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2014年2月 3日 (月)

伊福部昭 百年紀コンサートVol.1

 2月1日(土)、すみだトリフォニーホールで開催された「伊福部昭百年紀コンサートVol.1」に足を運びました。
 演目は「銀嶺の果て」組曲、「国鉄」組曲、「ゴジラ」組曲、「海底軍艦」組曲、「地球防衛軍」組曲。
 伊福部昭の映画音楽だけを取り上げたコンサートです。

 いや、すごかったです。
 よかったとか、すばらしかったとか言うより、すごかったと言うほうがぴったり。

 なにがすごいって、コンサート用に編曲された楽譜ではなく、「オリジナルの楽譜にできるだけ忠実に演奏」、というところですよ。

 思えば1977~78年に初めて伊福部昭の映画音楽作品を収録したレコード『伊福部昭の世界』『ゴジラ オリジナル・サウンドトラック』『SF映画の世界』が発売されてから35年以上。
 これまで映画ダビング用のモノラル録音でしか聴いたことのなかった音がオーケストラの生演奏で聴けるわけです。

 何度も繰り返し聴いた曲なのに、初めて聴く曲のような新鮮さ。
 「ほんとはこういう音だったんだ!?」という驚きの連続です。
 ステージの演奏に目をこらしていると、
 「あ、ここはヴァイオリンがみんな休んで、チェロとコントラバスだけ鳴ってるんだ」とか
 「ここでフルートが鳴ってたのか!?」「ヴィブラフォンが鳴ってたのか!?」とか
 「このフレーズはチェロがこうやってポルタメントで弾いてるんだ」とか
 「グランカッサをこんなに力いっぱい叩いてるんだ」とか
 目から(耳から)ウロコがぼろぼろと落ちるような発見が数えきれないほど。

 なにより、「あのときスタジオで鳴っていた音が、今、新しい音楽として聴ける」ということ自体が感動です。

 熱気といい、テンポといい、音量といい、すばらしい再現度。
 いや、「再現度」という言葉はそぐわない。演奏者は「オリジナルの録音を再現しよう」なんて思っているわけではない。
 今、ここで、新しく生まれている演奏です。
 それがいい。
 ほんとうの意味で「音楽作品が残る」ってこういうことなんだと思います。

 映画音楽のコンサートにありがちな「スクリーンに映像を映しながら演奏」という演出が一切ないのもよかったです。
 存分に演奏に、音に、集中できました。

 とりわけ、「海底軍艦」「地球防衛軍」のすさまじいアレグロの演奏にはトリップするような感覚を味わいました。
 「地球防衛軍」クライマックスの、「ほんとに一発録りしたのか?」とまで言われていた長尺の「地球防衛軍マーチ」が目の前で実演されていることに興奮が収まりません。

 歴史に残るコンサートだったと思います。

 CD用に録音されたそうなので、会場に行けなかった方も、発売されたらぜひ聴いてみてください。
 「オリジナルの譜面に忠実に演奏」という新たな試みに心が震えると思います。

 ぜひぜひ、ほかの作品も同様のコンサートでとり上げてほしい。そして、ほかの作曲家の作品にも、こういう試みが広がれば、と熱望したいです。

 Dscf4218s

 Dscf4223s

<Set List>

  1. 「銀嶺の果て」より3つのシーン
  2. 「国鉄」組曲
  3. 「ゴジラ」組曲
  4. 「海底軍艦」組曲
  5. 「地球防衛軍」組曲

アンコール

  • 交響ファンタジー「ゴジラvsキングギドラ」

齊藤一郎指揮
演奏:オーケストラ・トリプティーク

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