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2016年11月14日 (月)

冨田勲追悼特別公演 ドクター・コッペリウス

 11月12日、オーチャードホールで開催された「冨田勲追悼特別公演 ドクター・コッペリウス」に足を運びました。

 1部は「イーハトーヴ交響曲」とエイドリアン・シャーウッドによる「惑星 Dub Mix」のパフォーマンス。
 2部は冨田先生が遺した構想とデータをもとに構築した遺作「ドクター・コッペリウス」。

 何度目かの公演になる「イーハトーヴ交響曲」は初音ミクとの共演も安定して初演よりも進化を感じる演奏。宮澤賢治の世界を旅している気分で聴きました。

 「ドクター・コッペリウス」は生のオーケストラとシンセサイザー、初音ミクの歌声、生の合唱団、生身のバレエダンサー、初音ミクのダンスが渾然となって進行する、かつて見たことのないステージ。
 CGの初音ミクと生身のバレエダンサーとがパ・パ・ドゥを踊るなんて、冨田先生以外の誰が考えつくでしょう。いや、考えついたとしてもきっと実現しようとは思わない。
音楽の常識や制約をアイデアと技術で乗り越え、自分の求める音を追求してきた冨田先生らしい構想です。
 生オケとシンセサイザーの違和感のない融合もみごとでした。大胆にして緻密なサウンドデザインがすばらしい。

 音楽のほうは冨田先生が遺した構想とシミュレーションデータをもとに譜面化されたそう。なので冨田先生が最後まで練り上げた音ではないのかもしれないけれど、アンサンブルや音色はまさに冨田サウンド。サラウンド効果でホールの中を駆け巡るシンセサイザーの音の幻惑感は冨田作品ならではでした。
 全曲を通して、冨田先生の頭の中を旅しているような夢遊感に包まれるコンサート。
 冨田先生はもういないけれど、冨田サウンドはたしかにここにある。
ひたひたと胸に沁みました。

 プログラムは2700円と高価ながら、80ページ・フルカラーの豪華なもの。代表作のシンセサイザー作品はもとより、TV時代の作品や非売品レコードまでフォローした田中雄二さんのディスクガイドがすばらしく、これだけでも永久保存版の価値があります。

 「ドクター・コッペリウス」は技術的要求が高くてなかなか再演が難しそうですが、2017年4月にすみだトリフォニーでの再演が予定されているそうなので、今回の機会を逃した方はぜひ。

「ドクター・コッペリウス」公式ページ

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 追悼アルバムも会場販売されていました。

冨田勲 手塚治虫作品 音楽選集
 『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『どろろ』『千夜一夜物語』など初商品化曲を多数収録した5枚組。

 : アルバム・ジャケット

冨田勲 映画音楽の世界
 初収録となる『飢餓海峡』のほか、勝新太郎の座頭市ものや『黒蜥蜴』、『びっくり武士道』、『しなの川』、『ノストラダムスの大予言』、そして晩年に手がけた山田洋次監督作品など、映画音楽の代表作を一望できるお得な1枚。

 : アルバム・ジャケット

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