Soundtrack Pub

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2009年3月

2009年3月30日 (月)

川井憲次、楳図かずおに挑む…「おろち」

 楳図かずおのマンガを原作にした映画『おろち』。『ケータイ捜査官7』にも参加した鶴田法男監督による映像化です。

 木村佳乃と中越典子の女の戦いが見もので、原作の「いちばん怖いのは人間の情念」というところがとてもよく生かされている。セットや空気感に楳図マンガの雰囲気がみごとに再現されていて、昔からの楳図ファンである私にも納得できる映像化でした。
 特に、キャスティングが発表されたとき、誰もが「?」となったと思う、谷村美月のおろち。意外にも違和感がない。真赤なコートで登場すると、どきりとさせられる存在感がある。ワンピース、ブーツ、右手首には包帯というおろちルックがハマってます。いいですよ。

 音楽は川井憲次。
 ホラータッチは控え目で、湿度のある音楽を提供しています。メインテーマとなる「おろちのテーマ」が出色。ミステリアスで哀感がある、川井憲次節と川井サウンドにしびれます。
 劇中歌われる童謡「またあした」と、昭和流行歌「新宿烏」の作曲も川井憲次。こういう歌を書かせるとふしぎに器用なのが川井さんなのです。

 しかし、「またあした」はサントラに収録されていますが、谷村美月歌う「新宿烏」は未収録。『おろち』DVDの初回特典CDでのみ聴けるのです。ええ、DVDも買いましたよ。

 川井憲次の音楽とともに映画の印象と余韻を深めているのが、エンディングロールにながれる主題歌「愛をする人」。シンガーソングライターの柴田淳が作詞・作曲し歌っています。この主題歌は、タイアップではなく、この映画のために書き下ろされた曲。もともと楳図ファンだという柴田さんはデモを5曲も作ってきたそうで、作品への入れ込みぶりがうかがえます。それだけの想いを感じさせる歌になっている。
 サウンドトラックには、その「愛をする人」もフルコーラスで収録。音楽と歌で濃厚な『おろち』の世界にひたれます。

おろち オリジナル・サウンドトラック

 : おろち オリジナル・サウンドトラック

おろち DVD [初回限定特典つき]

 : おろち オリジナル・サウンドトラック

おかえり小枝…弓原七海「Seventh Sea」

 小枝(さえ)という歌手を覚えているでしょうか?

 2003年に放映された実写版『美少女先生セーラームーン』の主題歌「キラリ☆セーラードリーム!」や、2005年深夜に放送された特撮ドラマ『Sh15uya(シブヤフィフティーン)』の主題歌「せカゝι)σおわ└)(せかいのおわり)」を歌ったシンガー、というと、「ああ、あの子…」とわかっていただけるのではないかと思います。

 『Sh15uya』のときに雑誌の仕事で彼女にインタビューする機会がありました。そのとき、「渋谷は怖いです」と話してくれて、「都会ずれしてない女の子だなぁ」と思ったのを覚えています。それ以来、ちょっと気にかけていたのですね。若いのに抜群の歌唱力、そして、今のタレントでいうと福田沙紀似のルックス、魅力的なシンガーになるんじゃないか、と期待していました。CDもほとんど買っています。

 でも、ほどなくして小枝の名前は見かけなくなりました。「引退したのかなぁ、もったいないなぁ。歌を続けていてくれるといいけれど」、と思っていました。

 実は彼女、名前を変えて2006年から活動を再開していたのですね。「弓原七海」、それが今の名前です。

 そのことを知って、私もひそかにmixiコミュに入ったりして応援していたのです。そして、2009年3月、ついに、弓原七海としてのファーストアルバムが発売されました。

 7曲入りミニアルバム『Seventh Sea』。「七海」にちなんだタイトルと曲数です。

 うち、「運命の人」「あなたの声」「うさぎ」「アシアト」の4曲は自身の作詞・作曲。現在の彼女の想いが伝わってくる。小枝時代からのファンには待ちに待った1枚と言えるでしょう。歌声もそのまま。

 でも、でも、でも……

 正直言うとちょっと不満です。

 曲が地味というか、彼女の歌唱力をじゅうぶん活かしきれてない感じ。アレンジにももう一工夫ほしい。彼女はもっと歌えるシンガーだと思う。いろんな曲にチャレンジできると思うのですよ。

 でも、多くの人に聴いてほしいです。これが今の彼女です。そして、しっかりと胸をはって歩いてほしいな。応援してる。これから活躍の機会がきっと来ますよ!

Seventh Sea 弓原七海

 : Seventh Sea

double rainbow 弓原七海
 弓原七海1stシングル。2007年発売。ラジオドラマ『オーロラ戦隊プリズム騎士(ナイト)』主題歌。小枝時代の作品「せかいのおわり」のアンサーソングとして作られている。

: double rainbow

Romantic Chaser 小枝
 小枝時代の作品。2005年発売。TVアニメ『IZUMO ~猛き剣の閃記~』主題歌。

  : Romantic Chaser

美少女戦士セーラームーン オリジナルソングアルバム Dear My Friend
 やっぱりこの歌がなくては! 「キラリ☆セーラードリーム!」を含む『美少女先生セーラームーン」ソング集。セーラー戦士たちの歌声が初々しい。現行商品です

  : 美少女戦士セーラームーン オリジナルソングアルバム Dear My Friend

弓原七海オフィシャル・ブログ

2009年3月26日 (木)

3月はアニメのレアタイトルDVDそろい踏み!?

 近年になってなかなかソフト化の機会にめぐまれなかった作品までもがDVD化されるようになりました。
 よろこばしいことですが、そのリリースが集中するとなかなか困ったことに。

 3月27日は、以下のタイトルのDVD-BOXが発売されます。

 『超合体魔術ロボ ギンガイザー』
 『ブロッカー軍団IV マシーンブラスター』
 『ミクロイドS』
 『ジェッターマルス』

 うち、『ミクロイドS』は過去にソフト化(LD化)されたことがありますが、ほかの3タイトルは、全話パッケージ化されるのはこれが初となります。

 『ブロッカー軍団IV マシーンブラスター』(1976年放映)は、昨年12月のG-Session Liveの際、「G-Sessionがライブで取り上げた作品は商品化される」、と(半分)冗談で言ってたらホントになってしまったという記念すべき作品。『超合体魔術ロボ ギンガイザー』とともに、日本アニメーションのもとで、実質制作は葦プロが担当した作品です。
 どちらも、ロボットのデザインや作画などツッコミどころは多く、70年代ロボットアニメの中では「こんなヘンな作品もありました」的に語られることが多い作品ですが、見どころもあります。『マシーンブラスター』は、ロボット4体が合体せずにチームを組み、主題歌にも歌われた「円月回転」「不動組み」「一文字崩し」などの必殺技(陣形)で敵を倒すところ。声の出演は、ブロッカー軍団に乗り組む4人が、安原義人、玄田哲章、津嘉山正種、つかせのりこという面々。また、博士役が加藤精三、ヒロインが麻上洋子と、今見返すとなかなかの布陣。そして音楽は、主題歌を小林亜星、劇中曲を筒井広志が担当。『超電磁ロボ コン・バトラーV』と同時期の作品なだけに、『コンV』をほうふつとさせる音楽が流れたりするのにニヤリとさせられます。

 『超合体魔術ロボ ギンガイザー』(1977年放映)は、『マシーンブラスター』に次ぐ、日本アニメーション=葦プロ・シフトの作品。ロボット+魔術というふしぎな取り合わせの作品です。こちらも声の出演が、主人公=井上和彦、博士役に小林清志、敵幹部が森功至、緒方賢一、徳丸完など、いい声をそろえたキャスティングが魅力。そして、音楽は主題歌・劇中音楽とも『宇宙海賊キャプテンハーロック』の横山菁児が担当しています。特に、エンディング主題歌の「さがしにいかないか」は、保富康午の詞、カントリー調の曲、ささきいさおのヴォーカルの3つが最大限に生かされた名曲です。今回のDVD-BOXでは、放映当時放送されなかった幻の最終2話(27、28話)がはじめて公開されます。

 『ミクロイドS』(1973年放映)は、手塚治虫原作のSFアニメ。ミクロサイズの戦士となったヤンマ、アゲハ、マメゾウの3人のギドロンとの戦いを描く作品です。音楽は三沢郷。男性コーラスで歌われるダイナミックな主題歌が魅力でした。放送途中に、オープニングとエンディングが入れ替わることになり、エンディング主題歌が速いテンポで録りなおされました。しかし、アレンジが直されたわけではなく、同じ譜面でテンポだけが速められたのです。結果、歌の印象は作曲者が意図したのとはまったく異なったものとなり、三沢郷はこのことをのちのちまで残念に思っていたそうです。

 『ジェッターマルス』(1977年放映)は手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』を、キャラクター、設定を変えてアニメ化した作品。デザインは異なりますが、マルスの声はアトムの清水マリだし、川下博士の声も御茶ノ水博士の勝田久。子ども心に『アトム』のリメイクを意識して観ていました。でも、『ジェッターマルス』、好きだったんですよ。特にお姉さんロボット・美里(ミリ)のファンでした。声が『母をたずねて三千里』のマルコ役・松尾佳子さん! ゲストで登場する、さすらいのロボット・アディオス(声=神谷明)などのキャラクターが魅力でした。そして、歌がいい。主題歌も挿入歌も名曲ぞろいです。音楽は『マッハGoGoGo』『ジムボタン』などの越部信義。メリハリの効いた、それでいてペーソスあふれた曲を提供しています。

 という具合に魅力ある4タイトルが一度に発売されるわけです。一体どれを買えばよいのでしょう。もちろん4タイトルぜんぶそろえたいところですが・・・・・・。さしあたって『ジェッターマルス』かなぁ。

 そして、このDVD-BOXリリースに合わせて、なんと『ミクロイドS』と『ジェッターマルス』のサウンドトラックが4月22日に発売されます。もちろん、初音盤化。これも『マグマ大使』BGM集とともに<21世紀の奇跡>と呼ぶべきでしょう。

 『マシーンブラスター』と『ギンガイザー』のサントラ盤は……、残念ながら発売されないようです。

ブロッカー軍団IV マシーンブラスター DVD-BOX

 : ブロッカー軍団IV マシーンブラスター DVD-BOX

超合体魔術ロボ ギンガイザー DVD-BOX

 : 超合体魔術ロボ ギンガイザー DVD-BOX

ミクロイドS DVD-BOX

 : ミクロイドS DVD-BOX

ジェッターマルス DVD-BOX

 : ジェッターマルス DVD-BOX

ミクロイドS オリジナル・サウンドトラック

ジェッターマルス オリジナル・サウンドトラック

2009年3月24日 (火)

天上の歌声は今も…河井英里追悼盤2タイトル

 昨年8月4日に亡くなった河井英里さんの追悼アルバム2タイトルを紹介します。発売は昨年末の12月でした。

 12月17日に『風の道へ』が、12月24日に『ひまわり』がリリースされました。

 河井英里さんは、テレビ番組のテーマ曲・挿入曲やCMソングのヴォーカリストとして、また作詞・作曲を手がけるソングライターとしても活躍したアーチスト。スタジオミュージシャンとしての活動がほとんどで、いわゆるアニメ歌手のように名が知られていたわけではありません。でも、亡くなってすぐに追悼アルバムが作られたのは、彼女の死を悼む人が多かったゆえでしょう。

 『風の道へ』は、幻となったオリジナルアルバムを追悼盤としてリリースしたもの。当初はフルアルバムの予定で1曲ずつ録音が進められていましたが、完成に至らず、1997年に、5曲だけがミニアルバム『青に捧げる』としてリリースされました。
 この追悼盤には、『青に捧げる』の5曲に加えて、当時録音されながら日の目を見ることがなかった楽曲が収録されています。表題作「風の道へ」のほか、「空色になる」、大島ミチル作曲の「時の汽車」、「ほんのひとしずくの水」、「空色になる」、「おやすみ」の5曲。さらに、ボーナストラックとして、「ほんのひとしずくの水」ライブversion、「空色になる」デモversionが追加されています。
 ブックレットには、オリジナルアルバムの制作にかかわった大島ミチルさん、音楽プロデューサー・福岡智彦さん、作詞家・藤沢晶子さんが追悼文を寄稿。それによれば、河井さんはもう1枚のオリジナルアルバムの制作にも取りかかっていたそうです。録音も開始されていたとか。いつの日か世に出してほしいです。

 『ひまわり』は、河井さんが参加したアニメ『ARIA』シリーズの音楽を中心に、未発表秘蔵音源を交えて構成した1枚。『ARIA』から「バルカローレ」独唱版、「満月のドルチェ」、「ウンディーネ」造語詞version、「コッコロ」オルガンversion、 「サンタクロウスの空」など。アニメ『スケッチブック ~full color's~』主題歌「たんぽぽ水車」の仮歌版と、アニメ『バンブーブレード』挿入歌「SUNFLOWER」のピアノ弾き語りによるデモ版も収録されています。
 アルバムの最後のブロックは、2008年11月30日に日本青年館大ホールで開催された『ARIA The CONCERT』から、河井さんが歌った4曲をライブ音源で収録。最終トラック「サンタクロウスの空」Live versionの演奏が終わった後、河井さんの「ありがとうございました」の声が聞こえてくる。切ない気持ちをこらえつつ、「天上の歌声よ永遠に」と祈らずにいられません。

エキサイトに『ひまわり』収録曲のミッシェル斉藤さんによる詳しい解説がありました。

風の道へ 河井英里

 : 風の道へ

ひまわり 河井英里
 ジャケットは『ARIA』の原作者・天野こずえの描き下ろし。

 : ひまわり

※追悼盤ではありませんが、『アニメヒーリングシリーズ Animage』『Animage 2』では、河井さんが「残酷な天使のテーゼ」「君をのせて」「炎のたからもの」などのアニメソングをカヴァーしています。河井さんの歌声に魅せられた方は、あわせて聴いてみてください。

2009年3月20日 (金)

21世紀の奇跡!「マグマ大使」BGM集

 最近、私の周囲で話題になっているのが、3月11日に発売された『マグマ大使』DVD-BOXです。

 『マグマ大使』は、1966年に放映された、日本初のカラー放送の特撮ヒーロー番組です(同時に連続テレビ映画としても初のカラー作品)。原作は手塚治虫。意外にも、これが初のDVD化です(ビデオ、LDはありました)。

 話題の焦点は主に3つ。

○驚異の高画質
 ニュープリント&デジタルマスタリング&画像修正によってよみがえった映像は、「ここまで見えるのか!?」という驚愕の高画質。見えてはいけないものまで見えてしまいます。

○特典映像
 これまでソフト化されなかったオープニング映像のヴァリエーションや、未使用フィルムの数々。パイロットフィルム、海外版も収録されています。

○BGM集CD同梱
 ダビング用Mテープから復刻したBGM集をCDアルバム化。

 サントラファンが一番驚いたのが3点目です。なんといっても、これまで「マスターテープの散逸」によってリリースは絶望と思われていた『マグマ大使』BGM集が実現したのですよ。
 残念ながら音楽マスターではなくダビング用のマスターですので、曲がフルサイズで入っていなかったり、レベルが上下していたりで万全の状態ではありません。その上、経年劣化によってテープはぼろぼろで、ノイズや歪みが発生しています。
 でも、まぎれもない『マグマ大使』オリジナルBGMがCD化されたことは、不満を補ってあまりある奇跡と言えるでしょう。

 音楽は山本直純。主題歌のダイナミックなアレンジは、のちの『怪奇大作戦』にもつながるものです。収録されたBGMは47曲。サブタイトル、ゴアのテーマ、アースのテーマ、マグマ大使のテーマ、怪獣出現曲など、代表的なものがほぼ網羅されています。特に東宝怪獣映画ともウルトラシリーズともまた違うアプローチの怪獣出現曲は新鮮。曲数は少ないですが、情感曲・情景曲も『男はつらいよ』などの映画音楽を連想させていいですね。
 聴いてみて気付くのは、しっかりとキャラの立った音楽であるということ。少ない編成で最大限の効果を上げるように、旋律、リズム、楽器の鳴らし方が工夫されている。これは、60-70年代の映像音楽全般に言えることでもあります。たしかに録音状態や音質はよいとは言えないけれど、それも一種の迫力となっていて、ぐいぐい引きこまれました。当時の本物が持つ力です。

 高額商品ではありますが、歴史的意義の高い復刻になりました。解説書も充実しています(解説は金田益実・伊藤秀明の両氏)。

マグマ大使 DVD-BOX

 : マグマ大使 DVD-BOX

2009年3月19日 (木)

「ギター・サスペンス」が冴えるSFミステリー「テレパシー少女 蘭」OST2

 発売から1か月経ってしまいましたが、『テレパシー少女 蘭』のオリジナル・サウンドトラック第2弾が、2月18日に発売されました。私は構成・解説を担当しています。
 サントラ第1弾に収録できなかった楽曲をたっぷり収録。第2回録音曲もフォローしました。

 音楽は『相棒』『ケータイ捜査官7』の池頼広さん。

 『蘭』は少女ものという題材から、華やかな、明るい曲が多いのが特徴です。主人公である2人の少女の曲として書かれた「蘭のテーマ」と「翠のテーマ」が、音楽の柱となっています。今回のアルバムの隠しテーマは“翠”。「街を歩けば」「翠におまかせ」「翠のワルツ」など、「翠のテーマ」の変奏を前半のハイライトにしました。

 今回の聴きどころのひとつはギター曲。『蘭』では、それまでの池さんの作品であまり聴かれなかったギターによるサスペンス・タッチの曲が多数録音されています。池さんは「ギター・サスペンス」と呼んでいました。このサントラ第2弾には、そのギター・サスペンスの曲をできるだけ収録しました。
 サントラ制作ではたまにあることですが、いくつかの曲は最初は音源が見つからず、「必ずあるはず」と探してもらいました。たとえば、「眠れる力」「予感」「不安な夢」「推理」などです。これらは初期エピソードでたびたびかかっていた印象深い曲で、単純なサスペンス曲ではなく、不安や迷い、哀感など、聴いているといろいろな感情が浮かんでくる味わい深い仕上がりになっています。

 もうひとつの聴きどころは第2回録音の楽曲群(M100番台)。番組後半から使用され始めた第2回録音曲は、第1回録音曲よりもぐっとシリアスな曲調になりました。『蘭』の世界をちょっと大人びた、陰影のある風景に彩っています。

 諸事情により放送期間中に発売できなかったのが残念でしたが、DVDは絶賛発売中。2枚のサウンドトラック・アルバムで、蘭と翠の活躍を音楽で追体験していただけたらうれしいです。


<収録曲リスト>

  1. 蘭、風に乗る (M06)
  2. 街を歩けば (M08 Pf Gui)
  3. 眠れる力 (M20)
  4. 予感 (M27)
  5. 暗闇でドッキリ (M36)
  6. なんでやねん (M112)
  7. 二人でいれば (M35)
  8. 不安な夢 (M22 Btype)
  9. 推理 (M28)
  10. 翠におまかせ (M10 Fast)
  11. 心はずんで (M37 Fast)
  12. ミステリー・ハンター (M31)
  13. 哀歌 (M33)
  14. かがやきの中で (M01 Pf Flute@2)
  15. 蘭と留衣 - celesta ver. - (M13#2)
  16. ときめき (M01 Pf Fast)
  17. 翠のワルツ (M08B#2)
  18. ワンダフル・ライフ (M14 Fast)
  19. 毎日がたからもの (M16#2)
  20. 心にキャッチ (M102)
  21. 謎は謎を呼ぶ (M108)
  22. ゆれる心、触れる傷み (M101)
  23. せつなくて - piano ver. - (M05 Pf Solo)
  24. 緊迫 (M103)
  25. 伝説 (M106)
  26. 追跡 (M104)
  27. クライシス (M111)
  28. 秘められた物語 (M105)
  29. 神秘の扉がひらく (M107)
  30. 雨上がりの空 (M110)
  31. あふれる想い (M04 Pf Solo)
  32. わたしたちの未来 (M113)
  33. 青いかけら(TV size)/Chara
  34. ポラリスの涙(TV size)/音速ライン

テレパシー少女 蘭 オリジナル・サウンドトラック2
 ジャケに翠がいないのがちょっと寂しい…。

 : テレパシー少女 蘭 オリジナル・サウンドトラック2

2009年3月18日 (水)

3月14日 村松崇継インストアライブ@渋谷TOWER RECORDS

 3月14日はホワイトデー。
 この日、渋谷タワーレコード特設会場で開催された村松崇継さんのインストアライブに足を運びました。会場には30人近いお客さんが。しっかり人気が浸透しているのがうれしかったです。

 村松さんはインストアライブは生涯初!だそうで、やや緊張のおももち。
 2月18日に発売された「Piano Sings」からオリジナル曲中心の演奏でした。

  ・誕生
  ・The Magic Is Gone
  ・あなたがいるから
  ・Departure

 いずれもピアノソロ。「あなたがいるから」以外は、アルバムversionではベースとパーカッションが入っているので、ピアノソロversionはこのライブだけのスペシャルversionです。

 村松さんは「自分には予定がないだろうから」とライブ日程にホワイトデーを選んだそうですが、訪れたファン、あるいはたまたま通りかかって足を止めたお客さんにとっては、この上ないプレゼントになったのではないでしょうか。

 「すごい泣き虫」を自称する村松さん、「自分の音楽を通して、こうして皆さんと出会えることが本当にうれしい」とコメントしながら、涙ぐむ姿も。その暖かい人柄が伝わってきました。緊張のせいかミスタッチもありましたが、想いのこもった演奏でしたね。

 ライブ後のサイン会にも長蛇の列が。ファン一人ひとりと言葉を交わしながら丁寧にサインをするようすが印象的でした。

 5月にはコンサート・ツアーが予定されています。
 ⇒ツアー情報はこちら

Piano Sings 村松崇継

 : Piano Sings

2009年3月14日 (土)

3月13日 冬木透 conducts ウルトラセブン

 感動でした。
 冬木先生がみずから振る「交響詩 ウルトラセブン」。夢のコンサートです。

 3月13日に東京オペラシティ・コンサートホールで開催された「冬木透 conducts ウルトラセブン」に足を運びました。チケットは完売。会場は多くの業界関係者が集う濃密な空間になっていましたよ。

 第1部は1993年に開催された円谷プロ30周年記念コンサート「ULTRAMAN SYMPHONY CONCERT」のために書き下ろされた「交響曲 ウルトラコスモ」。ウルトラシリーズの音楽をモチーフに編曲・構成した4楽章の交響曲です。
 オケのチューニングが終わると、舞台袖からウルトラセブンが登場。指揮台に登るので、「セブンが指揮するのか?」とドキドキして見ていると、冬木先生が登場するというユーモアの効いた趣向。プログラムを見ると「Structual Direction:飯島敏宏」とあるので、飯島監督のアイデアでしょうか。
 第1楽章は私の好きな「交響詩 ザ・ウルトラマン」のモチーフが聴けるうれしい部分。「交響詩 ザ・ウルトラマン」のコンサートもいつかやってほしいものです。つづく第2楽章「光をあびて」では「ゾフィのバラード」、「ウルトラの母のバラード」のテーマを奏する金管のあたたかい響きにうっとり。第3楽章「暗黒の淵から」では、『ウルトラマンA』ヤプールのテーマ、『ウルトラマンレオ』の怪獣の曲などで、ドラ、ティンパニ、ビブラフォンなどの打楽器群が大活躍し、冬木流ウルトラサウンドの現代音楽的な魅力をたっぷり聴かせてくれました。
 15年前は演奏会に行けなかったんですが、生で聴けてようやく宿願を果たせた気分。

 トークコーナーをはさんで、第2部はいよいよ「交響詩 ウルトラセブン」が登場。
 1979年にキングレコードから発売されたLPを繰り返し聴いていました。が、以前も書いたことがありますが、どちらかというとA面の「交響詩 ウルトラマン」のほうが好きだったんですね。「交響詩 ウルトラセブン」は、ちょっとしっくりこないところがある。それはオリジナルとの微妙なテンポの違いや、音色の違いなどによるもので、うまくことばにできないところなんですが。
 しかし、今回の演奏では、その不満が払拭されて、違和感ない「ウルトラセブン」の世界になっていた。冬木先生みずからが指揮した効果でしょう。たとえば第1楽章「ウルトラセブン」で、メインタイトルからオープニング主題歌に移るところの、ほんのわずかにリタルダンドしてタメるところ。「そうそう。これが聴きたかったんですよ!」と心の中でこぶしを握ってしまいました。
 第4楽章「侵略者の魔手」では、「ウルトラコスモ」の3楽章と同じく、現代音楽的なサウンドがたっぷり聴かれます。宇宙的な響きを感じさせるビブラフォン、あえて無機質に鳴らされる木管、そして弦楽器のスピッカートが奏する5拍子のリズム。ドラが入って、オーケストラの全合奏でM-12のモチーフが鳴りわたるところでは感動にふるえてしまいました。
 そのあとは合唱団と中西圭三のヴォーカルが入って「ウルトラ警備隊の歌」、「ワンダバメドレー」と続きます。
 「ワンダバメドレー」は「ULTRAMAN SYMPHONY CONCERT」版とも2000年の「冬木透がいっぱい」コンサート版とも異なる改訂版。「MATのテーマ」~「TACの歌」~「MACのテーマ」~「ワンダバUGM」という構成でした。ワンダバに少年少女合唱団が入っているのが新鮮。

 アンコールは「ウルトラセブンのうた」。冬木先生は客席に向けてタクトを振り、会場一体となって永遠の名曲を歌うフィナーレでした。冬木先生に指揮してもらえるなんて、「エンニオ・モリコーネ・コンサート」でモリコーネに指揮してもらって以来の感激です。

 この日は冬木先生の誕生日でもありました。オケの演奏する「Happy birthday to you」をバックにウルトラセブンから花束をもらう先生に心から拍手。ウルトラファン、特撮ファン、冬木透ファンにとって、感動の一夜となりました。

 行けなかった人にも朗報。このコンサートのライブ録音盤が6月3日にユニバーサルミュージックより発売されるそうです。

 Fuyuki2009_flyer

ウルトラサウンド殿堂シリーズ(8) ザ・ウルトラマン
 以前紹介したことがありますが、再掲。「交響詩 ザ・ウルトラマン」がまるごと聴ける現在唯一の盤。宮内國郎先生の「組曲 ザ・ウルトラマン」もSE抜きで収録。そして、2つのSuiteの間にブリッジとして人気の高いスクランブルテーマを挿入した、冬木ファン・宮内ファンにはたまらない1枚です。

 : アルバムジャケット

2009年3月 2日 (月)

SF乱学講座「アニメソング風雲録」終了

 SF乱学講座「アニメソング風雲録」終了しました。

 思いのほか多くの方に聴きに来ていただき、ありがとうございました。

 2時間の講義でしたが、予想どおりというべきか、60年代の創世記のアニメソングを語っただけで終わってしまいました。
 70年代以降はまた、機会がありましたら。

 以下は講義の中で紹介したDVD,CDです。

手塚治虫アニメ主題歌集 ~オープニング・エンディングコレクション~
 虫プロ作品のオープニング・エンディングを全ヴァージョン違いも含め収録したDVD。資料価値も高い。

 : 手塚治虫アニメ主題歌集

アニメ交響詩 ジャングル大帝
 冨田勲が1966年に発表した「子どものための交響詩 ジャングル大帝」に映像をつけたDVD。現在、CD版が品切れのため、その音が聴けるのはこのDVDのみです。

 : アニメ交響詩 ジャングル大帝

大野松雄の音響世界(1)
 「鉄腕アトム音の世界」を収録した大野松雄作品集。マニアックな企画です。『惑星大戦争』の電子音響を収録した「大野松雄の音響世界(2)」も発売中。

 : 大野松雄の音響世界(1)

 下記は開催告知。記録として残しておきます。


SF乱学講座「アニメソング風雲録」

■開催日時:2009年3月1日(日) 18:15~20:15

■会場:高井戸地域区民センター
 〒168-0072 杉並区高井戸東3-7-5
 TEL:3331-7841
 (地図)

  3F 第4集会

  参加費:1000円

■内容

 日本の歌謡音楽史の中でも特殊な進化を遂げたアニメソング。
 その歴史と特徴と魅力を、曲や作家を紹介しながらひもといてみます。

 …なんて言ってますが、いつものSoundtrackPubや空想音楽大作戦みたいになるんじゃないでしょうか…。SFとは関係ないし(笑)。気軽においでください。


 SF乱学講座はどなたでも参加できる公開講座です。

 事前の申込は必要ありません。開催日に会場へ直接お越し下さい。

 会場は、京王井の頭線高井戸駅のプラットホームから見えています。特大の煙突が目印です。
 駅の改札口をでてすぐの歩道橋で、環状8号道路をわたって下さい。
 そこから、井の頭線沿いの横道を少し入って、左手の方向にある階段を上って広場に出たところの建物です。
 いつも近くで二次会をやっています。だいたい10時くらいまでです。


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