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2010年5月19日 (水)

大杉久美子40周年記念CD-BOX 聴きどころその3

 大杉久美子40周年記念CD-BOXのDISC3は「永遠の友だちコレクション」と名付けられ、藤子不二雄作品やファンタジックな作品が集められています。

 『ドラえもん』(1979)は、大杉さんが4作続けて歌ってきた「世界名作劇場」の主題歌が『赤毛のアン』で大和田りつこさんに交代した年にちょうど出会った作品です。結果、名劇主題歌とならぶ代表作になりました。TVシリーズからは8曲が収録されています。作曲はすべて菊池俊輔先生。
 「ドラえもんのうた」の歌いだしの「タタタ タタタ」というリズムは、映画好きの菊池先生がフレッド・アステアのタップにヒントを得て作曲したものだとか。挿入歌にはやさしい曲調の歌が多く、「ドラえもんの夢」や「ドラえもん子守唄」はしっとり胸にしみます。

 『くまの子ジャッキー』は『勇者ライディーン』の小森昭宏の作曲。カントリー調のアレンジが楽しく、鳥の声 のようなSEが聴こえます。中間部の「だけどー じんじーんと」のところがじんとくる! 小森先生はもと医師で、作曲の仕事を始めた頃は医院とかけもちで仕事されていたそうです。

 『ジャングル黒べえ』は『エースをねらえ!』の三沢郷が多すぎさんに最初に書いたアニメソング。この歌の大杉さんはなにかふっきれたようなはじけっぷりで、ほかの歌とのギャップが面白い。「ベッカンコ」はちょっと演歌っぽく歌ったとか。
 しかし、「黒べえ」の頃の大杉さんはまだアニメソング歌手という意識はなく、前年に杉美子の名で歌謡曲も歌っている。三沢郷先生からは録音のとき、「いままでの大杉さんはすべて忘れてください」と言われたそうです。ナイスアドヴァイスというべきか… (笑)。大杉さんの集中力はすごいです。

 そして、DISC3の目玉は初CD化となる「風船少女テンプルちゃん」の挿入歌群。作曲はすべて越部信義先生です。越部さんは『マッハGoGoGo』『みなしごハッチ』『ジムボタン』など歯切れよい曲を書く先生ですが、独特のペーソスがあって、それがたまらない。
 この作品でも越部先生の作風は健在で、今回初CD化なった「風船少女のうた」「ちいさなふたり」「わたしはテンプル」なんて、聴いてるだけできゅんとしちゃいます。こんな名曲が今までCD化されてなかったなんて……。

 『透明ドリちゃん』は大杉さんには珍しい渡辺宙明作品。この時期、ヒーローものではなかなか使わせてもらえなかった女声コーラスをふんだんに取り入れて、メルヘンチックに仕上げてます。宙明女声ポップスのはしりですね。

 『くじらのホセフィーナ』は穂口雄右さんの作曲。いい歌です。穂口さんは、キャンディーズの「年下の男の子」「春一番」「微笑がえし」なんかを書いた方ですが、アニメの仕事は珍しく、この人選を考えた人はすごい。わくわく感満点のオープニングに、別れの哀しさと成長を歌うエンディング、どちらも名曲です。とくにエンディング「さよならサンティー」は、大杉さんがコンサートの最後で必ず歌っていた思い入れのある曲だそうです。

 DISC3の残りは、「名犬ジョリィ」から初CD化の挿入歌2曲と「忍者ハットリくん」のエンディング、そして映画「ドラえもん~のび太と鉄人兵団~」の主題歌「わたしが不思議」。「わたしが不思議」は武田鉄矢の作詞に菊池先生が曲をつけています。

ジェッターマルス オリジナル・サウンドトラック
 最近発売されたので惜しくもBOXからはオミットされましたが、『ジェッターマルス』の主題歌・挿入歌でも越部先生=大杉久美子さんコンビの名曲が聴けます。

 : ジェッターマルス オリジナル・サウンドトラック

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