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2012年7月 3日 (火)

夏の叙事詩「この空の花―長岡花火物語」

 大林宣彦監督の最新作『この空の花―長岡花火物語』が各地の劇場で公開中です。

 舞台は信州・長岡、夏の夜を彩る花火大会が題材、そして監督は『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』の大林宣彦、と聞くと、リリカルで後味さわやかな映画を期待してしまいます。が、そんな期待を抱いて映画を観始めるととまどうことになる。現在と過去、戦争の記憶と東日本大震災の記憶、生者と死者、さまざまな要素が渾然となって、ひとつに収斂していくというより、壁画のように並置された映像叙事詩としてつづられていきます。

 この映画の題材となった長岡の花火大会(長岡まつり花火大会)。実は私もここ数年、毎年足を運んでいるイベントです。信濃川上空に繰り広げられる花火の競演は、日本一といってもおかしくない壮大な大絵巻となります。
 この花火大会、もともとは第二次大戦の長岡大空襲の犠牲者慰霊と復興の想いをこめて始まったものでした。映画『この空の花―長岡花火物語』はそうした経緯にインスパイアされた作られた作品なのでした。

 音楽は、テーマ曲を久石譲が作曲、アレンジと劇中音楽を山下康介が手がけました。山下さんはもともと大林映画に縁が深い作家で、1996年から大林映画に参加。名アレンジャーとして音楽面を支えてきました。今回も、クレジットは「映画音楽」との表記ですが、シーンに合わせた緻密なアレンジと音楽演出は山下さんの手腕です。その点、もっと大きく評価されてしかるべきだなと思いました。

 サウンドトラック盤はインディーズ・レーベル(PSC)からの発売。一般のショップでは販売されていません。私は劇場で買いました。そういえば、山下さんが音楽を担当した映画『理由』(宮部みゆき原作)のサウンドトラック盤も一般発売のないインディーズでのリリースでした。これもサントラ冬の時代のあらわれでしょうか。もったいないなぁ。
 サントラ盤には山下さんのスコアに加え、伊勢正三が歌う主題歌「それは遠い夏」、劇中でパスカルズが演奏する曲「花火」も収録。ブックレットには學草太郎による楽曲解説も掲載され、サントラ盤としては申し分ない出来。それだけに、広く手にとってもらいたい。劇場に行かれた方はぜひサントラ盤もお買い求めください。

 上映劇場情報は、映画公式サイトで(サントラの通信販売もしています)。

映画「この空の花―長岡花火物語」公式サイト

 Konosoranohana

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