Soundtrack Pub

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2012年7月

2012年7月24日 (火)

渡辺宙明トークライブ Part3 終了しました!

 7月15日に開催した「渡辺宙明トークライブ Part3 ~Playback 1972~」終了しました。
 たくさんのご来場、ありがとうございました!

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 今回のトークライブでは渡辺宙明先生にミニモーグの操作を実演していただきました。
 先生の倉庫からお借りした、当時実際に録音に使われたミニモーグです。ギルの笛もキカイダーの変身音もこのミニモーグから生まれました。
 写真はリハーサル時の1枚。

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 今回のアプローチ「Playback 1972」を受け、Soundtrack Pubでは、放送局やジャンルを越えて、ある1年間の映像音楽を総括・検証する「Playback xxxx」シリーズをスタートします。
 初回は8月11日開催の【Mission#22】Playback 1972!
 『人造人間キカイダー』『マジンガーZ』が登場した年に、TV・映画界でどんな変化が起こっていたかを検証します。お楽しみに!

↓「渡辺宙明トークライブ Part3」告知文(記録として残しています)

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2012年7月 3日 (火)

夏の叙事詩「この空の花―長岡花火物語」

 大林宣彦監督の最新作『この空の花―長岡花火物語』が各地の劇場で公開中です。

 舞台は信州・長岡、夏の夜を彩る花火大会が題材、そして監督は『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』の大林宣彦、と聞くと、リリカルで後味さわやかな映画を期待してしまいます。が、そんな期待を抱いて映画を観始めるととまどうことになる。現在と過去、戦争の記憶と東日本大震災の記憶、生者と死者、さまざまな要素が渾然となって、ひとつに収斂していくというより、壁画のように並置された映像叙事詩としてつづられていきます。

 この映画の題材となった長岡の花火大会(長岡まつり花火大会)。実は私もここ数年、毎年足を運んでいるイベントです。信濃川上空に繰り広げられる花火の競演は、日本一といってもおかしくない壮大な大絵巻となります。
 この花火大会、もともとは第二次大戦の長岡大空襲の犠牲者慰霊と復興の想いをこめて始まったものでした。映画『この空の花―長岡花火物語』はそうした経緯にインスパイアされた作られた作品なのでした。

 音楽は、テーマ曲を久石譲が作曲、アレンジと劇中音楽を山下康介が手がけました。山下さんはもともと大林映画に縁が深い作家で、1996年から大林映画に参加。名アレンジャーとして音楽面を支えてきました。今回も、クレジットは「映画音楽」との表記ですが、シーンに合わせた緻密なアレンジと音楽演出は山下さんの手腕です。その点、もっと大きく評価されてしかるべきだなと思いました。

 サウンドトラック盤はインディーズ・レーベル(PSC)からの発売。一般のショップでは販売されていません。私は劇場で買いました。そういえば、山下さんが音楽を担当した映画『理由』(宮部みゆき原作)のサウンドトラック盤も一般発売のないインディーズでのリリースでした。これもサントラ冬の時代のあらわれでしょうか。もったいないなぁ。
 サントラ盤には山下さんのスコアに加え、伊勢正三が歌う主題歌「それは遠い夏」、劇中でパスカルズが演奏する曲「花火」も収録。ブックレットには學草太郎による楽曲解説も掲載され、サントラ盤としては申し分ない出来。それだけに、広く手にとってもらいたい。劇場に行かれた方はぜひサントラ盤もお買い求めください。

 上映劇場情報は、映画公式サイトで(サントラの通信販売もしています)。

映画「この空の花―長岡花火物語」公式サイト

 Konosoranohana

2012年7月 2日 (月)

感涙! 坂田晃一作品集!

 『坂田晃一 テレビドラマ・テーマトラックス』が6月27日にソニー・ミュージックより発売されました。CDとしては初の坂田晃一作品集です。

 坂田先生は私の大好きな作曲家のひとりです。昨年、アニメ映画『コクリコ坂から』の主題歌に坂田先生の名曲のひとつ「さよならの夏」が採用されたという報を聞き、「坂田晃一再評価のきっかけになれば」と願っていたのが実現しました。Soundtrack Pubでも折に触れて坂田晃一作品を紹介してきましたので、ファンとして、ほんとうにうれしい。

 坂田晃一は、日本テレビグランド劇場や読売テレビのドラマの数々で音楽を担当。美しく切ないメロディでドラマの雰囲気を盛り上げました。「さよならをするために」(『3丁目4番地』)、「もしもピアノが弾けたなら」(『池中玄太80キロ』)など、ヒットした曲は誰もが耳にしたことがあるでしょう。
 NHKでは連続テレビ小説『雲のじゅうたん』『おしん』、大河ドラマ『おんな太閤記』、時代劇『日本巌窟王』『立花登・青春手控え』『茂七の事件簿 ふしぎ草紙』などを担当。『雲のじゅうたん』は音楽も含め、大好きな作品です。
 そして、アニメの代表作が『母をたずねて三千里』『ふしぎな島のフローネ』『南の虹のルーシー』といった名作アニメ。私が坂田晃一の名をはじめて意識したのが『母をたずねて三千里』でした。縁あって、のちにコロムビアで2枚組のサントラを構成・解説を担当することができ、はりきってとりくんだものです。思い出に残る仕事となりました。

 SoundtrackPubでも紹介したことがありますが、70年代にアナログレコードで坂田先生のドラマ主題歌を集めた『冬と夏の物語 坂田晃一の世界』というLPが発売されています。また、『いんてぃめっと ダ・カーポ/グランド劇場を歌う』というLPもありました。70年代の坂田メロディの人気をうかがわせる商品です。
 今回の『坂田晃一 テレビドラマ・テーマトラックス』は21世紀版『冬と夏の物語』とでも呼べる企画で、文字通り代表作が網羅されています。聴いているだけで、もう涙・涙。「こんな美しい曲を書く作家がほかにいるだろうか」と感涙必至です。

 ボーナス・トラックにはドラマ主題歌以外から3曲を収録。これもなかなか貴重。ブックレットにはインタビューも掲載され、坂田晃一入門としてはこれ以上ない1枚となっています。
 「最近美しいメロディを聴いてないな」という方、テレビドラマ主題歌の豊穣な世界に触れてみたいという方、ぜひ、手にとってみてください。

 できれば、今回未収録になった曲を集めたPart2も実現してほしい。『坂田晃一 NHKテーマトラックス』や『坂田晃一 アニメ・テーマトラックス』も。これは自分が作りたいです!

坂田晃一 テレビドラマ・テーマトラックス

 : アルバム・ジャケット

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