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2009年1月28日 (水)

チャーリー・コーセイにはアウトローが似合う…「ルパン三世のテーマ」

 チャーリー・コーセイが『ルパン三世』主題歌を歌うミニ・アルバム「ルパン三世のテーマ」を聴きました。
 2005年発売のセルフ・カヴァー・アルバムです。

 惹句では「33年ぶりのセルフ・カヴァー」なんて書かれてますが、そんなことはない。これまでにも同様の企画が何度かありました。山下透プロデュースの「LUPIN THE THIRD TAKEO YAMASHITA ”Rebirth”」、チャーリー・コーセイのソロ・アルバム「GUY’S HEART~Charlies Lupin Songs」。どちらも山下毅雄リスペクトのムーブメントがあった2002年の発売。

 なので、「また…?」と思って聴いてみまたんですが、意表をつかれました。ちょっとした衝撃です。

 「ルパン三世のテーマ その1」(OP)は「オリジナルに沿ったアレンジ?」と思わせて、途中からがらっと雰囲気が変わり、スカ風の曲調に。チャーリーの歌はスキャットになって、そのままエンディングになだれこむ構成。いっぽう「ルパン三世のテーマ その2」(ED)は原曲に忠実なアレンジ。いい雰囲気ですが馬飼野康二の手になる(と思われる)間奏のメロディが省略されているのが惜しい。どちらも悪くないですが、やはり名盤「”Rebirth”」には勝てなかったかな。
 ちなみに、上記の「その1」「その2」の表記はアルバムに準じてますが、本来は「その1」がED曲で「その2」がOP曲です。OPを「ルパン三世主題歌1」、EDを「ルパン三世主題歌2」とする別表記もあるのでややこしいのですが、そこらへん、ちょっと詰めが甘い。

 3曲目は水木一郎が歌った新ルパンのエンディングテーマ「ルパン三世愛のテーマ」のカヴァー。これは新しい発想です。甘くロマンティックな印象のある水木一郎版に比べると、チャーリー・コーセイ版はぐっと「やさぐれ感」が出て、同じ大野雄二が音楽を担当した松田優作の「遊戯シリーズ」みたいな印象。これはありですね。

 4曲目はルパンをテーマに書き下ろされたブルース・ロック風のオリジナル曲「Shadows of Heros」。

 ここまでは、チャーリーの渋い歌声とギターを楽しむソロ・アルバムとして申し分ない。が、カヴァー・アルバムとしては、「こう来るか!」という衝撃力にやや欠ける。

 ところが、次の曲でぶっとびました。

 なんと『あしたのジョー』の「力石のテーマ」をカヴァーしているのですよ。八木正生が作曲し、ヒデ夕樹が歌った名曲です。

 曲目を見たとき、「?」となり、「ヒデ夕樹のソウルフルな歌唱はカヴァーでは超えられないだろう」と思っていたら。
 忘れていたんですね。チャーリー・コーセイもブルース・シンガーだということを。

 「力石のテーマ」、いいではないですか! みごとに自分の歌にしてしまっている。アルバム中白眉の出来です。
 ピアノ(たぶん)が印象的な原曲に対し、新録版はブラスとギターのサウンドが前面に出ている。原曲を生かしつつ、チャーリーならではのソウルを吹き込んだニューヴァージョンとしてちゃんと完成されてます。ヒデ夕樹とはまた違うシャウトもいい。

 ぜひ次はヒデ夕樹の「おいらは淋しいスペースマン」(『キャプテンフューチャー』)と「誓いのバラード」(『スパイダーマン』)のカヴァーを。ダメですかね…。

ルパン三世のテーマ
 OPの口笛ver.が入ってますが、むしろEDこそ口笛ver.を作るべきだったのでは…。

 : ルパン三世のテーマ

あしたのジョー ソングファイル
 歴代『あしたのジョー』ソングをコンピレーションしたソングアルバム。「力石のテーマ」オリジナル版収録。聴き比べてみては?

 : あしたのジョー ソングファイル

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コメント

 私も、「ルパン」のCDなのに何故「あしたのジョー」が入っているのだろうと驚きましたが、腹巻猫さんのおっしゃるとおりで、実際に歌を聴いて何となく納得しました。
 もう一つ驚いたのは、歌詞の変更です。本盤の「力石のテーマ」の中に「盲目(もうもく)の星」というフレーズが出てくるのですが、これ、オリジナルでは「め××」ですよね。歌の中の差別用語について考えされられました。寺山修司さんが生きていたら、どう思うか。

>首猛夫さん
歌詞はそうですね…(^_^;
クレームを恐れたということでしょうが、オリジナルのすごみが薄れてしまったかも。

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