀幸)

 2008年の特撮&車つながり。

7.はしれ!スーパーカー (渡辺宙明/水木一郎)

 車特集(笑)。スーパーカーブームに乗って作られた特撮とは関係ない企画ソングですが、宙明先生と水木一郎コンビの作品。『ジャッカー電撃隊』『大鉄人17』『合身戦隊メカンダーロボ』などと同じ1977年の作品で、ノリにノった宙明先生のアレンジと水木一郎のヴォーカルが、まさに特撮です。

8.『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎』~メインテーマ (菊池俊輔)

 がらっと雰囲気を変えて、ここからは変身ヒーローの登場しない怪奇&犯罪ドラマ特集です。
 『明智小五郎』は『仮面ライダー』の前年1970年の作品。『仮面ライダー』で開花する菊池俊輔の怪奇アクション音楽の源流が聴けます。私の中では、江戸川乱歩は特撮(幻想怪奇)。でも横溝正史は違うかな?という分類なのです。

9.『ジキルとハイド』~メインテーマ (佐藤勝)

 丹波哲郎が主演というだけでじゅうぶん特撮です。強烈なオープニングが忘れられない。この曲はもう立派にモンドですよね。

10.『怪奇大作戦 セカンドファイル』~メインタイトル(玉木宏樹) & メインテーマ(冬木透)

 怪奇犯罪特撮といえば『怪奇大作戦』。ここでは、昨年放映された『セカンドファイル』からメインタイトルとメインテーマを選曲。玉木宏樹と冬木透の競演に注目です。

11.『ケータイ捜査官7』~BGM(池頼広) & "WAKE YOU UP"(島谷ひとみ)

 個人的に『怪奇大作戦』の精神を受け継いでいると思っている2008年の特撮ドラマから。サントラ盤は10月29日発売予定。宣伝と期待の意味を込めて、劇中曲と主題歌のテレビサイズを聴いていただきました。

12.『怪人二十面相』~風と僕のバラード (上条恒彦)

 ラストは渡辺岳夫作曲の叙情曲でクールダウン。『怪人二十面相』といえば豪快なオープニング曲が有名ですが、このエンディング曲もなかなかの名曲です。


 以上でした。

 『栞と紙魚子の怪奇事件簿』が入れられなかったのが心残り。
 でも、歌のないサントラ曲がたくさんかけられて満足です。

 主催者によれば、第三夜は来年3月だそうですよ。よろしくです!


<入手可能なディスクリスト>

クローバーフィールド ~ ROAR!
 ダウンロード販売のみ。iTunes Storeで購入できます。
 ※リンクはiTunesが立ち上がります。

 Roar

鹿男あをによし オリジナル・サウンドトラック

 : 鹿男あをによし オリジナル・サウンドトラック

宇宙大怪獣ギララ SF怪獣映画サウンドトラック・コレクション
 「月と星のバラード」の劇中ヴァージョン収録。会場でかけたレコードヴァージョンは「日本映画 黄金時代 ヴォーカル編」というCDで聴けたんですが、現在入手困難です……。

 : 宇宙大怪獣ギララ

隠し砦の三悪人 オリジナル・サウンドトラック
 火祭りの踊りの曲は残念ながら未収録。

 : 隠し砦の三悪人

大怪獣伝説 ~東宝特撮映画メインテーマ大全集~
 『キングコング対ゴジラ』メインタイトル収録。会場で流したのは、「ゴジラ・サウンドトラック・パーフェクトコレクションBOX1」所収のステレオ版でした。

 : 大怪獣伝説

スピードレーサー オリジナル・サウンドトラック
 『マッハGoGoGo』の主題歌モチーフをたっぷり使用。原典への愛にあふれた作品です。

 : スピードレーサー

MFコンピレーション 超空想サーキット ~歌のスーパー・グランプリ~
 オリジナル版「マッハ・ゴー・ゴー・ゴー主題歌」と「はしれ!スーパーカー」が聴けてお買い得。

 : 超空想サーキット

炎神戦隊ゴーオンジャー [MAXI]

 : 炎神戦隊ゴーオンジャー

江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎 ミュージックファイル

 : 明智小五郎

ジキルとハイド オリジナル・サウンドトラック

 : ジキルとハイド

怪奇大作戦 コンプリート・サウンドトラック
 新旧『怪奇大作戦』のサントラをカップリングした2枚組。

 : 怪奇大作戦 コンプリート・サウンドトラック

ケータイ捜査官7 オリジナル・サウンドトラック
 待望のサントラ盤は10月29日発売!

 : ケータイ捜査官7

懐かしのテレビまんが主題歌大全集 特撮ヒーロー編
 「怪人二十面相」「風と僕のバラード」を収録。

 : 懐かしのテレビまんが主題歌大全集 特撮ヒーロー編

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