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2014年2月15日 (土)

シンポジウム「アニメーションの音の世界」

 2月14日、国立新美術館で開催された文化庁メディア芸術祭のシンポジウム「アニメーションの音の世界」に行ってきました。
 お話は功労賞を受賞した音響効果の柏原満さん。
 モデレーターはアニメーション監督の杉井ギサブローさん。

 柏原満さんは『鉄腕アトム』から『宇宙戦艦ヤマト』『サザエさん』『ドラえもん』『銀河鉄道の夜』『オネアミスの翼』等々のアニメ作品に参加し(『鉄腕アトム』は大野松雄氏のもとでの仕事)、日本のアニメ史とともに歩んできた効果音の第一人者。興味深く聴きました。

 アニメーションの音響効果という仕事について、また、『銀河鉄道の夜』や『サザエさん』『ドラえもん』『宇宙戦艦ヤマト』などの具体的な音づくりについて、実例を挙げながらのお話。「なぜ、こういう音なのか」、一つ一つに理由と意味があることに感銘を受けました。

 特に印象深かったのは、次の2つのお話。

「音にも色がある。作品にはそれぞれふさわしい色の音があり、その色を見つけて音づくりをする(だから同じ「扉が開く音」でも作品が違えば音は違う)」

「効果音を単なる音として作るのではなく、音にも情感をこめたい。そういう意味で、効果音を“音楽”のように作ってきた」

 ばくぜんと、「効果音ってライブラリーから取り出してはめていくんじゃないの?」ぐらいに思っていましたが、そうではないんですね。だからこそ、音が作品に溶け込み、作品の雰囲気を作る。
 音を聴くだけで「あ、あの作品の音だ」とわかる効果音がどうして生まれるのか、その秘密の一端に触れた気がします。

 ほかに記憶に残ったのは、

「『サザエさん』ではクレジットは「効果」だが、現在は選曲も含めた音響全体をまかされている」

「作業は今でも6mm磁気テープで行っている。そこはこだわっているところ」

「(客席からの質問に答えて)高知出身なので好きな自然音は“海の音”かな」

といったお話。

 国立新美術館で開催中の展示もよかったです。16日までですが、アニメファン、マンガファンなら興味深く楽しめる内容なので(マンガ原画も多数展示)、未見の方で都合のつく方はぜひどうぞ。

 功労賞コーナーの柏原さんゆかりの展示では、ボタンを押すとヘッドフォンで「波動砲の音」や「ドコデモドアの音」が聴ける魔法のボタンが出色でした。

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第17回文化庁メディア芸術祭

 3月19日には柏原さんの構成による「Sound Fantasia 宇宙戦艦ヤマト」も<YAMATO SOUND ALMANAC>シリーズの一巻として再発されます。

YAMATO SOUND ALMANAC 1996-I「Sound Fantasia 宇宙戦艦ヤマト」
※画像は旧ジャケです。

 : アルバム・ジャケット

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