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2020年4月15日 (水)

哀悼・大林宣彦監督

 4月10日、大林宣彦監督が亡くなりました。

 本当に残念です。心より哀悼の意を表します。

 監督の名を意識したのは、映画『転校生』から。『HOUSE』や『ねらわれた学園』でユニークな映画を撮る監督だとは認識していましたが、「これは自分の映画だ」と思ったのは『転校生』でした。
 以来、名画座などで旧作をフォローし、新作を追いかけ、ご多分にもれず尾道のロケ地めぐりもしました。

 多感な時期に大林作品に出会い、同じ時代を生きられたのは幸運でした。自分の何分の一かは、大林映画でできている気がします。

 すばらしい作品と体験をありがとうございました。

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映画監督の大林宣彦さん死去 「転校生」「時をかける少女」(産経ニュース)

 

2020年1月 5日 (日)

2020年、あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

昨年12月末開催のコミックマーケット97にたくさんのご来場、応援、ありがとうございました。

新刊は「THE MUSIC OF "Anne of Green Gables" 赤毛のアンの音楽世界」でした。

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今年もサントライベントや新譜の企画を考えています。

お楽しみに!

2019年7月19日 (金)

あまりに哀しく

京都アニメーションの事件、あまりに哀しく、痛ましいです。

被害に遭われた方に心よりのお悔やみとお見舞いを申し上げます。

2018年12月31日 (月)

永遠の藤田淑子さん

 一休さん、堀口元気、キテレツなど、数々の人気キャラクターを演じ、「ねえ!ムーミン」「どろろの歌」などのアニメソングを歌った声優・歌手の藤田淑子さんが12月28日に亡くなりました。68歳でした。

 本当に残念です。
 心より哀悼の意を表します。

 私が5歳の頃、大好きで毎週観ていたTVアニメが『遊星仮面』でした。マントに仮面という「遊星仮面」のまねをして遊んだ記憶があります。
 その主人公、ピーターの声を演じていたのが藤田淑子さんでした。

 続いて藤田淑子さんの声に触れたのは、『キングコング』(1967)、『ムーミン』(1969)。
「ねえ!ムーミン」(別タイトル「ムーミンのうた」)のやさしく語りかけるような歌声は子ども心に印象的で、母親ぐらいの歳の女性が歌っているんだろうなと思っていました。

 しかし、藤田淑子さんは1950年生まれだそうなので、1969年放送開始の『ムーミン』のときは19歳だったのです(!)。

 少女時代から子役として活躍していた藤田淑子さんの声優デビューは、かの長浜忠夫監督が演出した人形劇『伊賀の影丸』(1963)の主人公・影丸役。なんと13歳でした。

 主人公を演じた『遊星少年パピィ』『遊星仮面』『キングコング』『(劇場版)アンデルセン物語』『長靴をはいた猫』なども、みんな10代のときだったわけですから、おそるべき天才というほかありません。

 1969年~1970年にかけては歌謡曲歌手としても活躍。
 藤田とし子の名で「もしもなれたら(小唄ロック)」「おしゃべりもギターも恋も」「八月のふたり」などのシングル盤を発売しています。
 「八月のふたり」はアメリカ映画『ナタリーの朝』の日本版主題歌として発売されたもので、ヘンリー・マンシーニの作曲でした。
 この頃の歌謡曲はCD「アイドル?ミラクルバイブルシリーズ 6970 Girls」(ソニーミュージック)にまとめられています。
 三沢郷作・編曲の「愛しても愛しても」なんかは、アニメソングの印象とはまるで異なる大人びた歌で驚きます。

 そして、『ウルトラマンタロウ』(1973)の挿入歌「ウルトラの母のバラード」を歌った時は23歳!
 キングレコードのLP「ウルトラマン大百科」で初めてこの歌をフルサイズで聴いたときは感動しました。
 ウルトラ戦士の名を歌い込んだ歌詞に冬木透先生スケール豊かで胸に沁みるメロディ。そして、藤田淑子さんの慈愛に満ちた歌声。何度聴いてもうっとりしてしまいます。
 劇中でウルトラの母(の人間体)を演じたペギー葉山さんも「ウルトラの母のバラード」をカヴァーしていますが、「母の愛」にあふれるペギー葉山版に対し、藤田淑子さんの歌唱は性別を超えた正義感と愛情を感じさせて、ウルトラマンシリーズにふさわしい味わいがあると思うのです。

 以降の声優としての藤田淑子さんの活躍はいわずもがな。
 『一休さん』(1975-1982)の一休、『がんばれ元気』(1980)の元気、『キテレツ大百科』(1987-1996)のキテレツ、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』(1991)のダイ、『デジモンアドベンチャー』(1999-2000)の八神太一など、実に1960年代から2000年代まで主役を演じている。これもすごいことです。

 藤田さんの演じるキャラクターは、賢くて正義感に富み、思いやりのあるしっかりもののイメージがあります。
 アニメでは少年役が多かったですが、『キャッツ・アイ』の三姉妹の長女・来生泪や『スペースコブラ』のジェーン・ロイヤル(劇場版ではキャサリン役)など、大人の雰囲気のを漂わす美女役もはまりました。ご本人も美しい方でした。

 洋画吹き替えではゴールディ・ホーンなど、アクティブで茶目っ気のある女優を担当することが多く、これもよかった。

 歌手としては、『一休さん』エンディング主題歌「ははうえさま」、『まんが日本絵巻』主題歌、主役も演じた『ベムベムハンター こてんぐテン丸』主題歌、『キテレツ大百科』『ロミオと青い空』『デジモンアドベンチャー』の挿入歌(キャラソン)など、自身が出演する作品で歌われることが多く、こちらも2000年代まで新曲を発表しています。

 そんな藤田淑子さんの集大成とも呼べるのが、『ロミオの青い空』(1995)のアルフレド役ではないでしょうか。
 理想的な「いい子」の枠にはまらない、内に悲しみをたたえた複雑なキャラクターを繊細に演じ、世界名作劇場屈指の名キャラクター、人気キャラクターになりました。

 藤田淑子さんの訃報を聞いたとき、『ロミオと青い空』第29話「永遠のアルフレド」のアルフレドとロミオの別れの場面が思い出されました。

 「ごめんよ、僕はもう、大人にはなれないんだ…。明日から僕が見られなかったものを君が見てくれ。叶えられなかった夢を君が…」

 藤田淑子さんが命を吹き込んだキャラクター、そして今も耳に残る歌の数々、忘れません。

 ありがとうございました。

 どうぞ安らかに。

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声優の藤田淑子さんが死去 (産経ニュース)

2018年11月30日 (金)

宮崎晃さんを偲ぶ

 脚本家の宮崎晃さんが11月25日に亡くなりました。

 残念です。心より哀悼の意を表します。

 山田洋次監督に師事し、『男はつらいよ』シリーズの脚本などを担当。TVドラマを映画化した『泣いてたまるか』では監督を務めました。

 アニメファンにとっては、なんといっても、「世界名作劇場」です。

 『あらいぐまラスカル』『ペリーヌ物語』『トム・ソーヤーの冒険』『南の虹のルーシー』『牧場の少女カトリ』『愛の若草物語』…。

 ほかにも『オズの魔法使い』『楽しいムーミン一家』などの脚本を担当されました。

 実写出身らしい、リアリティのある人間描写、さりげないエピソードを重ねて深い感動を呼ぶ構成力がすばらしかったです。

 初めてアニメ脚本を手がけた『あらいぐまラスカル』で、宮崎さんの脚本を読んだ遠藤政治監督が興奮して、共同監督を務めた斎藤博監督に、「おい斎藤、読んでみろ、これが本当の脚本というものだよ」と言ったという話は有名です。

 その斎藤博監督とは『ペリーヌ物語』以降、多くの作品をともに手がけました。

 宮崎晃脚本で個人的に思い出深いのは、『ペリーヌ物語』『牧場の少女カトリ』『愛の若草物語』の3作品。

 いつの日か、『牧場の少女カトリ』『愛の若草物語』のサントラ完全盤も実現したいと思っています。

 宮崎晃さん、どうぞ安らかに。

 : アルバム・ジャケット

2018年11月28日 (水)

訃報 前田憲男さん

 ピアニスト、作・編曲家の前田憲男さんが11月25日に亡くなりました。83歳でした。

 残念です。心より哀悼の意を表します。

 ジャズピアニストとして活躍しながら、作・編曲家としても腕をふるい、ゴージャスでしゃれたサウンドで楽しませてくれました。 

 特撮・アニメファンには、『スターウルフ』『クラッシャージョウ』の音楽が記憶に残ります。最初の『ルパン三世』のパイロットフィルムの音楽も前田憲男さんでした。

 BSのスペシャル番組「音楽の料理人」で、宮川泰、羽田健太郎らとともにアレンジ対決を披露してくれたのが思い出されます。

 すばらしい音楽をありがとうございました。

 どうぞ、安らかに。

ピアニストの前田憲男さん死去 (朝日新聞)

2018年9月22日 (土)

訃報:小田裕一郎さん

 

 『日本懐かしアニソン大全』でも楽曲を取り上げた作曲家の小田裕一郎さんが9月17日に亡くなりました。

 心より哀悼の意を表します。

 小田さんとアニメソングといえば、映画『地球へ…』の主題歌「地球へ… Coming Home To Terra」を皮切りに、『六神合体ゴッドマーズ』『愛してナイト』『CAT'S EYE』『忍者戦士飛影』など数々の人気作品の主題歌が思い浮かびます。
 『うる星やつら』の4代目オープニング主題歌「Chance on Love」、『魔法の天使クリィミーマミ』の2代目エンディング主題歌「LOVEさりげなく」も小田さんの作曲でした。

 『CAT'S EYE』の主題歌「CAT'S EYE」の大ヒットはアニメソングと歌謡曲の垣根を取り払い、その後のアニメ音楽ビジネスを変えました。

 ファンにも人気の高い『六神合体ゴッドマーズ』のエンディング曲「愛の金字塔」は、もともとオープニング用に作られたものでした。作詞・三浦徳子、作曲・小田裕一郎のコンビは、放送開始前年の松田聖子のヒット曲「青い珊瑚礁」と同じスタッフ。従来のロボットアニメ主題歌のイメージを打破するものを…というスタッフの意気込みが感じられる名曲です。

 小田裕一郎さん、すばらしい楽曲の数々をありがとうございました。

作曲家の小田裕一郎さん死去 「青い珊瑚礁」「キャッツ・アイ」 (産経ニュース)

2018年7月20日 (金)

今年のSF大会は欠席です

 2018年7月21日(土)~22日(日)の日程で開催される「第57回日本SF大会 ジュラコン」ですが、今年は欠席します。

 なので、「空想音楽大作戦」はありません。

 また来年、ご縁がありましたら。

 参加されるみなさま、猛暑の中、どうぞお気をつけて。

2018年5月14日 (月)

木下忠司さん、東海林修さん、井上堯之さんの訃報

 木下忠司さん、東海林修さん、井上堯之さんの訃報を続けて聞きました。
 残念です。心より哀悼の意を表します。

 4月30日に102歳で永眠した木下忠司さんは日本を代表する映画音楽作家のひとり。『二十四の瞳』『野菊のごとき君なりき』『喜びも悲しみも幾年月』『衝動殺人、息子よ』など実兄・木下恵介監督と組んだ数々の作品や東映の「トラック野郎シリーズ」などで活躍しました。木下恵介監督とのコンビではTBSのドラマシリーズ「木下恵介アワー」の音楽も手がけています。もっとも親しまれたのは、『水戸黄門』、『特捜最前線』というテレビの2大長寿シリーズの音楽でしょう。
 特撮・アニメファンとしては映画『ガメラ対バルゴン』『ちびっ子レミと名犬カピ』、TVアニメ『カリメロ』の音楽が好きでした。東映動画の初の長編アニメ映画『白蛇伝』の音楽も木下忠司さん。アニメ音楽にとっても重要な人です。日本人好みの旋律の中にバイタリティを感じさせる人生の応援歌とも呼べる音楽が忘れられません。

音楽家・木下忠司さん死去 (朝日新聞)

 4月30日に85歳で亡くなった東海林修さんはNHK『ステージ101』の音楽監督でも活躍したポップス界の名アレンジャー。60~70年代には沢田研二「危険な二人」、中尾ミエ「可愛いベイビー」などの歌謡曲のアレンジで日本のポップス・サウンドを先導しました。アニメファンとしてはやはり劇場版『コブラ』と『さよなら銀河鉄道999』、TVアニメ『THE かぼちゃワイン』、OVA『ブラックジャック』の音楽が心に残ります。TVアニメ『まんが偉人物語』の主題歌でかまやつひろしが歌った「つづけ青春たちよ」「ありの大統領」の作・編曲も東海林さんでした。シンセサイザー音楽の第一人者でもあり、コロムビアの「デジタル・トリップ」シリーズはアニメ音楽の楽しみ方を広げたアルバムとして再評価が待たれます。

作曲・編曲家の東海林修さん死去 (朝日新聞)

 5月2日に77歳で亡くなった井上堯之さんは言わずと知れたザ・スパイダーズのギタリスト。大野克夫さんとともに井上堯之バンドで『太陽にほえろ!』『傷だらけの天使』『寺内貫太郎一家』『前略、おふくろ様』などの音楽を手がけ、日本のTVドラマに新しいサウンドをもたらしました。ロックのアルバムみたいに聴けるドラマサントラの登場はドラマ音楽を聴く新しいファンを開拓したと思います。作曲家として映画『雨のアムステルダム』『傷だらけの天使』等の音楽も担当。忘れられないのはジュリーが主演した『太陽を盗んだ男』です。サントラもカッコよかった。

「ザ・スパイダース」ギタリストの井上堯之さん死去 (朝日新聞)

 すばらしい作品をありがとうございました。どうぞやすらかに。

2018年4月 8日 (日)

高畑勲監督やすらかに

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   4月5日、高畑勲監督が亡くなりました。
 残念です。
 心より、哀悼の意を表します。

 少年時代に出会った『母をたずねて三千里』と『赤毛のアン』には大きな感銘を受けました。特に『赤毛のアン』は人生観を左右するほどの影響を受けた作品です。

 『アルプスの少女ハイジ』は放送当時は(『宇宙戦艦ヤマト』に夢中だったこともあり)熱心に観ておらず、後年通して観て心をゆさぶられました。

 まだビデオソフトもない時代、地元の大学の学園祭で上映された『太陽の王子ホルスの大冒険』を友人たちと観に行ったのも忘れられない思い出です。

 『ハイジ』同様、あとでまとめて観て大好きになったのが『じゃりン子チエ』。『パンダコパンダ』に通じるユーモア演出が最高で、なんど観ても楽しめる味わい深い作品です。

 高畑監督作品といえば、こだわりぬいた画作りと演出が語られることが多いですが、高畑監督は音楽にも造詣が深い人でした。どの作品も、定型的なアニメ音楽から離れた、純度の高い音楽が印象に残ります。
 『ホルスの大冒険』『セロ弾きのゴーシュ』『柳川堀割物語』『火垂るの墓』の間宮芳生、『パンダコパンダ』の佐藤允彦、『母をたずねて三千里』の坂田晃一、『赤毛のアン』の三善晃と毛利蔵人、映画『じゃりン子チエ』『おもひでぽろぽろ』の星勝、『ホーホケキョ となりの山田くん』の矢野顕子ら、アニメの音楽をほとんど手がけていない作曲家が高畑作品の音楽を担当していることからも、音楽へのこだわりが感じられます。『アルプスの少女ハイジ』の渡辺岳夫も、流れ作業のように作られるテレビの音楽に疑問を感じていた時期に『ハイジ』に出会い、自らの作風とアニメ音楽への取り組み方を大きく変えることになりました。

 私自身は、仕事で『赤毛のアン』『母をたずねて三千里』『じゃりン子チエ』(DVD/BD同梱)のサウンドトラック・アルバムを作る機会を得ました。『アルプスの少女ハイジ』はオリジナル版ではありませんが、2巻構成で作られた総集編のサントラ(DVD同梱)と冬木透編曲・構成の「管弦楽と室内楽による組曲 アルプスの少女ハイジ」のCD化を手がけることができました。どれも大好きな作品ゆえ、精魂をこめて作りました。
 残念ながら生前の高畑監督にお話をうかがうことはできませんでしたが、高畑作品の音楽商品に関わることができて、光栄でしたし、幸せでした。

 すばらしい作品をありがとうございました。
 どうぞ、やすらかに。

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