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2009年3月14日 (土)

3月13日 冬木透 conducts ウルトラセブン

 感動でした。
 冬木先生がみずから振る「交響詩 ウルトラセブン」。夢のコンサートです。

 3月13日に東京オペラシティ・コンサートホールで開催された「冬木透 conducts ウルトラセブン」に足を運びました。チケットは完売。会場は多くの業界関係者が集う濃密な空間になっていましたよ。

 第1部は1993年に開催された円谷プロ30周年記念コンサート「ULTRAMAN SYMPHONY CONCERT」のために書き下ろされた「交響曲 ウルトラコスモ」。ウルトラシリーズの音楽をモチーフに編曲・構成した4楽章の交響曲です。
 オケのチューニングが終わると、舞台袖からウルトラセブンが登場。指揮台に登るので、「セブンが指揮するのか?」とドキドキして見ていると、冬木先生が登場するというユーモアの効いた趣向。プログラムを見ると「Structual Direction:飯島敏宏」とあるので、飯島監督のアイデアでしょうか。
 第1楽章は私の好きな「交響詩 ザ・ウルトラマン」のモチーフが聴けるうれしい部分。「交響詩 ザ・ウルトラマン」のコンサートもいつかやってほしいものです。つづく第2楽章「光をあびて」では「ゾフィのバラード」、「ウルトラの母のバラード」のテーマを奏する金管のあたたかい響きにうっとり。第3楽章「暗黒の淵から」では、『ウルトラマンA』ヤプールのテーマ、『ウルトラマンレオ』の怪獣の曲などで、ドラ、ティンパニ、ビブラフォンなどの打楽器群が大活躍し、冬木流ウルトラサウンドの現代音楽的な魅力をたっぷり聴かせてくれました。
 15年前は演奏会に行けなかったんですが、生で聴けてようやく宿願を果たせた気分。

 トークコーナーをはさんで、第2部はいよいよ「交響詩 ウルトラセブン」が登場。
 1979年にキングレコードから発売されたLPを繰り返し聴いていました。が、以前も書いたことがありますが、どちらかというとA面の「交響詩 ウルトラマン」のほうが好きだったんですね。「交響詩 ウルトラセブン」は、ちょっとしっくりこないところがある。それはオリジナルとの微妙なテンポの違いや、音色の違いなどによるもので、うまくことばにできないところなんですが。
 しかし、今回の演奏では、その不満が払拭されて、違和感ない「ウルトラセブン」の世界になっていた。冬木先生みずからが指揮した効果でしょう。たとえば第1楽章「ウルトラセブン」で、メインタイトルからオープニング主題歌に移るところの、ほんのわずかにリタルダンドしてタメるところ。「そうそう。これが聴きたかったんですよ!」と心の中でこぶしを握ってしまいました。
 第4楽章「侵略者の魔手」では、「ウルトラコスモ」の3楽章と同じく、現代音楽的なサウンドがたっぷり聴かれます。宇宙的な響きを感じさせるビブラフォン、あえて無機質に鳴らされる木管、そして弦楽器のスピッカートが奏する5拍子のリズム。ドラが入って、オーケストラの全合奏でM-12のモチーフが鳴りわたるところでは感動にふるえてしまいました。
 そのあとは合唱団と中西圭三のヴォーカルが入って「ウルトラ警備隊の歌」、「ワンダバメドレー」と続きます。
 「ワンダバメドレー」は「ULTRAMAN SYMPHONY CONCERT」版とも2000年の「冬木透がいっぱい」コンサート版とも異なる改訂版。「MATのテーマ」~「TACの歌」~「MACのテーマ」~「ワンダバUGM」という構成でした。ワンダバに少年少女合唱団が入っているのが新鮮。

 アンコールは「ウルトラセブンのうた」。冬木先生は客席に向けてタクトを振り、会場一体となって永遠の名曲を歌うフィナーレでした。冬木先生に指揮してもらえるなんて、「エンニオ・モリコーネ・コンサート」でモリコーネに指揮してもらって以来の感激です。

 この日は冬木先生の誕生日でもありました。オケの演奏する「Happy birthday to you」をバックにウルトラセブンから花束をもらう先生に心から拍手。ウルトラファン、特撮ファン、冬木透ファンにとって、感動の一夜となりました。

 行けなかった人にも朗報。このコンサートのライブ録音盤が6月3日にユニバーサルミュージックより発売されるそうです。

 Fuyuki2009_flyer

ウルトラサウンド殿堂シリーズ(8) ザ・ウルトラマン
 以前紹介したことがありますが、再掲。「交響詩 ザ・ウルトラマン」がまるごと聴ける現在唯一の盤。宮内國郎先生の「組曲 ザ・ウルトラマン」もSE抜きで収録。そして、2つのSuiteの間にブリッジとして人気の高いスクランブルテーマを挿入した、冬木ファン・宮内ファンにはたまらない1枚です。

 : アルバムジャケット

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コメント

こんにちは。
僕も行きました。大半のことは腹巻猫さんが書かれているので書きませんが、素晴らしかった。劇伴マニアとしては非の打ち所がないと言っていいくらいです。強いて言うなら「ULTRA SEVEN」が聴きたかった、と言うところですが、大満足でした。
公演中、何度も非常に盛大な拍手が送られていたのは、会場の人たち全員が同じ気持ちだったからなんでしょうね。
コンサート終了後も僕はしばらくテンションがあがりっぱなしでした。CDが出るのが楽しみです(でもトークのコーナーは入らないんだろうなあ……)。

追伸・腹巻猫さん、唐沢俊一さん、井上伸一郎さんをお見かけしました。見間違いでなければ、早川優さん、上原正三さんもお見かけしたように思います。本命とは違ったところでも楽しめました。

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