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2012年10月24日 (水)

宮川彬良のヤマトークナイト!

 10月23日に新宿ピカデリーで開催された『宇宙戦艦ヤマト2199』のトークイベント「たっぷりヤマトークナイト」を観覧しました。劇場で『宇宙戦艦ヤマト2199 第三章』最終回上映後に設定されたトークイベントで、出演は出渕 裕監督と音楽の宮川彬良さん。

 宮川 泰先生の息子である彬良さんがどのように『宇宙戦艦ヤマト』とかかわってきたか。これまでも彬良さんのトークなどで断片的に聴く機会がありましたが、今回、彬良さん自身が「年表」を用意してきて、整理された形で知ることができました。

 初体験は1974年の初回放送時。その頃、泰先生はほとんど仕事場に泊まり込みで、彬良さんは父親がどんな仕事をしているのかよく知らなかったそうです。妹が『アルプスの少女ハイジ』を観ていたため、彬良さんは家を空けていた泰先生の部屋のテレビで『宇宙戦艦ヤマト』第1回を鑑賞。それがファーストコンタクトだったとのこと。
 すぐに一視聴者として『ヤマト』ファンになった彬良さん。同じ『ヤマト』好きの友人に「家に何かない?」と言われ、宮川 泰先生が保管していた台本と企画書をあげてしまったそうですよ! なんという…。その友人が捨ててないことを祈るばかりです。

 次は『さらば宇宙戦艦ヤマト』のときの、「白色彗星のテーマ」のパイプオルガン演奏での参加。彬良さん、高校2年生! ピアノとは異なるパイプオルガンの演奏に手こずったこととプレッシャーのため、演奏はさんざんで、20テイク以上を重ね、ようやく泰先生にOKを出してもらったものの、すっかり気落ちして車に乗り込んだというエピソード。

 そして、今回初めて聞いたのが、『ヤマトよ永遠に』のために彬良さんが作曲をしていたこと。「猫の手も借りたかった」泰先生に「1曲書いてみるか?」と言われて書いたそうです。作曲時、彬良さん19歳! 彬良さん持参のカセットテープ音源で聴かせてもらいました。この曲は『永遠に』では没になりましたが、のちに『宇宙戦艦ヤマト 復活編』で使用されます(『復活編』サウンドトラックに「反撃」のタイトルで収録)。

 次が『宇宙戦艦ヤマトIII』のための音楽。これもカセットテープ音源で会場に披露されました。1曲は「M-1 戦闘」と題された曲。これも没になったと彬良さんは思い込んでいたそうですが、実は『ヤマトIII』劇中で使用され、「バーナード星の戦闘」のタイトルでのちにCD(「宇宙戦艦ヤマトIII BGMコレクション」)に収録されます。

 同じく『宇宙戦艦ヤマトIII』のために書いたもう1曲が「第18機甲師団」。これは『ヤマトIII』放送当時に発売された「交響組曲 宇宙戦艦ヤマトIII」に収録されました。これが彬良さんの初めて名前が出た仕事になったとのこと(ライナーノーツの対談で宮川 泰が「息子の晶が書いたんだ」と明かしている)。この頃、彬良さん藝大受験の浪人中…。

 そして、1982年発売のアルバム「宇宙戦艦ヤマト ファイナルへ向けての序曲」に「大ディンギル帝国星」を提供。会場では曲を流しながら彬良さんが曲の構成について解説を加えるというオーディオ・コメンタリーのような趣向で楽しめました。この頃の彬良さんはもう藝大で作曲を学んでいる時期で、「リラックスして書けた」そうです。

 10代の息子に仕事で使うオーケストラ曲を書かせる泰先生もすごいですが、それに応えた彬良さんもすごいものです。没になったと思っていたら、ちゃんと作品で使われているわけですから。しかも、10代で書いたスコアが羽田健太郎はじめ当時の一流プレイヤーの手で演奏されて、その音源が残っているなんて、作家としてなんと幸せなスタートでしょう。

 トークショーでは、彬良さんが『宇宙戦艦ヤマト2199』のために書いた曲の話も登場。特定エピソードのために書いた曲もあるそうで、今回上映された第9話でも効果的な音楽演出が観られました。サントラ第1弾は11月7日発売。今から楽しみです。

 最後に、会場からのリクエストに応えて彬良さんがキーボードで『ヤマト2199』のBGMを演奏するというイベントならではのプレゼント。ここで会場から「Mナンバー」でリクエストを募ったのが面白い。旧作ならともかく、『ヤマト2199』のMナンバーなんてファンはまだ誰も知らないわけですから、なにが出るか演奏するまでわからないという、実にスリリングなパフォーマンスになりました。

 「たっぷりヤマトークナイト」は1時間弱で終了。イベントのようすはBDに特典映像として収録されるのではないかと予想しています。充実していましたが盛りだくさんの内容で時間が足りませんでしたね。実は去年から阿佐ヶ谷でやっているサントラ・トークライブでも宮川彬良さんによるトークライブをやりたいんですが、彬良さんのスケジュールを押さえるのが至難で。うまくタイミングはかれたらと思います。

 11月10日にはコンサート「ヤマト音楽団 大式典2012」も開催されます。サントラファン、ヤマトファンはこちらにもぜひ足を運んでみてください。

宇宙戦艦ヤマト2199 オリジナルサウンドトラック Vol.1
 11月7日発売!(画像は発表されたら差し替えます)

 : アルバム・ジャケット

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不滅の宇宙戦艦ヤマト ニュー・ディスコ・アレンジ

 : アルバム・ジャケット

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