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2010年5月 3日 (月)

5月1日 上野に響くメカゴジラのテーマ!「奏楽堂の響き3」

 5月1日は、旧東京音楽学校奏楽堂(上野公園内)で開催されたコンサート「吹奏楽による奏楽堂の響き」に足を運びました。

 あまり演奏される機会のない日本の作曲家の作品を取り上げるこのコンサート、2年に1回というゆったりしたペースで開催されています。演奏はリベラ・ウィンドシンフォニー。

 今回の目玉は、舞台初演となる佐藤勝の『ゴジラ対メカゴジラ』の音楽。また、芥川也寸志の『八つ墓村』の音楽や、佐藤勝「日本万国博覧会ファンファーレ」など、映画音楽ファンには聴き逃せないプログラムでした。

 思わぬ拾いものだったのは芥川也寸志作曲の「JALマーチ」。芥川が作曲した「日本航空の歌」のメロディを用いて行進曲にアレンジした曲です。スマートでカッコいい。これはぜひ録音して残してほしい。

 『八つ墓村』からは「メインタイトル」「惨劇・32人殺し」「落武者のテーマ」の3曲。昨年11月にオーケストラ・ニッポニカが演奏した 映画音楽組曲「八つ墓村」のスコアから吹奏楽用に編曲されたもの。なんといっても「惨劇・32人殺し」の鬼気迫るダイナミズムに思わずこぶしを握ってしまいます。

 黛敏郎による映画『東京オリンピック』の音楽も4楽章からなる交響組曲に編曲されて初演されました。これはぜひオーケストラ版も聴きたい力作です。

 そして、佐藤勝『ゴジラ対メカゴジラ』からは、おなじみのメカゴジラのテーマ。もともとブラスバンド編成の曲なので、吹奏楽がよく合う。ただ、原曲ではエレキギターやエレキアコーディオンがドスの効いたスパイスとなっていたのですが、それが省かれたためやや健全な印象になっていたのがちょっと残念。しかし、この曲が独立したコンサートピースとして演奏された意義は大きいです。今後もステージで聴く機会が増えることを祈ります。

 そして、ラストは伊福部昭の「SF交響ファンタジー第3番」。第1番、第2番は比較的聴く機会がありますが、第3番が単独で演奏されるのは珍しいのではないでしょうか。『怪獣総進撃』メインタイトルから始まり、『キングコングの逆襲』『海底軍艦』『キングコング対ゴジラ』『地球防衛軍』の曲がメドレーで続く展開は、音の波がぐいぐいと迫ってくるようで圧倒されました。伊福部昭の緻密なオーケストレーションを吹奏楽でみごとに再現したアレンジと演奏がみごと。

 本当はアンコールに『わんぱく王子の大蛇退治』から「アメノウズメの舞」と黛敏郎『天地創造』から「間奏曲」が予定されていたのですが、時間の都合でなしに。これも、いつかぜひ聴きたいものです。

 日本の作曲家の作品にこだわるこの演奏会。映画音楽で知られる作曲家の作品を積極的に取り上げてくれる貴重なイベントになっています。第4弾以降にも期待しましょう。

<set list>

    第1部 ≪戦前・戦中世代のマーチ集≫

  1. 日本万国博ファンファーレ (1970): 佐藤勝
  2. 海の行進曲 (1935): 菅原明朗
  3. 行進曲「立山」(1958) : 下總皖一
  4. 「英魂を送る」故山本五十六元帥の霊へ捧ぐ(1943) : 深井史郎
  5. モ-ター・ボート行進曲 1971): 古関裕而

    第2部 ≪3人の会の音楽≫

  6. 吹奏楽のための「ぞうさん」(1998): 團伊玖磨
  7. 皇太子殿下御入場ファンファーレ(1970): 團伊玖磨
  8. 行進曲「希望のあしおと」(1998): 團伊玖磨
  9. JALマーチ(1964) : 芥川也寸志
  10. 組曲「八つ墓村」より (1977): 芥川也寸志/松木敏晃 編 ※ 編曲初演
  11. 組曲「東京オリンピック」(新編曲初演)(1964) : 黛敏郎/堀井友徳 編 ※編曲初演

    第3部 ≪新しい世代へと新編曲≫

  12. 吹奏楽のための協奏曲(2010) : 川島素晴 ※委嘱初演
  13. 「フレイム」-吹奏楽とクラリネットのための協奏曲(2010) : 江原大介 ※委嘱初演
    ♪クラリネットソロ : 丹羽綾子
  14. 「ゴジラ対メカゴジラ」より(1974) : 佐藤勝 ※舞台初演
  15. SF交響ファンタジー第3番 : 伊福部昭/福田滋 編 ※編曲初演

 演奏 : リベラ・ウィンド・シンフォニー
 指揮 : 福田 滋
 司会 : 西 耕一(音楽評論)

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コメント

こんなコンサートが開催されていたとは。
過去の同コンサートはCD化されているようなので今回も期待できますね。その際には是非購入したいと思います。
佐藤版「メカゴジラ」と「八つ墓村」大好きなんですよ。

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