Soundtrack Pub

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2012年10月

2012年10月29日 (月)

<Soundtrack Pub>レーベル始動!

 <Soundtrack Pub>レーベルは蒲田で10年来続けてきたサントラDJイベント「Soundtrack Pub」の名を冠した映像音楽専門レーベルです。メーカーでは実現しづらいサウンドトラック盤を自主制作で作っていこうという趣旨で発足しました。

 サントラファンの交流の場として愛されてきた「Soundtrack Pub」の名前を付けることで「ファンの想いで実現したレーベル」という意味合いを込めました。また、「Pub」は「Public Space(広場)」「Publish(出版)」に通じることから、サウンドトラック文化を広く普及させたいという願いを込めて名付けました。

 第1弾「小川寛興 TV・映画作品集」が11月7日に発売予定です。

 「小川寛興 TV・映画作品集」は、『月光仮面』『仮面の忍者赤影』『おはなはん』『遠山の金さん捕物帳』『細うで繁盛記』など数々のヒット作を手がけてきた日本の「テレビドラマ音楽の父」=作曲家・小川寛興の作品集です。CD2枚にTV・映画主題歌・テーマ曲全49曲を収録。初CD化音源を多数収録しました!
 ブックレットは全56ページ。小川寛興先生の最新インタビュー、作品紹介、楽曲解説、主要作品リストを掲載。
 販売は当面、Amazonでの通販とイベント会場のみの予定です(まだAmazonには登録されていません)。

 購入できるようになったら、あらためてお知らせします。新レーベルと「小川寛興 TV・映画作品集」をよろしくお願いします!

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↓収録曲リスト

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「サウンドトラックのあけぼの」終了しました!

 10月28日開催、Soundtrack Pub Special!「サウンドトラックのあけぼの」終了しました。
 ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。

 古巣の蒲田を離れ、阿佐ヶ谷ロフトで初の開催となったSoundtrack Pub。常連の方から初参加の方まで、幅広いお客さんに来ていただきました。

 第1部「My Favorite サウンドトラック」では、腹巻猫、早川 優、不破了三の3人がそれぞれのお気に入りのサウンドトラックを紹介。セレクトについてはまったく事前の打ち合わせなしのぶっつけ本番でした。みごとに三者三様の内容になったのが面白かったです。私は自身の劇伴研究の原点ともいえる「海のトリトン」のアナログ盤3枚(コロムビアのドラマ盤、蛙プロダクションの自主制作白ジャケ盤、コロムビアの「テーマ音楽集」)を紹介しました。

 第2部は「新プロジェクト発表」と「小川寛興の世界」。ついに正式発表となった新プロジェクト<Soundtrack Pub>レーベルとその第1弾「小川寛興 TV・映画作品集」の内容を中心に紹介しました。これについては、記事を別にしてあらためて書くことにします。

 お客さんとの距離が近くアットホームな雰囲気の蒲田studio80(オッタンタ)とトークライブ向けに設備が充実した阿佐ヶ谷ロフト。どちらも会場としてそれぞれに魅力があります。これからも両会場のよさを生かしたサントラ・イベントを続けていきたいと思います。

 次回Soundtrack Pubはふたたび蒲田の会場に戻り、12月15日開催と決まりました。よろしくお願いします!

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↓告知文(記録のために残しています)

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2012年10月26日 (金)

「バクモン」に思う「サントラ・センター」の必要性

 10月24日放送のNHK総合『探検バクモン』で日本近代美術館フィルムセンターが取り上げられました。
 フィルムセンターは映画資料の収集・保存・復元を行っている機関で、貴重な映画フィルムやネガが多数保存されています。その保管庫に潜入する!というのが今回の『探検バクモン』。映画好きには興味深い内容です。前後編となっており、次回10月31日の放送が後編。前編の再放送が10月30日(29日深夜)午前1:45~ありますので、見逃した方もぜひチェックしてみてください。

 観ていて思ったのは、「映像音楽にもこういう保管センターがほしい」ということでした。映画音楽やテレビ番組の音楽のテープの保管は、制作会社や放送局まかせになっています。しかし、映像ならまだしも、ダビングが終了した音楽テープはいわば役目を終えた存在。保管がいいかげんで所在がわからなくなったり、廃棄されたりすることが少なくないのです。
 つい先日も、物故された音響監督が保管していた貴重な音楽テープが大量に処分された話を聞きました。日本人なら誰もが知っている有名な作品のテープも含まれており、そのいくつかはおそらく永久に失われてしまったのでした。残念とか哀しいとかを通り越して、行き場のない怒りすら覚えます。
 「保管場所のない映像音楽を預かります」。そんなところがあれば救えたものが少なくないのではないか。サウンドトラックのフィルムセンターにあたる「サウンドトラック・センター」のような機関があれば……。

 もちろん実現にはさまざまな課題があります。保存場所、権利関係、資金……。今できることは、せめて、音楽ソフトの形で残すこと。それも、なるべくよい音質で。磁気テープも劣化が進んでいます。何度も商品になる人気作品はまだいい。一度も商品化されていないすばらしい作品がまだまだ残っている。それを後世に残すためになにができるか……。

 10月28日の阿佐ヶ谷ロフトのイベント<Soundtrack Pub Special!「サウンドトラックのあけぼの」>では、その回答の一つとなる試みを発表する予定です。お時間ある方、ぜひおいでください。

2012年10月24日 (水)

宮川彬良のヤマトークナイト!

 10月23日に新宿ピカデリーで開催された『宇宙戦艦ヤマト2199』のトークイベント「たっぷりヤマトークナイト」を観覧しました。劇場で『宇宙戦艦ヤマト2199 第三章』最終回上映後に設定されたトークイベントで、出演は出渕 裕監督と音楽の宮川彬良さん。

 宮川 泰先生の息子である彬良さんがどのように『宇宙戦艦ヤマト』とかかわってきたか。これまでも彬良さんのトークなどで断片的に聴く機会がありましたが、今回、彬良さん自身が「年表」を用意してきて、整理された形で知ることができました。

 初体験は1974年の初回放送時。その頃、泰先生はほとんど仕事場に泊まり込みで、彬良さんは父親がどんな仕事をしているのかよく知らなかったそうです。妹が『アルプスの少女ハイジ』を観ていたため、彬良さんは家を空けていた泰先生の部屋のテレビで『宇宙戦艦ヤマト』第1回を鑑賞。それがファーストコンタクトだったとのこと。
 すぐに一視聴者として『ヤマト』ファンになった彬良さん。同じ『ヤマト』好きの友人に「家に何かない?」と言われ、宮川 泰先生が保管していた台本と企画書をあげてしまったそうですよ! なんという…。その友人が捨ててないことを祈るばかりです。

 次は『さらば宇宙戦艦ヤマト』のときの、「白色彗星のテーマ」のパイプオルガン演奏での参加。彬良さん、高校2年生! ピアノとは異なるパイプオルガンの演奏に手こずったこととプレッシャーのため、演奏はさんざんで、20テイク以上を重ね、ようやく泰先生にOKを出してもらったものの、すっかり気落ちして車に乗り込んだというエピソード。

 そして、今回初めて聞いたのが、『ヤマトよ永遠に』のために彬良さんが作曲をしていたこと。「猫の手も借りたかった」泰先生に「1曲書いてみるか?」と言われて書いたそうです。作曲時、彬良さん19歳! 彬良さん持参のカセットテープ音源で聴かせてもらいました。この曲は『永遠に』では没になりましたが、のちに『宇宙戦艦ヤマト 復活編』で使用されます(『復活編』サウンドトラックに「反撃」のタイトルで収録)。

 次が『宇宙戦艦ヤマトIII』のための音楽。これもカセットテープ音源で会場に披露されました。1曲は「M-1 戦闘」と題された曲。これも没になったと彬良さんは思い込んでいたそうですが、実は『ヤマトIII』劇中で使用され、「バーナード星の戦闘」のタイトルでのちにCD(「宇宙戦艦ヤマトIII BGMコレクション」)に収録されます。

 同じく『宇宙戦艦ヤマトIII』のために書いたもう1曲が「第18機甲師団」。これは『ヤマトIII』放送当時に発売された「交響組曲 宇宙戦艦ヤマトIII」に収録されました。これが彬良さんの初めて名前が出た仕事になったとのこと(ライナーノーツの対談で宮川 泰が「息子の晶が書いたんだ」と明かしている)。この頃、彬良さん藝大受験の浪人中…。

 そして、1982年発売のアルバム「宇宙戦艦ヤマト ファイナルへ向けての序曲」に「大ディンギル帝国星」を提供。会場では曲を流しながら彬良さんが曲の構成について解説を加えるというオーディオ・コメンタリーのような趣向で楽しめました。この頃の彬良さんはもう藝大で作曲を学んでいる時期で、「リラックスして書けた」そうです。

 10代の息子に仕事で使うオーケストラ曲を書かせる泰先生もすごいですが、それに応えた彬良さんもすごいものです。没になったと思っていたら、ちゃんと作品で使われているわけですから。しかも、10代で書いたスコアが羽田健太郎はじめ当時の一流プレイヤーの手で演奏されて、その音源が残っているなんて、作家としてなんと幸せなスタートでしょう。

 トークショーでは、彬良さんが『宇宙戦艦ヤマト2199』のために書いた曲の話も登場。特定エピソードのために書いた曲もあるそうで、今回上映された第9話でも効果的な音楽演出が観られました。サントラ第1弾は11月7日発売。今から楽しみです。

 最後に、会場からのリクエストに応えて彬良さんがキーボードで『ヤマト2199』のBGMを演奏するというイベントならではのプレゼント。ここで会場から「Mナンバー」でリクエストを募ったのが面白い。旧作ならともかく、『ヤマト2199』のMナンバーなんてファンはまだ誰も知らないわけですから、なにが出るか演奏するまでわからないという、実にスリリングなパフォーマンスになりました。

 「たっぷりヤマトークナイト」は1時間弱で終了。イベントのようすはBDに特典映像として収録されるのではないかと予想しています。充実していましたが盛りだくさんの内容で時間が足りませんでしたね。実は去年から阿佐ヶ谷でやっているサントラ・トークライブでも宮川彬良さんによるトークライブをやりたいんですが、彬良さんのスケジュールを押さえるのが至難で。うまくタイミングはかれたらと思います。

 11月10日にはコンサート「ヤマト音楽団 大式典2012」も開催されます。サントラファン、ヤマトファンはこちらにもぜひ足を運んでみてください。

宇宙戦艦ヤマト2199 オリジナルサウンドトラック Vol.1
 11月7日発売!(画像は発表されたら差し替えます)

 : アルバム・ジャケット

↓こちらも好評発売中! 待望の復刻!!

不滅の宇宙戦艦ヤマト ニュー・ディスコ・アレンジ

 : アルバム・ジャケット

2012年10月23日 (火)

サウンドトラックのあけぼの

 10月28日(日)開催の阿佐ヶ谷ロフト・イベント:Soundtrack Pub Special!「サウンドトラックのあけぼの」の詳細が決まりました。

第1部 <My Favorite サウンドトラック>
 サントラ構成者が選ぶとっておきの、こだわりの、…の1枚(?)
 腹巻猫、早川優、不破了三の3人がそれぞれ選んだサントラ盤をトークとともに紹介します。

第2部 <小川寛興の世界>
 テレビ放送開始と同時にテレビ音楽を手がけてきた日本の「テレビドラマ音楽の父」小川寛興。その仕事を貴重な音源とともに振り返ります。
 そして、新プロジェクト<Soundtrack Pub>レーベルの発表! サウンドトラック出版の新しい試みがスタートします。詳細は当日!

 タイトルの「あけぼの」には、「黎明期のサウンドトラックの魅力を語る」というイベント内容と、「これをサウンドトラック
出版の新しい幕開けにしたいという願い、2つの意味をこめています。お楽しみに!

Soundtrack Pub Special! 「サウンドトラックのあけぼの」

■日時:2012年10月28日(日)
   18:00 Open / 19:00 Start ~ 22:30 Close(予定)

■出演:腹巻猫、早川優、不破了三

■会場:阿佐ヶ谷LoftA
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/
  ※中央線 阿佐ヶ谷駅南口から徒歩2分

■チャージ:前売¥2,000 / 当日¥2,300 (ともに飲食代別)
 前売はローソンチケットで発売中!
 【Lコード:39467】
 ローソンのLoppi端末、ローチケ.comで購入できます。

★イベント詳細⇒http://www.facebook.com/events/159631584175893/

2012年10月19日 (金)

大阪市音楽団第104回定期公演

 前記事で「大阪市営楽団」と書いてしまったんですが、「大阪市音楽団」のまちがいでした。訂正します(記事も)。

 その「宮川彬良と大阪市音楽団」コンサートでもらったチラシを見ていて気になったのが、11月7日に開催される大阪市音楽団第104回定期公演。
 プログラムが、以下のようになっています。

第1部
 NIpponia Nippon(朱鷺)
 日本の色彩

 1. 秘儀 I -管楽合奏のための(西村 朗)
 2. 吹奏楽のための「俗祭」(和田 薫)
 3. 三つのジャポニスム(真島 俊夫)

第2部
 Paradisaeidae(極楽鳥)
 夢や希望を持つ力

 4. 吹奏楽のための「クロス・バイ マーチ」(三善 晃)
 5. ブルー・ファンタジア(山下 康介)
 6. 交響組曲「機動戦士Z ガンダム」(三枝 成彰 作曲/長生 淳 編曲)
  I. Zガンダムのテーマ II. 戦争と平和 III. 恋人たち

と、映像音楽でも知られる作曲家の作品が並んでいる。

 ことに「Zガンダム」は気になりますね。ぜひ聴きにいきたいところですが、会場は大阪市の<ザ・シンフォニーホール>。ちょっと今回は無理かも。

 関西近辺のサントラファンの方はぜひ足を運んでみてください。

大阪市音楽団 第104回定期演奏会」のお知らせ

2012年10月18日 (木)

東京芸術劇場で聴く宮川ヤマト

 10月16日、東京芸術劇場コンサートホールで開催された「宮川彬良と大阪市音楽団」に足を運びました。

 宮川彬良さんがピアノと指揮で大阪市音楽団と共演するコンサート。演目には『「宇宙戦艦ヤマト」宮川音楽の勉強会』というプログラムが含まれており、このコンサートの目玉のひとつでした。
 彬良さんの言葉で思い出したのですが、東京芸術劇場は宮川 泰先生が亡くなった直後に、彬良さんの指揮による『宇宙戦艦ヤマト』のコンサートが開催された場所なのですよ。宮川先生の葬儀のようすと共に、そのことを思い出しました。告別式とコンサートが前後していて、奇しくも宮川先生追悼コンサートのような趣だったのを覚えています。

 そんな思い出のホールでのコンサート。といっても、東京芸術劇場が大改装されて当時のようすとは少し違っています。実は久しぶりに足を運んだのでリニューアルされていたことを知らなくて(9月にリニューアルオープンしたばかり)、ロビーやエスカレーターやホールのようすが変わったことに驚きました。昔はちょっととんがった現代建築みたいな趣でしたが、落ち着いた、とてもいい感じに改装されています。

 さて、『「宇宙戦艦ヤマト」宮川音楽の勉強会』、彬良さんが『宇宙戦艦ヤマト2199』の音楽を担当中ということもあり、オリジナル版『宇宙戦艦ヤマト』のスコアとサウンドの研究にもとずく興味深い内容でした。
 「ヤマトは意外とロックである」のコーナーで、ロックテイストあふれる「探索艇」と、実はリズム隊がロックっぽい伴奏をしている「無限に広がる大宇宙」を演奏。
 「ふりそそぐプロデューサーの無理難題」のコーナーでは、「艦隊集結」「美しい大海をわたる」「ワープ」がいかに工夫のもとに書かれたかを演奏しながら解説。「ベン・ハー」や「虹のかなたに」との類似はファンの間ではよく知られたことですが、コンサートホールでその種明かしをしてしまうのが、息子だからこそ許される、という感じです。たしか、BGMのマスターテープには宮川泰先生の声で「次はベン・ハー・ヤマト」とか言ってる声がちゃんと入っているんですよ。だから別に秘密にすることでもなかったんでしょう。ヤマトファンにも、そうでないお客さんにも興味深く聴けるプログラムだったと思います。

 そんな裏話は別にしても、『宇宙戦艦ヤマト』の交響組曲版ではないオリジナルBGMの演奏が聴けるというのが、やはり楽しいわけです。編成はストリングスが入らない吹奏楽団ですが、実にうまくアレンジしてました。オリジナルよりややテンポが遅いんですが、弦楽器と違って「息継ぎ」が必要な管楽器は、そこはしかたがない。むしろ楽曲の細部がよくわかって味わいがあります。
 大阪市音楽団という歴史ある楽団のアンサンブルの実力、また、一人一人がソロでもアピールできる個性の強さが印象的でした。大阪だからこそなのかもしれませんが、「お客さんを楽しませよう」という強い意志が感じられます。客席もそんな大阪市音楽団を自然と応援したくなる。だからこそ、楽団員のパフォーマンスつき「ゲバゲバ90分」がキワモノでなく、エンターテインメントとして感動的に聴けるわけです。オーケストラと客席との心のつながり、一体感が生まれるのです。

 第2部は彬良さん作曲によるバレエ音楽「欲望という名の電車」。1時間におよぶ力演でした。
 アンコールの「マツケンサンバII」「ファイブ・サックス・コンチェルト(見上げてごらん夜の星を」までたっぷり楽しませて、笑顔で手を振りながらステージを去る楽団員の姿に拍手が鳴りやみませんでした。楽団員が全員はけるまで拍手が続くコンサートというのも珍しい。いろいろと厳しい状況の大阪市音楽団ですが、がんばってほしいと思います。

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