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2009年8月12日 (水)

シュトラウス一家の音楽会

 8月8日、東京芸術劇場で開催されたコンサート「シュトラウス一家の音楽会」に足を運びました。

 足を運んだ理由はいろいろあって、ひとつは、もともと学生時代にヨハン・シュトラウスIIの曲をよく聴いていたこと。「美しく青きドナウ」は映画でもおなじみですし、「こうもり」もお気に入りの曲でした。そして、三沢 郷が生涯でもっとも大きな影響を受けた作曲家がヨハン・シュトラウスIIだったこと。そのシュトラウスの作品がまとめて演奏される格好の機会です。3番目に、夏の午後に行くにはちょうどいい清清しいコンサートになりそうだなぁと思ったこと。それから、たまにはホンモノのオーケストラを聴いてみないと、という勉強心。などなど。

 このコンサート、ウィーンフィルの「ニューイヤー・コンサート」を夏にやろうという企画だったのだそうですね。客席はほぼ満席。若い人から年配の人まで幅広い客層です。演奏は秋山和慶指揮の東京交響楽団。ソプラノがウィーンでも活躍するオペラ界のミューズ・幸田浩子。

 いやあ、いいコンサートでした。
 クラシック・コンサートっぽい堅苦しさがない、肩のこらない、爽快感のある演奏会でした。「シュトラウス一家の音楽会」というタイトルですが、大半がヨハン・シュトラウスIIの曲というのもうれしい(名曲の数が段違いですからね)。曲順もよく考えられている。しかも演奏は一流。秋山和慶の指揮のカッコよさにしびれました。ちなみに秋山さんはNHK大河ドラマのテーマ曲の指揮などもやっているので、映像音楽とも無縁ではありません。

 クラシックのコンサートには珍しい、遊び心の効いた演出がありました。雷雨を表現したポルカ「雷鳴と電光」では、ステージ上の楽団員が傘を広げて回したり、コンサートマスターが席を立って雨を避ける格好で上手まで駆け抜けたり。「シャンペン・ポルカ」では、演奏中に1階客席後方からほんとうにシャンペンを手にした楽団員が、観客にシャンペンの小瓶をプレゼントしながらステージ上まで歩いて、指揮者と乾杯。アンコールの「トリッチ・トラッチ・ポルカ」では、チェロのメンバがチェロをくるりと廻すパフォーマンスが見られました。弦楽器を回すのは「のだめカンタービレ」の世界だけじゃなかった! ちなみに「トリッチ・トラッチ」とは「おしゃべり」「井戸端会議」みたいな意味です。

 ソプラノの幸田浩子さんもよかった。写真で見るよりずっとキュート。表情豊かで華があり、世界を魅了するソプラノにうっとり(あとでサインもらっちゃいました)。

 1曲目の「『こうもり』序曲」の中盤、叙情的な旋律が奏でられるところで、ビビっときました。『デビルマン』や『流星人間ゾーン』の間奏のあの音なのです。弦と木管と金管のアンサンブル、ティンパニの使い方など、「たしかに、三沢郷の音にはヨハン・シュトラウスIIの響きがある」と納得しました。

 コンサートのハイライトは第2部の最後から2曲目、「美しき青きドナウ」です。指揮の秋山さんも、この曲は大切に振っているのがわかる。『2001年宇宙の旅』で流れるこの名曲を、コンサートでフルで聴くのははじめてでした。最後の曲はアンコールでよく演奏される「ラデツキー行進曲」。もちろん客席の手拍子つきです。この曲のあとにさらにアンコールがあるのですから、サービス満点というか、愉しみの尽きないコンサートでしたね。


<set list>

第1部

  1. オペレッタ「こうもり」序曲 (ヨハン・シュトラウスII)
  2. オペレッタ「こうもり」より
      “侯爵様、あなたのようなお方は”* (ヨハン・シュトラウスII)
  3. チックタックポルカ (ヨハン・シュトラウスII)
  4. ポルカ「雷鳴と電光」 (ヨハン・シュトラウスII)
  5. オペレッタ「こうもり」より
      “田舎娘の姿で”* (ヨハン・シュトラウスII)
  6. アンネン・ポルカ (ヨハン・シュトラウスII)
  7. 皇帝円舞曲 (ヨハン・シュトラウスII)

第2部

  1. オペレッタ「ジプシー男爵」行進曲 (ヨハン・シュトラウスII)
  2. オペレッタ「ウィーン気質」より
      “ウィーン気質”* (ヨハン・シュトラウスII)
  3. シャンペン・ポルカ (ヨハン・シュトラウスII)
  4. 鍛冶屋のポルカ (ヨゼフ・シュトラウス)
  5. ワルツ「春の声」*  (ヨハン・シュトラウスII)
  6. ポルカ「テープは切られた」 (エドアルト・シュトラウス)
  7. ワルツ「美しく青きドナウ」 (ヨハン・シュトラウスII)
  8. ラデツキー行進曲 (ヨハン・シュトラウスI)

アンコール

  • ポルカ「とんぼ」 (ヨゼフ・シュトラウス)
  • トリッチ・トラッチ・ポルカ (ヨハン・シュトラウスII)

 秋山和慶指揮 東京交響楽団
 ソプラノ:幸田浩子 (*)


カリヨン~幸田浩子 愛と祈りを歌う [CD+DVD]
 2nd ソロ・アルバム。「アヴェ・マリア」各種にオペラのアリア、「アメイジング・グレース」、ヴィラ=ロボスなどを交えた選曲。演奏は新イタリア合奏団。彼女の声でモリコーネが聴きたいなあ。

 : カリヨン

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