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2008年12月29日 (月)

死者たちの終わらないかなしみ「屍姫 赫」

 死者が死者を狩る、衝撃のダークファンタジー『屍姫 赫』。映画やドラマの音楽で活躍する住友紀人さんが手がけた初のアニメ作品です。

 住友さんにとって、この作品は「まるで自分のために用意されたかのような」運命的な作品だったとか。
 というのも、住友さんの音楽には、「生と死」というテーマが常に通奏低音のように流れているのだそうです。たとえばドラマで男女の愛のテーマを書いたとしても、その背景には刹那を生きる人間の「生と死」が表現されている。
 実は、住友さん自身が子どものころから、「生と死」になじんで育ってきたのでした。いわゆる「見える」体験もたくさんしたとか。だから、特にファンタジーの要素のない映画やドラマの音楽でも、「生と死」を意識した音楽を書いてしまう。そんな住友さんにとって、この世に未練を持った死者たちと屍姫との戦いを描くこの作品は、まさに「自分のなじみ深い世界」でした。

 『屍姫 赫』のために書かかれた音楽は、戦いの音楽も、サスペンス音楽も、どこか背後に悲しみを宿している。生身の人間を描く作品を数多く手がけてきた住友さんだけに、重層的で、この世界を生きる人間たちの想いをしっかり受け止めた音楽が出来上がったと感じます。

 選曲・構成は住友さん自身。ほぼ、作曲した順に曲を配したそうです。そうすることで、『屍姫 赫』という作品に対する、音楽家としての理解の深まりを追体験できるようになっています。1曲目「屍達のセレナーデ」は、『屍姫』の作品イメージをストレートに表現した本作のメインテーマ。「最後の聖戦」は、劇中悲しい運命をたどる景世のテーマ。この2曲は、住友さん自身もお気に入りの曲だとか。劇中で使われた挿入歌「眠れる星の蒼い砂」も収録されています。これは子どものころに感じた寂しさ、怖さを表現した曲。3拍子の曲というのは、「郷愁を誘う曲」なのだそうです。

 アニメの音楽に「生と死」というテーマで挑んだ住友サウンド。暗い題材だけに気軽に聴ける音楽ではないかもしれませんが、今年の収穫の1枚。ぜひ聴いてみてください。

屍姫 赫 オリジナル・サウンドトラック

 : 屍姫 赫 オリジナル・サウンドトラック

アンフェア The Movie オリジナル・サウンドトラック
 篠原涼子主演ドラマの映画化。住友さんが自らの代表作の1本に上げる作品です。この作品が『屍姫 赫』のスタッフの目(耳)にとまり、今回の依頼につながりました。

 : アンフェア The Movie オリジナル・サウンドトラック

エースをねらえ! オリジナル・サウンドトラック
 上戸彩主演の実写ドラマ版の音楽集。この作品で住友紀人の名に注目したという人も多いのでは?

 : エースをねらえ! オリジナル・サウンドトラック

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