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2010年6月19日 (土)

『ゲゲゲの女房』サントラ収録曲紹介

  窪田ミナさんのOfficial Blogで、今週からスタッフのDONさんが『ゲゲゲの女房』の各回で使用された音楽を紹介してくれています。サントラをチェックしながら見ると、いっそう楽しめると思いますので、ぜひご覧ください。
 サントラ発売と連動して本編での使用例を紹介していくのは、ありそうでなかった試みです。プロモーションとしても有効だと思いますよ。

 さて、サントラ特設ページに書いたように、『ゲゲゲの女房』の音楽では、ケルト音楽が重要な要素となっています。
 では、なぜケルト音楽が重要だったのか?

 それは、『ゲゲゲの女房』の世界が「目に見えないものがある」世界だからです。「目に見えないもの」とは妖怪といってもよいし、精霊みたいなものといってもよい。この作品が水木しげるの半生によりそった作品である以上、そこは避けて通れない要素なのです。「妖怪なんかいないよ」では成り立たない。それを象徴しているのが、「すでに死んだ語り手」であるおばばです。

 もちろん、妖怪ドラマではないので、妖怪はいるともいないとも曖昧に描写されていますが、まったくのリアルな現実だけの世界ではないということ。そこが、家族や夫婦を描くドラマであっても、これまでの朝ドラと大きく違っているところです。いわば、重層構造になっている。

 窪田ミナさんの音楽におけるケルトの要素は、その「目に見えないもの」にあたると思うのです。窪田ミナさんは、妖怪や情景の音楽だけでなく、布美枝のテーマをはじめとするさまざまな曲にケルト音楽の要素をちょっとずつ入れている。クラシカルなオーケストラとケルト音楽とが共存しているのが、『ゲゲゲの女房』の音楽です。その音楽の構造は、ちょうど、『ゲゲゲの女房』の世界が目に見える世界と目に見えない世界の多層構造になっていることとシンメトリを描くように呼応しているわけです。

 窪田ミナさんは音楽家の直感で「この世界にはケルト音楽が合う」と思われたそうですが、ドラマが始まる以前にそのアイデアに到達したのはおそるべきセンスというほかない。『ゲゲゲの女房』の音楽が、あたりまえのオーケストラで奏でられる音楽であったら、作品の印象はずいぶん違っていたでしょう。

 だから、『ゲゲゲの女房』の世界は音楽という精霊によって守られているのです。音楽が作品世界の多層性を支え、また、うわべだけのドラマでない深みを与えています。

 『ゲゲゲの女房』サウンドトラックを入手された方は、メロディの美しさやアレンジの緻密さはもちろんのこと、そっと入ってくるケルトの音にも耳をすませてみてください。また違った味わいを感じていただけるのではないかと思います。

ゲゲゲの女房 オリジナル・サウンドトラック

 : ゲゲゲの女房 オリジナル・サウンドトラック

ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX1
 DVDは早くも8月発売! ジャケットに鬼太郎がいますが、東映ビデオからの発売です。

 : ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX1

 では、サントラ収録曲を紹介しましょう。

<『ゲゲゲの女房』オリジナル・サウンドトラック収録曲紹介>

Track.01 布美枝のテーマ
 メインテーマとして書かれた曲。放送第1回もこの曲のストリングス・アレンジからスタートしました。布美枝の見合いシーンですね。その後も、布美枝に寄り添うように、布美枝がらみのシーンによく流れています。
 少女編が終わり、第2週で松下奈緒さんが初登場するときに、「布美枝のテーマ」がかかります。成長した布美枝であることを暗示するうまい音楽演出でした。
 この曲には、ケルト風のメロディラインが忍ばせてあります。

Track.02 勇気と希望
 パーカッションのキラキラした音に迎えられて、弦楽器と管楽器が力強い主題を奏で始める勇気と希望のテーマ。
 第1週の少女編で布美枝が港に住む輝子おばちゃんをたずねて長い道を駆けていくシーンに流れ続けていたのが印象的です。第3週では、布美枝が茂との結婚を決意する場面に使用。第6週で布美枝が茂の原稿を届けに出版社へ向かう場面など、布美枝が意を決してなにかを始めるときの曲としてよく使われています。

Track.03 青海波(せいがいは)
 「青海波」とは、布美枝が嫁入りするときに母親が持たせてくれた着物の柄のこと。「日々の暮らしが静かな海のようにいつまでも続くように」という母の想いがこもっています。
 安来編ではほとんど使われなかったのですが、調布編になってたびたび登場し、松坂慶子演じる貸本屋の主人・美智子のテーマのように使われています。美智子が調布の母の役割であるというダブルミーニングなのでしょうか。木管とピアノ主体に奏でられるこの曲は、サントラ中ベスト5に入れたいくらいいい曲です。

Track.04 はじまりの予感
 窪田ミナさんが“事件系”と呼んでいるタイプの曲。第2週で茂が復員してくる場面、第3週で茂の両親が茂を見合いさせるために東京に出てくる場面、第7週で茂が山海社の社長・深沢とはじめて会う場面など、「何かが始まるぞ」とか「事件だよ!」という雰囲気の場面にしばしば使用されています。
 アバンタイトルに使われることも多く、この曲が終わって主題歌が流れるというパターンが耳になじんでいる方もいるのでは。

Track.05 おばばの昔話
 タイトルとおり、昔話、妖怪話の曲。ピアノが奏でるノスタルジックなメロディに、弦と木管がからみ、大きな広がりを感じさせる曲になっている。おばばが布美枝に昔話をする場面や第4週で茂が布美枝にのんのんばあの話をする場面で聞けます。

Track.06 旅立ちの風
 全編をとおしてよく使われている曲で、タイトルとおり、風のような笛の音でさわやかに始まります。後半は盛り上がってドラマティックな展開になる。
 第1週で倒れたミヤコの枕元で源兵衛が安来節を歌う場面、第2週で亡くなったおばばのために源兵衛が精霊船を流す場面、第3週では婚礼を前にした布美枝が源兵衛に感謝のことばを伝える場面、第4週で茂と布美枝がいよいよ東京へと出発する場面などに使用。まさに旅立ちの曲です。
 また、第8週では旅立つ源兵衛に布美枝が「お金はないけど毎日笑って暮らしているよ」語る場面に、第10週では布美枝の出産場面に使われ、感動を盛り上げています。

Track.07  夢見るモロッコ
 使用回数は少ないが、木管がチャーミングなメロディを歌い継ぐ愛らしい曲。第2週で布美枝がお菓子屋に嫁入りした自分を夢見ている場面で使用されました。

Track.08 強権発動
 怒った源兵衛をイメージした事件系の曲です。第8週で突然やってきた源兵衛が布美枝に家のことを問いただす場面などで使用されました。

Track.09 作戦指令ゲゲゲ
 ユーモラスな事件系の曲。アイリッシュ・ダンス風のメロディとリズム、サウンドで奏でられるケルト風味満点の曲です。第3週の布美枝と茂の見合いシーンや、第4週の浦木の初登場シーンなど、大事だけど思わず笑ってしまうような場面によく使われています。

Track.10 切ない別れ
 弦が奏でる悲哀曲。『ゲゲゲの女房』の音楽の中でも情感のくっきりした曲です。第2週で布美枝が背の高さのせいで縁談が壊れたことを悲しむ場面や、第5週で、布美枝が茂に「いっしょに暮らしているのだからもっと話してほしい」と言う切ない場面で使用されました。

Track.11 光に包まれて
 おばばのテーマです。『NHKドラマ・ガイド ゲゲゲの女房』の窪田ミナ・インタビューの中では「天使のテーマ」と呼ばれている曲。あたたかい中に、懐かしさと大きな包容力を感じさせる曲。「布美枝のテーマ」と同じく、ここにもキラキラしたパーカッションが使われています。島根の自然のイメージなのでしょうか。
 第2週では、布美枝がおばばと最後の会話をする場面から、おばばとの別れの場面にかけて流れています。おばばが亡くなったあとも、第7週で布美枝が茂の漫画を手伝う場面や、第10週で布美枝が母がくれた着物を質に出すよう茂に渡す場面など、二人の愛情が深まっていく場面によく使われています。また、第8週で、布美枝が源兵衛に「うちの人はほんものの漫画家です」と食ってかかる極めつけの名場面にかかったのもこの曲。ピアノ・ソロver.もたびたび使われていますが、残念ながらサントラには未収録。

Track.12 夜雀(よすずめ)
 印象的なタイトルがつけられたこの曲は、ゆれる気持ちを描写する曲。妖怪のテーマ風にも聴こえます。第8週でラブレターを出した太一が失恋する場面、第12週では、こみち書房に「不良図書から子供を守る会」がやってくる場面に使われました。

Track.13 風変わりな漫画家
 変人の漫画家としての茂や、茂におとらず風変りな茂の父・修平、そして浦木など、広く「変わった人のテーマ」として使われています。バスクラリネットの低音の響きとマンドリンの音色が印象的。

Track.14 しげるの魔法
 弦と木管のアンサンブルで奏でられるミドルテンポの曲で、不安と期待の入り混じった感情を描写する曲としてしばしば登場します。第4週でいよいよ茂が見合いにのぞむ場面や第8週で深沢が茂に漫画の出版を請け負う場面などで使用。

Track.15 ノスタルジー
 ピアノと弦のセッションで奏でられる情感曲。べたべたしない情感がじわっと胸にしみます。こういう曲が『ゲゲゲの女房』の空気感を支えていると思います。
 1週間に1度は流れる使用頻度の高い曲で、第2週で倒れたおばばの枕元で源兵衛がおばばの思い出を布美枝に語る場面、第3週で結婚を決めた布美枝が故郷・安来の町を歩いて名残を惜しむシーン、第5週で茂とのすれ違いに悩む布美枝が暁子に電話する場面などに流れていました。

Track.16 イタチの陰謀
 「うさんくさい感じに」というリクエストで書かれた浦木のテーマ曲。窪田ミナさんは作曲して「あ、これはうさんくさい」と笑ってしまったとか。木管のとぼけたメロディとエスニックなパーカッションのリズムが妖しさ満点です。民族楽器の音がふんだんに使われているのも『ゲゲゲの女房』の音楽の特徴のひとつ。

Track.17 夕空
 笛の音がさみしい心境を描写する曲。ケーナっぽい笛はロー・ホイッスルというアイルランドの笛。1コーラス目と2コーラス目で違うメーカーの笛を使い、音色を変えているそうです(演奏者・豊田耕三さんから教えていただきました)。
 第1週、布美枝の姉・ユキエが布美枝に映画『モロッコ』の話をする場面で使用。第2週では布美枝が身長のせいで縁談がことわられたことを知る場面に、調布に移ってからは、漫画に没頭する茂に布美枝が寂しさを覚えるシーンや茂が漫画の売り込みに回る場面などに使われています。この曲も毎週のように使われるおなじみの曲。

Track.18 笑顔の思い出
 第2のメインテーマと呼びたくなるような使用頻度の高い曲です。第2週でおばばが布美枝にかんざしを渡す感動の場面ではピアノver.からオーケストラver.につなげて使用されました。第3週で母ミヤコが布美枝に青海波の着物を贈る場面、第4週で婚礼の最後に源兵衛が安来節を歌う場面など、家族の愛情を表す曲としてよく使われています。
 サントラに収録されたオーケストラver.以外に、ピアノ、チェロ、オーボエなどのアレンジver.が作られており、『NHKドラマ・ガイド ゲゲゲの女房』で「源兵衛のテーマ」と呼ばれているのがこの曲のチェロver.。第3週で源兵衛が布美枝の婚礼に出す酒を選ぶ場面に流れて、父の思いをじんわりと描写していました。また、ピアノver.は布美枝と茂の語らいの場面など、家族の絆をさりげなく伝える曲として使われています。

Track.19 風冴ゆ
 窪田ミナさんのピアノ・ソロ。透明感のある情感曲で、人物のふとした気持ちの動揺や淡い思いを表現する曲として使われています。第3週で復員した茂が家に帰る場面、第12週で、はるこの茂に対する淡い気持ちを意識する場面に使われました。この曲に限らず、本編では窪田ミナさんのピアノ・ソロが要所要所で効果的に流れています。

Track.20 花と自転車
 軽快なリズムに流麗なメロディが重なる爽快な曲で、布美枝が自転車を走らせる光景が目に浮かびます。中盤に笛やマンドリンがにぎやかに奏でる間奏が入り、ケルトの風が吹いたような雰囲気になる。本編では第8週の茂と布美枝が結婚1年を迎えた正月の場面、第10週で布美枝の懐妊の知らせが故郷の家族に伝えられる場面に使われました。これからまだまだ登場の機会がありそうです。

Track.21 ゲーテとお父ちゃんの珈琲
 とぼけた雰囲気の曲。これも茂のテーマとして作られたものでしょうか? マンドリンの音やパーカッションが浮世離れした雰囲気をかもしだしています。

Track.22 きまずい女房
 貧乏生活をイメージさせるペーソスに満ちた情感曲。第12週で浦木が茂に業界新聞の仕事を持ちこむ場面に薄めのヴァージョンが使われました。サントラに収録されたのはマンドリンなどがダビングされたヴァージョン。これもケルトの香りがする曲の1つです。

Track.23 木の葉と小判
 貧乏のテーマとして書かれた曲。特設サイトの窪田ミナ・インタビューでも語られていますが、貧乏をシリアスに受け止めるのではなく、ちょっと楽しんでいるような雰囲気の曲に仕上げられています。この曲に使われているのは、アイリッシュ・フルートというケルト楽器。第8週で、突然やってきた源兵衛を心配する布美枝に、茂が「いつまでも体裁をとりつくろっているわけにはいかん」という場面に流れていました。

Track.24 ラバウル
 茂の戦争体験のテーマ。この曲にもケルトの笛の音が入っています。使用回数は少ないですが、茂がどうしていまのような飄々とした茂になったのかを表す大事な曲。さびしげな笛の音が戦場の悲惨な情景を描写しています。ケルト楽器を使うことで、ちょっと神話的な香りがする曲に仕上げているのが見事。
 第6週で茂が左腕を失った体験を布美枝に語る場面に使用。また、第9週では、茂が三海社の消滅を知り、愕然とするシーンで使用されました。

Track.25 茂のテーマ
 素顔の茂を描いた曲です。弦のおだやかな導入からファゴットが主題を奏で始めます。風変わりな漫画家としての茂はほかの曲で描写されているので、ここではやさしい面が表現されています。
 第5週で茂が布美枝に自転車をプレゼントする感動の場面にたっぷりと流れていました。第11週では、子どもに藍子と命名した茂が目玉おやじの絵を描く場面に使われています。この曲のピアノver.もよく使われていて、布美枝との語らいの場面などで効果を上げています。

Track.26 ハンチングと口笛
 浦木がはるこに恋をして浮かれている場面にかかる曲です。イメージは「うさんくさい人が浮かれている曲」。こういう曲は口笛とギターだけでもいけるのですが、マンドリンとパーカッションが入って、窪田ミナらしい凝ったアレンジになっている。

Track.27 貸本漫画家事件簿
 ドタバタをイメージさせるユーモラスな事件曲。タイトルとおり、貸本出版をめぐるトラブルの場面によく使われるほか、浦木がらみの場面でも使われています。マンドリンにフィドル風のヴァイオリン、笛と、この曲もケルト風のセッション。

Track.29 貧乏神
 第10週から登場する貧乏神のテーマ。妖怪の曲と貧乏の曲の合体技です。第10週では富田書房の社長が原稿料の支払いを待ってくれと茂に泣きつく場面、あまりの所得の少なさに税務署が調査にやってくる場面に使われていました。

Track.30 高まる鼓動
 サスペンスを盛り上げる事件系の曲。第7週で浦木が立ち上げた「少年戦記の会」の調査に刑事たちが村井家をおとずれる場面、第9週で深沢が茂の目の前で倒れる場面、第12週で布美枝が高熱で倒れてしまう場面などで使われています。

Track.30 静かな決意
 第2回録音で追加された曲。木管と弦の導入からピアノがそっと入ってくる展開が絶妙で、後半は静かに盛り上がり、胸に秘めた想いを描写しています。第9週で布美枝が働きに出ることを考え始める場面、第11週で戌井が茂の『悪魔くん』を絶賛し「この作品に賭ける」と決意を語る場面に使われました。

Track.31 コウノトリのしらせ
 次の「クリスマスの授かりもの」とともに布美枝の出産にからむ曲。ヴァイオリンとピアノがはずむケルト風の曲です。第10週で、こみち書房に集まる人々が口ぐちに布美枝に妊婦の心得をアドヴァイスする場面に使われています。

Track.32 クリスマスの授かりもの
 ギターとピアノ、フルートが奏でるおだやかでやさしい曲。第11週の冒頭で、生まれたばかりの赤ん坊と布美枝を迎えて茂がかいがいしく働いている場面に使用されました。

Track.33 精霊のくに
 おばばのテーマのヴォーカリーズ版。宮良牧子さんの声から、あたたかい思いとともに、おばばが語る「目に見えない世界」のイメージも伝わってきます。味わい深い曲です。

Track.34 雨打際(あまうちぎわ)
 ピアノ・ソロによる心情曲。雨だれ風のピアノのタッチがちょっと不安な気持ちを伝えます。第10週で、布美枝が妊娠したことを茂に言いだしかねている場面や、第12週でこみち書房に「不良図書から子どもを守る会」がやってくる場面に使われました。

Track.35 明日への息吹
 苦しい生活の中にも希望を見出すイメージの曲。弦楽器とピアノのセッションで、ヴァイオリンがたっぷり歌う導入から、後半は力強いピアノのリズムで情感が高まります。

Track.36 信念を貫くペン
 茂の漫画にかける思いを表す曲。静かな弦合奏で始まり、ハープのグリッサンドから曲調が変わります。中盤からは木管、ピアノが参加して感動的に盛り上がっていく。
 第9週で茂が三海社は消滅したが新しい仕事をもらってきたと布美枝に語る場面、同じく第9週で、茂が変名で少女漫画を描いていたことを布美枝が知る場面に流れました。

Track.37 あやしい森
 ガムランにシンセなどが重なり、ふしぎな雰囲気を表現する妖怪の曲。第5週で布美枝が茂の描く怪奇漫画の絵を見てとまどう場面などに使用されています。
 妖怪系の曲は、水木しげるの妖怪画などを見ながらイメージをふくらませたそうです。ケルト楽器やインドネシアのガムランなど東西の民族楽器をふんだんに使った音楽は、これまでの水木しげる原作作品にありそうでなかったアプローチです。

Track.38 ご縁の糸
 茂と布美枝の夫婦愛を歌った曲。ピアノ・ソロにストリングスとクラリネットがそっと重なり、ゆっくりと盛り上がっていきます。第11週で、茂がふすまに描いたひな人形を見ながら、布美枝たちがひなまつりの祝いをする場面に流れてました。

Track.39 二人の絆
 茂と布美枝の絆を描写したあたたかい曲。じんわりと胸にしみるメロディが木管~ピアノ~弦と歌いつがれ、スケール豊かなアンサンブルへと展開していきます。第10週で、布美枝を迎えに来た茂が布美枝を映画に誘い、「子どものことはなんとかなる」と語る場面から、帰宅した二人が赤飯を食べる場面まで、たっぷりと使われています。サントラのラストを飾るにふさわしい、幸福感にあふれた曲です。

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