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2009年3月20日 (金)

21世紀の奇跡!「マグマ大使」BGM集

 最近、私の周囲で話題になっているのが、3月11日に発売された『マグマ大使』DVD-BOXです。

 『マグマ大使』は、1966年に放映された、日本初のカラー放送の特撮ヒーロー番組です(同時に連続テレビ映画としても初のカラー作品)。原作は手塚治虫。意外にも、これが初のDVD化です(ビデオ、LDはありました)。

 話題の焦点は主に3つ。

○驚異の高画質
 ニュープリント&デジタルマスタリング&画像修正によってよみがえった映像は、「ここまで見えるのか!?」という驚愕の高画質。見えてはいけないものまで見えてしまいます。

○特典映像
 これまでソフト化されなかったオープニング映像のヴァリエーションや、未使用フィルムの数々。パイロットフィルム、海外版も収録されています。

○BGM集CD同梱
 ダビング用Mテープから復刻したBGM集をCDアルバム化。

 サントラファンが一番驚いたのが3点目です。なんといっても、これまで「マスターテープの散逸」によってリリースは絶望と思われていた『マグマ大使』BGM集が実現したのですよ。
 残念ながら音楽マスターではなくダビング用のマスターですので、曲がフルサイズで入っていなかったり、レベルが上下していたりで万全の状態ではありません。その上、経年劣化によってテープはぼろぼろで、ノイズや歪みが発生しています。
 でも、まぎれもない『マグマ大使』オリジナルBGMがCD化されたことは、不満を補ってあまりある奇跡と言えるでしょう。

 音楽は山本直純。主題歌のダイナミックなアレンジは、のちの『怪奇大作戦』にもつながるものです。収録されたBGMは47曲。サブタイトル、ゴアのテーマ、アースのテーマ、マグマ大使のテーマ、怪獣出現曲など、代表的なものがほぼ網羅されています。特に東宝怪獣映画ともウルトラシリーズともまた違うアプローチの怪獣出現曲は新鮮。曲数は少ないですが、情感曲・情景曲も『男はつらいよ』などの映画音楽を連想させていいですね。
 聴いてみて気付くのは、しっかりとキャラの立った音楽であるということ。少ない編成で最大限の効果を上げるように、旋律、リズム、楽器の鳴らし方が工夫されている。これは、60-70年代の映像音楽全般に言えることでもあります。たしかに録音状態や音質はよいとは言えないけれど、それも一種の迫力となっていて、ぐいぐい引きこまれました。当時の本物が持つ力です。

 高額商品ではありますが、歴史的意義の高い復刻になりました。解説書も充実しています(解説は金田益実・伊藤秀明の両氏)。

マグマ大使 DVD-BOX

 : マグマ大使 DVD-BOX

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